豪ドル円 ドル全面安背景に豪ドル米ドルが反騰で安値から1円を超える反発

豪ドル円 ドル全面安背景に豪ドル米ドルが反騰で安値から1円を超える反発

豪ドルの8月23日終値は79.112円、前日比0.716円高と大幅上昇した。取引レンジは79.186円から78.083円。

7月20日から下げ渋り型の持ち合いで推移していたとこから8月17日に底割れして下放れに入り、8月19日には前日比0.949円安の日足大陰線で下落、20日は夕刻に77.896円まで安値を切り下げてきたが、78円割れを買い戻されて20日はやや持ち直しの動きを見せて週を終えていた。

8月23日はユーロやポンド等が反騰入りして為替市場全般が先週のドル全面高からドル全面安へと様相を変えてきたことで豪ドル米ドルが反騰、ドル円も夜にかけて110円を一時上回るところまで上昇したことも重なり豪ドル円は23日夜に79円台に到達、その後も概ね79円台を維持して確りしている。

注目材料 豪PMIは低下したが米PMIの悪化で豪ドル高を継続

8月23日は主要国のPMI発表が相次いだが、23日午前に発表されたマークイットの豪8月製造業PMIは51.7となり7月の56.9から悪化、市場予想の57を下回った。サービス業PMIも43.3となり7月の44.2から若干低下したが市場予想の42は上回った。総合PMIは43.5となり7月の45.2から悪化、市場予想の43は若干上回った。

デルタ株感染拡大が止まらずにシドニーやメルボルン等でのロックダウンが長期化し始めていることが景況感の悪化につながっており、サービス業及び総合で強弱分岐点の50を下回っていることは豪景気回復の鈍化を示しており豪ドルにとっては売り圧力となるところだ。

しかし23日夜に発表された米国の8月製造業PMIは61.2で7月の63.4から鈍化、サービス業PMIは55.2で7月の59.9から鈍化、総合PMIも55.4で7月の59.9から鈍化となり、いずれも市場予想を下回ったために発表後はドル安反応が進んだ。

豪米のPMIの差を見れば米国の景気回復先行性が顕著だが、最近の米景況指数関連が予想を下回る鈍化傾向をみせていることで米連銀によるテーパリング(量的金融緩和縮小開始)がさほど急がれないのではないかとの受け止め方もあるために豪PMIへの反応は鈍く米PMIへの反応が顕著という差が出た印象だ。

テクニカルポイント、80円台回復まで持ち直せるか試す

豪ドル円は7月20日安値79.833円を割り込んで一段安してきたところで8月23日は日足で大きな陽線を付けて戻している。

日足陰線の連続から大幅下落したところで下げ一服に入り戻すという展開は6月21日への急落後に21日当日から6月25日まで5日連続の日足陽線で戻したところ、7月8日に一段安した翌日の7月9日に当日の高安で1円以上の反騰陽線を入れたところ、7月20日へ一段安したところから7月23日への4連騰等、1日の陽線で終わるケースもあるものの3日から4日程度の連続陽線で戻しにかかるパターンが繰り返されてきた。今回も8月27日のパウエル米連銀議長によるジャクソンホール講演まで数日の戻りを見せる可能性のあるが、同公演からさらに高値を切り上げる強気反応を見せられなければこれまで繰り返してきたケースと同様に戻り一巡から次の下落期に入ることも考えられる、また勢いが弱い場合は8月23日の大陽線から24日へ連騰してもその後に続かなずに失速して同講演へ向かうことも考えられる。中勢の下落基調が継続しているうちは戻り売り有利の状況も続きやすいと注意したい。

短期テクニカル分析

60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。

豪ドル円は8月20日夕安値で目先の底を付けて戻しに入っている。8月19日未明高値を基準とすれば高値形成期は24日未明から26日未明にかけての間と想定されるので既に反落注意期にはあるが、79円を割り込んでも切り返すうちは上昇余地ありとして8月19日未明高値を試す可能性ありとみる。ただし、78.70円割れからは下げ再開を警戒し、78.50円割れからは下落期入りとみて25日午後から27日夜にかけての間への下落継続と考える。

60分足の一目均衡表では8月23日夜の上昇で遅行スパンが好転して先行スパンからも上抜けている。このため遅行スパン好転中は高値試し優先とみるが、遅行スパン悪化からは下げ再開注意とし、先行スパン転落からは20日夕安値試しへ向かう流れと考える。

8月24日の売買戦略

目先はまだ高値を試しやすいとみて78.70円台までは押し目買い有利の状況とし、79.50円以上は反落警戒圏とみる。78.50円割れからは下げ再開に入るとみて戻り売り有利として78円前後試しへ向かうとみる。78円前後はいったん買い戻しも入りやすいとみるが、戻りが鈍ければ25日から26日にかけてさらに安値を切り下げやすい展開で進むとみる。

8月24日の注目経済指標

  • ドイツ
  • 15:00 4-6月期 GDP改定値 前期比 (速報 1.5%、予想 1.5%、予想 1.5%)
  • 15:00 4-6月期 GDP改定値・季調済 前年同期比 (速報 9.2%、予想 9.2%)
  • 15:00 4-6月期 GDP改定値・季調前 前年同期比 (速報 9.6%、予想 9.6%)
  • 米国
  • 23:00 7月 新築住宅販売件数・年率換算件数 (6月 67.6万件、予想 70.0万件)
  • 23:00 7月 新築住宅販売件数 前月比 (6月 -6.6%、予想 3.6%)
  • 23:00 8月 リッチモンド連銀製造業指数 (7月 27、予想 25)
  • 26:00 財務省2年債入札
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