リスクオン・オフも日替わり相場【2021年12月7日】

リスクオン・オフも日替わり相場【2021年12月7日】

おはようございます。だいまんです。

2021年12月7日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、中国人民銀行が銀行預金準備率の引き下げを発表したこと、ファウチNIAID所長が、「オミクロン株、重症化の度合い高くないか」と述べたことなどから、NY株価3指数が、金曜日の相場から大幅に反発し、リスクオンの動きが優勢となった。

ドル円は、米10年物国債利回りが1.370%から1.441%まで上昇したことで113.55まで買われ、ユーロドルは、1.1310から1.1267まで売りに押され、ポンドドルは、ブロードベント英中銀副総裁が「インフレ率は今後数カ月で更に上昇する可能性が高い」、「4月に5%を優に超える可能性」と述べたことで、一時1.3286まで上昇も英CBIが、2021年と2021年の成長率見通しを引き下げたことなどから、1.3231まで下落した。

一方クロス円は、ユーロ円が127.51から128.09まで反発、ポンド円が150.62まで上昇、オージー円は80.04、NZD円は、76.24から76.67、カナダ円は89.01までじり高となった。

12月7日の注目材料

  • 未 定 (中) 11月貿易収支・米ドル建て (前回845.4億ドル 予想821.3億ドル)
  • 未 定 (中) 11月貿易収支・人民元建て (前回5459.5億元 予想5750.0億元)
  • 08:30 (日) 10月毎月勤労統計調査-現金給与総額 [前年同月比] (前回0.2% 予想0.4%)
  • 08:30 (日) 10月全世帯家計調査・消費支出 [前年同月比] (前回-1.9% 予想-0.6%)
  • 08:50 (日) 11月外貨準備高 (前回14045億ドル)
  • 09:01 (英) 11月BRC小売売上高調査 [前年同月比] (前回-0.2%)
  • 09:30 (豪) 第3四半期住宅価格指数 [前期比] (前回6.7% 予想5.0%)
  • 09:30 (豪) 第3四半期住宅価格指数 [前年同期比] (前回16.8% 予想21.7%)
  • 12:30 (豪) 豪準備銀行・政策金利公表 (現行0.10% 予想0.10%)
  • 14:00 (日) 10月景気先行指数・速報値 (前回100.9 予想102.8)
  • 14:00 (日) 10月景気一致指数・速報値 (前回88.7 予想89.9)
  • 15:45 (スイス) 11月失業率 (前回2.5% 予想2.6%)
  • 16:00 (独) 10月鉱工業生産 [前月比] (前回-1.1% 予想0.9%)
  • 16:00 (独) 10月鉱工業生産 [前年同月比] (前回-1.0% 予想-2.9%)
  • 16:00 (英) 11月ハリファックス住宅価格 [前年比] (前回8.1%)
  • 16:00 (英) 11月ハリファックス住宅価格 [前月比] (前回0.9%)
  • 16:45 (仏) 10月貿易収支 (前回-67.77億ユーロ 予想-69.00億ユーロ)
  • 16:45 (仏) 10月経常収支 (前回-27億ユーロ)
  • 17:00 (中) 11月月次外貨準備高 (前回3.218兆ドル)
  • 18:15 (日) 黒田日銀総裁挨拶(ASEANプラス3・10周年記念)
  • 18:30 (南ア) 第3四半期GDP [前期比年率] (前回1.2% 予想-0.8%)
  • 18:30 (南ア) 第3四半期GDP [前年同期比] (前回19.3% 予想3.7%)
  • 19:00 (独) 12月ZEW景況感調査・期待指数 (前回31.7 予想25.0)
  • 19:00 (独) 12月ZEW景況感調査・現況指数 (前回12.5)
  • 19:00 (ユーロ圏) 12月ZEW景況感調査 (前回25.9)
  • 19:00 (ユーロ圏) 第3四半期GDP・確定値 [前期比] (前回2.2% 予想2.2%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 第3四半期GDP・確定値 [前年同期比] (前回3.7% 予想3.7%)
  • 22:30 (加) 10月貿易収支 (前回18.6億加ドル)
  • 22:30 (米) 10月貿易収支 (前回-809億ドル 予想-670億ドル)
  • 22:30 (米) 第3四半期非農業部門労働生産性・改定値 [前期比] (前回-5.0% 予想-4.9%)
  • 00:00 (加) 11月Ivey購買部協会指数 (前回59.3)
  • 03:00 (米) 米財務省・3年物国債入札(540億ドル)
  • 05:00 (米) 10月消費者信用残高 [前月比] (前回299.1億ドル 予想255.0億ドル)
  • EU財務相理事会
  • EU保健相会合
  • 米ロ首脳会談

12月7日の相場見通し

昨晩は、株価の反発を受けて、リスクオフ相場に巻き戻しが優勢となりました。一応オミクロン株に対する楽観的な見方が相場を支えましたが、まだ実際の影響は、はっきりとしていません。今後悪いニュースが出る可能性もあり、直ぐにリスクオンに傾くのは、時期尚早と見ておきましょう。

今週から今年の最後の各国中銀の金融政策の発表が続きますが、第1弾として豪準備銀行が政策金利を公表します。ただ、政策金利は据え置きが想定されており、声明でも2023年まで利上げしない姿勢を継続するでしょう。その場合、豪ドルを大きく買い上げるのは厳しそうです。

