ドル売りも日替わりかも?【2021年1月13日】

ドル売りも日替わりかも?【2021年1月13日】

おはようございます。だいまんです。

2021年1月13日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、主だった経済指標の発表がない中、米長期金利の高止まりにもドルの売り戻しが優勢となった。米10年物国債利回りは、一時1.1855%まで上昇も、好調な10年債入札を受けて、上げ渋った。NYダウは、米主要企業の決算発表シーズンを控えて様子見ムードで、191ドル安から105ドル高で上下した。

ドル円は104.33から103.72まで下落、ユーロドルは1.2137から1.2208まで反発、ポンドドルは、ベイリー英中銀総裁が、マイナス金利導入に消極的な態度を示したことで、1.3669まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円は126.87から126.54で上限、ポンド円が142.04まで反発、オージー円は80.28から80.70、NZD円が74.66から75.01まで堅調に推移、カナダ円は81.82から81.58での推移に留まった。

1月13日の注目材料

  • 08:50 (日) 12月マネーストックM2 [前年同月比] (前回9.1% 予想9.2%)
  • 17:30 (ユーロ圏) ビルロワ仏中銀総裁講演
  • 18:00 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
  • 19:00 (ユーロ圏) 11月鉱工業生産 [前月比] (前回2.1% 予想0.3%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 11月鉱工業生産 [前年同月比] (前回-3.8% 予想-3.2%)
  • 20:00 (南ア) 11月小売売上高 [前年同月比] (前回-1.8% 予想-2.3%)
  • 20:00 (加) 12月景気先行指数 [前月比] (前回0.26%)
  • 22:30 (米) 12月消費者物価指数 [前月比] (前回0.2% 予想0.4%)
  • 22:30 (米) 12月消費者物価指数 [前年同月比] (前回1.2% 予想1.3%)
  • 22:30 (米) 12月消費者物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.2% 予想0.1%)
  • 22:30 (米) 12月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回1.6% 予想1.6%)
  • 00:30 (米) 週間在庫 (前回-801.0万バレル)
  • 01:00 (米) 12月クリーブランド連銀消費者物価指数 (前回0.1%)
  • 03:00 (米) 30年物国債入札(240億ドル)
  • 03:00 (米) ブレイナードFRB理事講演「経済見通しと雇用に関して」
  • 04:00 (米) 12月月次財政収支 (前回-1453億ドル)
  • 04:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 04:00 (米) ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米下院・トランプ大統領弾劾決議案採決

1月13日の相場見通し

昨晩は、ドルに売り戻しが強まりました。ただ、米長期金利は高だっており、本日も30年物国債の入札が行われます。追いかけてドルを売って良いかは不透明であることは注意しておきましょう。

経済指標としては、ユーロ圏では11月鉱工業生産、カナダでは、12月景気先行指数、米国では、12月消費者物価指数とベージュブックが発表されます。

ユーロ圏では、ロックダウンの影響で弱い結果、米消費者物価指数は、強い結果が見えた場合、長期金利の下支えとなるか注目しましょう。

要人発言としては、 ユーロ圏では、ビルロワ仏中銀総裁やラガルドECB総裁が、欧州景気やユーロ高に懸念を示すなら、ユーロ相場の圧迫要因となります。また、ブレイナードFRB理事やハーカー・フィラデルフィア連銀総裁は、米経済や今後の金融政策について言及があるか不透明ですが、ハーカー総裁は、直近「今年終盤に資産購入の段階的縮小の可能性はある」とタカ派な発言をしています。ワクチンの利用が始まったこともあり、春以降の感染縮小の期待もあって、このような発言が聞こえた場合、ドルを下支えするか注目しましょう。

1月13日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ポンドドル

  • 予想レンジ: 1.3550~1.3750
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:09:03 予想時レート: 1.3672

ポンドドルは、下値を1.2676や1.2855で支えて、上昇が1.3704まで拡大。現状はこの位置が上値を押さえているが、一応スロー・ストキャスティクスが既に反転気味となっており、超えいけるか大きな焦点。特に超えると月足の2.1162の高値からの超長期のレジスタンスの上抜け実現して、週足からは1.3748-73から1.4007-32の窓がターゲットとなる。また超えた場合、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377まで、ほとんどポイントがなくなる。ただ、この位置を一気に超える動きとなるかは想定しづらい。超えるまでは、更に本格的な上昇とならないことは、注意しておきたい。

一方下値は1.3431-51の戻り安値圏維持では強いが、割れると日足の基準線となる1.3420、1.3304-50ゾーンまで視野となるが、短期サポートや雲が控えており、買いが入リ安い。リスクは、90日移動平均の1.3180に絡めて、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、こういった位置も外部サポートが控えており、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。

デイの戦略としては、コロナウイルスの変異種の再拡大からロックダウンが再開されていること。また、一旦年末のFTA交渉締結で、逆にポンドを買う材料に乏しいこともあって、上値は避けておくのが無難となる。
従ってデイの戦略は、1.3704の高値を睨んで、上値追いは厳しいが、だからと言って売るのも難しい感じ。安全ならあくまで押し目を待って買う方が良さそう。

下値は、昨日の安値1.3451は案外遠いがこれをストップにするのが理想的。ただ、1.3600-20を買うなら、ストップは1.3576割れ。または1.3555-75で買って、ストップは1.3538割れとするか、1.350まで買い下がるなら、ストップは1.3451割れとなる。ターゲットは、下落の深さによって異なるが、高い位置では、1.3670-00が抑えると利食いで、1.3704を超えて1.37ミドル、1.38を前に利食い、1.36を割れる動きでは、1.3600-50ゾーンが抑えると利食いが良い。また、ベンチャー気味には、1.37ミドルや1.38など新値ゾーンは売ることも可能だが、押しが甘ければ買い戻しておいた方が良いでしょう。

ドル売りも日替わりかも?【2021年1月13日】

ユーロ円

  • 予想レンジ: 126.20~127.20
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:09:10 予想時レート: 126.63

ユーロ円は、下値を122.38と121.62でダブル・ボトム的に支えて、上昇が127.49まで拡大。ただ、ただ、未だこの位置には月足のロングランのレジスタンスが控えており、スロー・ストキャスティクスの反転下落を見ても、上値追いは避けたい。あくまで、こういった位置を超えて129.26-130.16、132.46-133.49の月足の戻り高値などがターゲットとなるが、ただ、137.50の高値を越えるかは不透明となる。

一方下値は、既に126.54の安値に日足の基準線が控えて維持では強いが、現状のレンジ的推移の下限となる125.71の戻り安値を割れるとブレイク・アウトが発生して、その場合125.13の窓の下限、124.30-38の戻り安値を割れると上昇してくる雲と重なる123.64-90の戻り安値、サイコロジカルな123円が視野となるが一旦短期サポートから買いが入り易い。ただし、122.66-85を割れると、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏、121.62や121.48の戻り安値を割れると下げ幅を拡大して、120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

デイの戦略としては、高値を睨んでもみ合いが想定され、逆張り的なスタンス。上値は127.49の高値をストップ、127.00から127.40ゾーンを慎重に売り上がりで、ターゲットは、126.54が維持されると利食いも、割れると126.20-40ゾーンは利食い優先。またこの位置の買いは、126.05をストップ、ターゲットは、この買いのターゲットは127円が上値を抑えると利食いで、超えても127.20-40ではしっかりと利食いたい。また、125.71を割れるなら、慎重な順張りが検討されるが、125.00-30ゾーン、124.15-77ゾーンではしっかりと利食っておきたい。

ドル売りも日替わりかも?【2021年1月13日】