株価調整が続けば、リスクオフの深堀り【2021年9月15日】

株価調整が続けば、リスクオフの深堀り【2021年9月15日】

おはようございます。だいまんです。

2021年9月15日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、注目の米8月消費者物価指数は予想と一致も、前月やコア指数が予想を下回り、米長期金利が低下、一時ドル売りが強まるも、その後NY株価3指数が、下落幅を拡大したことで、一転リスクオフのドル買いや円買いが強まる形となった。米10年物国債利回りは、1.350%から1.263%まで下落、NYダウは、米法人税引上げの懸念などから359ドル下落、来週のFOMCを控えて、アップルの新製品発表会に対する失望もあって、S&Pが33P、ナスダックは97P下落した。

ドル円が109.53まで下落、ユーロドルは1.1846まで上昇後1.1800、ポンドドルは、1.3914から1.3804まで下落した。

一方クロス円では、ユーロ円が129.36、ポンド円は151.33、オージー円が80.18、NZD円は77.64、カナダ円が86.34まで売りに押された。

9月15日の注目材料

  • 07:45 (NZ) 第2四半期経常収支 (前回-28.95億NZドル 予想-15.72億NZドル)
  • 08:50 (日) 7月機械受注 [前月比] (前回-1.5% 予想3.3%)
  • 08:50 (日) 7月機械受注 [前年同月比] (前回18.6% 予想15.7%)
  • 09:30 (豪) 9月ウエストパック消費者信頼感指数 (前回104.1)
  • 10:30 (中) 8月住宅価格指数 [前年比] (前回4.6%)
  • 11:00 (中) 8月固定資産投資 [前年比] (前回10.3%)
  • 11:00 (中) 8月小売売上高 [前年同月比] (前回8.5% 予想7.0%)
  • 11:00 (中) 8月鉱工業生産 [前年同月比] (前回6.4% 予想5.8%)
  • 13:30 (日) 7月第三次産業活動指数 [前月比] (前回2.3% 予想0.4%)
  • 15:00 (独) 8月卸売物価指数 [前年比] (前回11.3%)
  • 15:00 (独) 8月卸売物価指数 [前月比] (前回1.1%)
  • 15:00 (英) 8月消費者物価指数 [前月比] (前回0.0% 予想0.5%)
  • 15:00 (英) 8月消費者物価指数 [前年同月比] (前回2.0% 予想2.9%)
  • 15:00 (英) 8月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回1.8% 予想2.9%)
  • 15:00 (英) 8月小売物価指数 [前月比] (前回0.5% 予想0.5%)
  • 15:00 (英) 8月小売物価指数 [前年同月比] (前回3.8% 予想4.7%)
  • 15:45 (仏) 8月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.6% 予想0.6%)
  • 15:45 (仏) 8月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回1.9% 予想1.9%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 7月鉱工業生産 [前月比] (前回-0.3% 予想0.6%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 7月鉱工業生産 [前年同月比] (前回9.7% 予想6.0%)
  • 20:00 (南ア) 7月小売売上高 [前年同月比] (前回10.4% 予想3.3%)
  • 21:20 (日) 黒田日銀総裁・国際会議出席
  • 21:30 (加) 8月消費者物価指数 [前月比] (前回0.6% 予想0.1%)
  • 21:30 (加) 8月消費者物価指数 [前年同月比] (前回3.7% 予想3.9%)
  • 21:30 (米) 9月NY連銀製造業景気指数 (前回18.3 予想18.0)
  • 21:30 (米) 8月輸入物価指数 [前月比] (前回0.3% 予想0.3%)
  • 21:30 (米) 8月輸入物価指数 (前年比) – 2021/8 (前回10.24%)
  • 21:30 (米) 8月輸出物価指数 [前月比] (前回1.3% 予想0.4%)
  • 22:15 (米) 8月鉱工業生産 [前月比] (前回0.9% 予想0.5%)
  • 22:15 (米) 8月設備稼働率 (前回76.1% 予想76.4%)
  • 23:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回-152.8万バレル)
  • 00:00 (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演
  • 米国3年物国債償還(350億ドル)

9月15日の相場見通し

昨晩は、軟調な株価を受けて、リスクオフの展開となりました。

一昨日は、株価が一定戻りを見せましたが、やはり今週末のNY株メジャーSQを控えて、NY株に売り圧力が強まっているようです。本日も軟調な株価が続いた場合、リスクオフの動きが、更に強まる可能性に留意して対応しましょう。

経済指標としては、NZ第2四半期経常収支、日本の7月機械受注と第三次産業活動指数、豪9月ウエストパック消費者信頼感指数、中国の8月住宅価格指数と固定資産投資、8月小売売上高・鉱工業生産、独8月卸売物価指数、英8月消費者・小売物価指数、仏8月消費者物価指数・改定値とユーロ圏7月鉱工業生産、加8月消費者物価指数、米国では、9月NY連銀製造業景気指数と8月輸入・輸出物価指数、8月鉱工業生産・設備稼働率などが発表されます。