経済指標としては、中国の11月貿易収支、日本の10月毎月勤労統計・世帯家計調査と景気先行指数・速報値、英11月BRC小売売上高調査とハリファックス住宅価格、豪第3四半期住宅価格指数、スイス11月失業率、独10月鉱工業生産、仏10月国際収支、南ア第3四半期GDP、独ユーロ圏12月ZEW景況感調査とユーロ圏第3四半期GDP・確定値、加10月貿易収支と11月Ivey購買部協会指数、米国では、10月貿易収支と第3四半期非農業部門労働生産性・改定値などが発表されます。

材料は多いですが、注目としては、中国の11月貿易収支や豪第3四半期住宅価格指数は、良好な結果が続くかが焦点です。独ユーロ圏12月ZEW景況感調査とユーロ圏第3四半期GDP・確定値は、ユーロ圏でコロナウィルスの感染拡大が続いていることで、弱い結果がリスクとなりそうです。
また、米国の貿易収支は、サプライチェーンの問題で、減少が想定されていますが、近年米国の貿易収支が、為替市場に大きな影響を与えることは無く、サプライズが無ければ、反応は限定されるでしょう。

その他では、米露首脳会談に関しては、どういった話が出るか不透明ですが、特別サプライズなければ影響はないでしょう。また、本日の3年物国債から今週の米国債入札がスタートします。引き続き米長期金利の動向には、細心の注目を払って対応しましょう。

12月7日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

豪ドルドル

  • 予想レンジ:0.7000~0.7100
  • 基本戦略:戻り売り
  • 予想時間:07:39 予想時レート: 0.7049

下値を0.7106や0.7170で維持して、上昇が一時0.7556まで拡大するも、この位置で抑えられて、じり安の展開。ただ、スロー・ストキャスティクスが既に、売られ過ぎ圏にあって、突っ込み売りは難しいが、日足のサポートや雲を割り込んでおり、戻りでは売りが出易い。

上値は、既に転換線と絡む0.7063-0.7101の窓の上限が抑えると弱い。0.7120を越えて、0.7173-93,0.7210-37、0.7274-06の基準線と絡む位置、雲と絡む0.7368-94の戻り高値と売りが出易い。0.7433-72の戻り高値を越えて、0.75のサイコロジカル、0.7532-37の戻り高値が視野となるが、上抜けは不透明で、抑えると大きなレジスタンス形成となる。あくまで0.7556の直近高値を超えて、0.7600の戻り高値が視野となるが、日足の長期のレジスタンスが控えており、売りが出易い。0.7617の戻り高値を超えて0.7644-75、0.771-26の戻り高値圏、更に超えても0.7776-0.7815の戻り高値圏では、やれやれの売りが出易い。0.7845―57や0.7892の戻り高値を越えて、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。

一方下値は、直近安値の0.6994の維持では良いが、0.6973-92の戻り安値圏まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6920-22、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。

デイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発では売場探し。早期は、0.6994を維持するなら、0.7000-20を買っても、ターゲットは0.7060-80が抑えると利食い。売りはこの位置から0.7100まで売り上がって、ストップは0.7120越え。このターゲットは、60分足のサポートとなる0.7030-40が維持されると買い戻し。また超えるケースでは、0.7135-55を売り直して、ストップは0.7174越え。この売りの場合は、0.7055-70ゾーンが維持されると利食っておきたい。
リスクオン・オフも日替わり相場【2021年12月7日】

ユーロ円

  • 予想レンジ:127.50~128.60
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:07:50 予想時レート: 128.07

上値を133.48でCapされて、下落が、トリプル・ボトムの安値を割れて127.39まで拡大。一応既に過去の高値圏(緑の枠)に突入しており、下げ止まれるか注目されるが、スロー・ストキャスティクスが再下落しており、もう一段の下げの可能性も考慮して対応したい。

上値は、128.34の転換線と絡む位置が抑えると弱く、128.79の戻り高値を越えて、129.24-31の窓の上限が視野となるが、マイナーレジスタンスからは売りが出易い。129.60の戻り高値を超えて、129.99-130.12の戻り高値で基準線と絡む位置、超えても130.60-131.00の雲の下限と絡む位置、131.42-60の雲の上限と絡む位置では売りが出易い。132円のサイコロジカルを越えて、132.56-93の戻り高値が視野となるが、上抜けは不透明。あくまで133.48の直近高値を越えて、133.58-70の戻り高値や134円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで134.13の高値を越えて、134.50のサイコロジカル、更に強い135円がターゲットとなるが、一旦利食いが出易そうだ。ただ、この位置も超えると、136円や137円のサイコロジカル、更に137.50の高値まで視野となるが不透明となる。

一方下値は127.39の直近安値の維持では良いが、割れると126.98-127.32ゾーンまで視野となるが、この位置は過去の高値圏と絡む位置で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ない場合126.17-70、125.60-10の戻り安値圏まで視野となる。こちらも維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では、長期的に買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

従ってデイの戦略としては、既に突っ込み売りは出来ない。ベンチャー気味には、127.39の安値を前に、127.50-80への押し目を買っても、ターゲットは128.20前後のレジスタンスのCapでは利食い優先。また売りは、この位置はCapを見ながらも、128.35を越えるなら止めるスタンス。または、更なる上昇を待って、128.40-60ゾーンを売って、ストップは128.79越え。この売りのターゲットは、127.80-00が維持されると利食いで、割れても127円ミドルでは、しっかりと利食いたい。 

リスクオン・オフも日替わり相場【2021年12月7日】

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