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おはようございます。だいまんです。
2021年10月21日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、特別大きな材料のない中、米長期金利が低下して始まったことで、総じてドルが軟調な展開となった。ただ、10年物国債利回りは、1.621%まで低下後、1.659%まで反転し、高止まりが続いたことで、ドル売りも限られた。また、ベージュブックでは、「米経済活動は緩やかから穏やかなペースで拡大した」、「ほとんどの地区で、商品や原材料の需要の高まりで大幅に値上がりした」と指摘、メスター・クリーブランド連銀総裁が、「利上げはすぐには実施されないだろう」と発言したが、相場の反応は見えなかった。
ドル円は、114.08まで一時下落、ユーロドルは1.1659まで反発、ポンドドルは、英9月小売物価指数は、予想を上回ったが、消費者物価数が予想を下回り、1.3743まで下落後、1.3835まで反発した。
一方クロス円は、良好な米企業決算を受けて、堅調なNY株価を背景に、リスクオンの展開が続いた。ユーロ円は132.74まで一時下落、ポンド円は157.02まで下落後158.10まで反発、オージー円が85.49まで利食いに押された後85.98、NZD円も81.85から82.38まで反発した。またカナダ円は、加9月消費者物価指数が予想を上回り、週間原油在庫が、43.1万バレルの取り崩しとなったことで、原油価格が堅調に推移、92.35を安値に92.85まで値を上げた。
10月21日の注目材料
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回1398億円)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回1兆135億円)
- 09:30 (豪) 第3四半期NAB企業信頼感指数 (前回3)
- 14:00 (日) 9月スーパー販売額 [前年比] (前回-0.1%)
- 15:45 (仏) 10月企業景況感指数 (前回111 予想110)
- 19:00 (英) 10月CBI受注動向調査 (前回22)
- 19:00 (英) 第4四半期CBI製造業楽観視数 (前回27)
- 20:00 (トルコ) トルコ中銀・政策金利公表 (現行18.00%)
- 20:00 (トルコ) トルコ中銀・後期流動性貸出金利公表 (現行22.5%)
- 21:30 (米) 10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (前回30.7 予想25.0)
- 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回29.3万件 予想30.0万件)
- 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回259.3万人 予想255.0万人)
- 21:30 (加) 9月新築住宅価格指数 (前回0.7%)
- 23:00 (米) 9月景気先行指標総合指数 [前月比] (前回0.9% 予想0.4%)
- 23:00 (米) 9月中古住宅販売件数 [年率換算件数] (前回588万件 予想608万件)
- 23:00 (米) 9月中古住宅販売件数 [前月比] (前回-2.0% 予想3.4%)
- 23:00 (ユーロ圏) 10月消費者信頼感・速報値 (前回-4.0 予想-5.0)
- 26:00 (米) 米財務省・インフレ指数連動5年物国債入札
- 04:00 (豪) ロウ豪準備銀行総裁「パネルディスカッション参加」
- 中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会(23日まで)
- EU首脳会議(22日まで)
- 欧州企業決算:バークレイズ
- 米企業決算:インテル、AT&T、ユニオン・パシフィック、バレロ・エナジー、サウスウエスト航空、ニューコア、アメリカン航空
10月21日の相場見通し
昨晩も堅調な株価や米長期金利の高止まりを背景に、軟調な円相場が続きました。ただ、ドル自体は、手掛かり難もあって。総じて揉み合い気味の展開が続いています。リスク志向のクロス相場の動きが、強く影響しているようですが、堅調な株価や米長期金利に変調が見えた場合、大きくリスクオフに傾く可能性が残っていることは、注意しておきましょう。
本日金融政策としては、トルコ中銀が、政策金利を公表します。エルドアン大統領が、中銀総裁らを解任したことで、今回利下げの可能性が指摘されています。現状は0.1%程度の利下げが織り込まれており、この程度なら想定範囲となりますが、利下げ幅などの拡大があった場合、またぞろトルコリラ売りが強まる可能性があることで、注目しておきましょう。
経済指標としては、豪第3四半期NAB企業信頼感指数、仏10月企業景況感指数、英10月CBI受注動向調査と第4四半期CBI製造業楽観視数、加9月新築住宅価格指数、米国では、10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数、9月景気先行指標総合指数と中古住宅販売件数、ユーロ圏10月消費者信頼感・速報値などが発表されます。
注目は米国のセンチメント指標と週間新規失業保険申請件数やユーロ圏10月消費者信頼感となります。直近米国では、センチメント系の指標の悪化が続いています。弱めの指標のインパクトは不透明ですが、もし、週間新規失業保険申請件数なども弱い結果となるなら、一時的なドル売りとなる可能性に注意しておきましょう。一方ユーロ圏の消費者信頼感の弱い形が想定されています。あくまで予想比での変化となりますが、想定外に弱い結果となった場合、来週のECB理事会で、一定のテーパリングの拡大が想定されているだけに、失望感が広がることもあるかもしれません。