注目はまず、中国の指標となりますが、弱い結果が中国株に悪影響を与えると日経平均株価にも、良い影響を与えないので、注意しておきましょう。

海外では、英国の物価指数が強い結果となるなら、英中銀の要人が、直近タカ派発言を続けており、早期の金融引き締めの思惑につながり易いでしょう。一方米国経済指標は、強弱が入り混じりそうです。その場合、経済指標での反応は鈍いかもしれませんが、今夜も米長期金利やNY株価の動向に注意ですが、米長期金利の低下と株価の下落が、重なった場合、特に円に買い戻しが入り易いことは、留意しておきましょう。

9月15日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

豪ドルドル

  • 予想レンジ:0.7280~0.7380
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:07:01 予想時レート:0.7322

上昇が0.8008でトピッシュなり、日足の雲を割り込んで、0.7106まで下値を拡大も現状はこの位置を維持している。ただ、スロー・ストキャスティクスも反転下落に転じており、一定の下値トライが見えそうだが、下値が支えられるか注目となる。

上値は、雲も下限と絡む0.7410の戻り高値が抑えると弱い。0.7479の戻り高値を越えても0.7487-0.7534も戻り高値圏で雲の上限と絡む位置、0.7600の戻り高値が抑えると上値は追えない。0.7617の戻り高値を超えて0.7644-75、0.771-26の戻り高値圏、更に超えても0.7776-0.7815の戻り高値圏では、売りが出易い。0.7845―57や0.7892の戻り高値を越えて、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。

一方下値は、基準線と絡む0.7285-88の戻り安値圏の維持では強いが、割れると0.7201-23,0.7157の窓の下限まで視野となるが維持では良いが、0.7106の安値を割れると0.7029-50まで視野となる。また0.6992―0.7006の安値まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。

デイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発があれば売り狙い。上値は0.7410をストップに、0.73ミドル、0.7380-00と売り場探し。ターゲットは、0.7285-88の維持では利食い、割れても0.72ミドルを前に利食い優先となる。また買いは、0.72に近い位置まで下げると検討課題となるが、ストップは0.7107割れ。ただ、こういった下落の0.73が逆レジスタンスとなるなら利食い優先となる。
株価調整が続けば、リスクオフの深堀り【2021年9月15日】

ポンド円

  • 予想レンジ:150.80~151.10
  • 基本戦略: 早期は戻り売りから、深押し買い
  • 予想時間:07:11 予想時レート: 151.49

上値が156.08でCapされて、下落も下値は148.46や149.19が支えて、日足の雲を上抜ける形。スロー・ストキャスティクスも反転上昇を続けており、押し目が支えられるか注目となる。

上値は、152.86を越えて、153.21-31の戻り高値圏が視野となるが、上抜けは不透明で、153.46の戻り高値を超えて、154.08-154.54の戻り高値圏、155.15-16の高値を超えて、155.39-94の戻り高値まで視野となるが、抑えると上値追いは出来ない。あくまで156.08の直近高値を超えて、月足の156.60の戻り高値、更に157.05には横ばいとなる月足の雲の上限が位置しており、上値を抑える可能性が残っている。

一方下値は、151.23-33の戻り安値で基準線の位置、150.96-151.07の維持では強いが、割れると150.06-47の戻り安値でサポートの位置が視野となるが、買いが入り易い。ただ、149.19-36の戻り安値を割れるとサイコロジカルな149円前後まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、148.46の直近安値を割れるケースからは148.12、147.29-41まで割れると146.36-56,145.22の戻り安値を割れると144.04-50、142.85、142.20まで視野となるが、維持は不透明も維持できない場合141.08-29、140.76、140.35-37などが視野となる。また139.48-52を割れると138.00-33の戻り安値圏、136.80-97の下ヒゲまで割れると相場は崩れ、134.88-135.72の戻り安値圏までターゲットとなる。ただこの下方ブレイクが、一気に実現するかは不透明も134.41まで割れると133.62-84の戻り安値圏、133.05や132.95の戻り安値割れると相場は更に崩れ気味となり、132円のサイコロジカル、131.78の安値まで割れると130円までターゲットとなる。

従ってデイの戦略としては、一旦戻りをつけており、安易には買いづらいが、押し目があれば買い狙いを基本としたい。ただ、早期の反発では、売り狙いとなる。上値は、151.90-00、152.50前後が抑えると弱く、売り上がりで、ストップは152.86越え。ターゲットは、151.30-40の維持では利食い、割れても151円前後では利食いを優先したい。またこの位置からの買いは、150.75-80まで買い下がって、ストップは150.47割れ。ターゲットは、151.30-50ゾーンが押さ得ると利食いで、超えても152円を前にしっかりと利食って置きたい。

株価調整が続けば、リスクオフの深堀り【2021年9月15日】

豪ドル見通し5年後 豪ドルの5年後見通しは?100円超えの可能性や相場分析から見る買い時とは【2022年最新】