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こんにちは。鈴木郁雄です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年7月26日週】概況・展望
ファンダメンタルズ的には年内テーパリング開始が見込まれている米国に対して、未だに出口の見えない日本や欧州との金融政策格差により、相対的にはドル高・円安圧力が優勢になっている。その中、依然として、過剰流動性資金の行き場が米債券市場や米国株式市場に集中しやすい相場環境にある。ただ、一部では既に飽和状態に近く、株並びに債券相場は潮目を迎えているとの声も少なくなく、逆に相場のかく乱要因にもなっている。
そして、市場には新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、過度な悲観論や楽観論などが絡み合っており、短期筋としても安易にポジションを取り切れない情勢にある。引き続き直近のレンジ幅を駆使し、相場が大きく動意づいてから逆張り待機で対応することお一考であろう。
【2021年7月26日週】注目経済指標
今週は米6月新築住宅販売件数や米6月耐久財受注、米第2四半期GDP速報値、米6月PCEデフレータ、など米経済の動向を見極めるには事欠かない材料が多々あるが、基本的は週半ばに開催される米FOMCに注目が集まる。仮に、米経済指標が市場予想を上回る結果となった場合は、米早期テーパリング観測再燃する可能性は高く、米長期金利上昇によるドル高を背景に、ドル円が一段と上昇する可能性も視野に入れる必要がある。
ただ、既にドル高が進行中であり、加速的にドルの上昇になるかは懐疑的である。いずれにしても、FOMCにおいて、現行政策の現状維持が見込まれるが、パウエルFRB議長記者会見でテーパリング議論についての何らかの進展を見極めてからの始動を心掛けるべきであろう。
注目の指標
- 26日(月)独7月IFO企業景況感指数 102.0←101.8
- 米6月新築住宅販売件数(前月比) 4.0%←-5.9%
- 27日(火)黒田日銀総裁発言
- 米6月耐久財受注(前月比) 2.1%←2.3%
- 7月リッチモンド連銀製造業指数 20←22
- 米7月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)124←127.3
- 28日(水)米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表 0.00~0.25%据え置き
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 定例記者会見
- 29日(木)独7月消費者物価指数(CPI速報値)(前月比) 0.5%←0.4%
- 米4-6月期四半期実質国内総生産(GDP速報値)(前期比年率)
- 9.5%←6.4%
- 米前週分新規失業保険申請件数 38.0←41.9万人
- 30日(金)独4-6月期国内総生産(GDP、速報値)(前期比) 2.1%←-1.8%
- 欧4-6月期四半期域内総生産(GDP速報値)(前期比)1.5%←-0.3%
- 7月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 80.8←80.8
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0730
- 現状乖離幅 0.0777→0.0811
先週の弱い買いシグナル110.10円から若干上昇しており、今週は利益確定売りを伴い、弱めの売りシグナルドル円110.55円が点灯している。
★買いターゲット(ドル円109.80円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 21.50円
- 現状乖離幅 19.85→19.60円
先週の強めの買いシグナル1.1803から若干下落しており、今週も引き続き強めの買いシグナル1.1773が点灯している。
★売りターゲット(1.1950)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 27.20円
- 現状乖離幅 28.65→29.15円
先週の強めの買いシグナル0.7398から若干下落しており、今週も引き続き強めの買いシグナル0.7363が点灯している。
★売りターゲット(0,7550)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 42.30円
- 現状乖離幅 41.45→41.45円
先週の買いシグナル1.3765から下げ足を速めているが、今週も引き続き通常の買いシグナル1.3749が点灯している。
★売りターゲット(1.3900)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。