その他、EU首脳会議が開催されます。議題として、北アイルランドの問題が、協議されるようですが、未だはっきりとしない北アイルランドの関税の問題など、紛糾が見えた場合、ポンド相場に良い影響を与えないことは、留意しておきましょう。
10月21日のデイ・トレード戦略
本日のデイトレード戦略です。
ドルスイス
- 予想レンジ:0.9150~0.9230
- 基本戦略: 逆張り
- 予想時間:07:47 予想時レート: 0.9187
ドルスイスは、0.9472で上値を押さえられて調整も、0.8925で維持して、日足の雲を上抜ける反発となっている。ただ、現状は戻り高値を付けて、スロー・ストキャスティクスも反転下落を続けており、戻りでは売りが出易い。ただ、未だ下値のサポートが維持されており、この位置が守られるか注目したい。
上値は、0.9274の戻り高値で基準線と絡む位置、0.9308-14、0.9338の戻り高値が抑えると弱い。0.9369を越えて、0.9396-0.9438の戻り高値圏まで視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.9472を超えて、0.9532-53などの戻り高値が視野となるが、売りが出易い。このリスクは0.9585越えとなるが、それでも0.9803の高値を越えるまでは、0.9650-0.9800ゾーンと売りが出易い。
一方下値は、0.9151-64、0.9115-33の戻り安値圏で、日足の雲やサポートが維持されると強いが、0.91を割れると0.9052-62が視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.9019の戻り安値割れからは、0.8965-76まで視野となるが、維持は不透明も、0.8925を割れると調整気味となり、0.8847-71、0.8822-38まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.8757の安値まで割れると、相場は崩れ2015年1月のスイスフランショック前の戻り安値圏となる0.8700-04、0.8240-0.8568の窓などを目指すリスクとなる。ただ、流石に歴史的な安値の0.7072を割れるとは当面想定できず、最大下げても0.8500台では、買いが入り易い。
従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは出来ず、逆にここからの調整では、押し目買い場探し。下値は、0.91割れをストップに、0.91ミドルから買い下がり。ターゲットは、0.9220-30が抑えると利食いなる。また早期に戻りがあった場合、売りも検討されるが、ストップを0.9274越えに置いて、0.9220-30,0.9240-60と売り場探しとなるが、ターゲットは、現状の0.9180前後の維持では買い戻し、割れても0.9150を前に下げ止まりでは利食いたい。
カナダドル円
- 予想レンジ:92.50~93.50
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:08:00 予想時レート:92.82
上昇が92.88まで拡大。反発が続いているが、あくまで原油価格などの商品市況の影響なら、逆に急落リスクをはらんでいることは、留意して対応したい。また、スロー・ストキャスティクスが、既に買われ過ぎ圏に突入しており、今一歩上値追いの可能性はあって、クリティカルなレベルにあることで、上値追いは避けておきたい。
上値は、92.88の直近高値を越えて月足の92.77-93.26の戻り高値が視野となるが、この位置は106.52の高値をトップとしたH&Sの右肩の位置(下段の月足を参照)で、売りが出易い。ただ、超えると94.37の戻り高値が視野となるが、こちらも同左肩のトップ位置で、同様に売りが出易いが、超える動きがあると96.01、98.49や101.15の戻り高値まで視野となるが、106.52の高値を前に上値追いは不透明となる。
一方下値は、既に91.82-92.35の戻り安値圏、91.36-42の窓の下限で転換線と絡む位置の維持では強いが、90.92の戻り安値を割れると、89.90-90.55、更に88.88-89.01の窓の下限で基準線と絡む位置、87.98-88.35、87.68を割れると86.85-87.19の下ヒゲ圏、85.85-86.27の窓の下限で雲と絡む位置まで視野なるが、維持では堅調が続くが、84.90-85.10の戻り安値や84.68の下ヒゲを割れると調整が深まり、84.11-45ゾーン、83.52-59の戻り安値、83.04-20の戻り安値圏、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58順次視野となるが、過去の高値圏からは買いが入り易い。ただし、80.99を割れると80.38-57の戻り安値、80.15の戻り安値を割れると下落拡大リスクが高まり、79.82-94の戻り安値、また79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。
従ってデイの戦略としては、上値追いは厳しく、あくまで押し目待ちで、92.50前後の維持から買い下がって、ストップは92.08割れ。ターゲットは、93円前後のサイコロジカルが抑えると利食って置きたい。また様子見なら91.50方向への調整の局面があれば、買いを狙って、このストップは90.92割れ。ただ、こういった下落での利食いは、92.00-50ゾーンが抑えると利食い優先となる。また、上昇が続いた場合の売りは、93円前後が抑える場合のみで、売ってもストップは93.25越えで。この売りの買い戻しは、92円ミドルから前半では利食っておきたい。