株価が為替に与える影響は?【YEN蔵のFX相場分析】

株価が為替に与える影響は?

こんにちは。YEN蔵です。

今週の相場振り返りです。

今週(1月25日週)の振り返り

今週のドル円は103円台から12月以来の104.57付近まで上昇してドル高となっています。

今週は26~27日にFOMCが開催されました。FOMCは米国の金融政策を決定する最高意思決定機関で、日銀ならば政策委員会ということになります。6週間ごとに年8回(今年は2月16,17日、4月27,28日、6月15,16日、7月27,28日、9月21,22日、11月2,3日、12月14,15日に開催されます)開催されて米国の金融政策を決める重要な会議です。

今回の会議では特に大きな政策の変更はありませんでしたし、予想もそうなっていたのですがこの会合が終了すると株価の下落が加速してしまいました。

パウエルFRB議長の会見では経済に対するリスクが指摘されるとともに、資産価格の上昇が大規模な緩和の影響ではないかとの質問(パウエル議長はこの質問には明確に答えませんでした)あたりから米国株が下落を加速させてリスク回避のドル高の流れとなりました。

注目ポイント

ここのところ順調に上昇していた株価が少し乱高下しだしました。特に何か大きな変化があったというわけではありません。相変わらず世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、世界的に経済活動が停滞している状況にあまり変化はありません。

ここのところ株価が先行して、為替がその動きをフォローする展開が続いています。株価の上昇=リスク選好、株価の下落=リスク回避というのは市場の動きを説明するには都合のいい単語です。去年ぐらいまではリスク選好は株高、債券利回り上昇、円安、リスク回避は株安、債券利回り低下、円高というのがパターンでした。

しかし昨年コロナ・ショックから顕著になったのは為替の動きでした。これまで円が中心でしたがドルが中心になりました。

最近では株と債券の動きは変わりませんが、リスク選好ドル安、リスク回避ドル高の動きになっています。

ドルの動きを表すのに利用されるのはドルインデックスです。ドルインデックスは昨年3月のコロナ・ショックの時には一時103付近まで上昇し2017年以来の高値まで上昇しました。しかしその後に各国の中央銀行が大規模な金融緩和を行って先進国は軒並みゼロ金利あるいはマイナス金利まで金利を引き下げて量的緩和を行いました。そして各国政府が財政出動でお金をばらまいたことでショックは終了して株価は上昇しました。それとともにドルインデックスは低下し1月6日に89.20と安値まで下落しました。

そして89.20からはドルは徐々に上昇し株価の下落を受けて堅調に推移しています。

その中でも特に豪ドルと、ニュージーランドドルの動きが目立っています。ユーロの動きが一服した後、オセアニア通貨の動きが大きくなっています。リスク選好、リスク回避に今一番敏感に反応しているのは豪ドルとニュージーランドドルです。

株価の動きが大きくなっている状況では豪ドル、ニュージーランドの対ドルでの動きに注目するとよいでしょう。

豪ドルの予測

豪ドルは1月6日に0.7820付近まで上昇し、そこがここまでの高値になっています。その後は何度か0.77台後半まで上昇しましたが、戻り高値は0.7805、0.7782と徐々に高値を切り下げてきています。そのような状況の中で26日のFOMC後に米国株が大きく下落すると28日に一時0.7592まで下げを加速させました。

米国株の下落が続くようだとドルの上昇となり、豪ドルの上値は抑えられます。

一目均衡表の基準線、転換線が0.7690付近に位置し、0.7690~0.77付近が短期的なレジスタンスになっています。一方0.76付近もここまでのサポートレベルとして機能しています。

株価が為替に与える影響は?

0.76を割れたら0.75付近への下落を予想します。株価の動きを見ながら豪ドルは戻り売りのスタンスでみています。