週末でリスクオフに傾き易い?【2020年11月13日】

週末でリスクオフに傾き易い?【2020年11月13日】

おはようございます。だいまんです。

2020年11月13日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、まちまちの展開も米国でも、新型コロナウイルスの感染再拡大が意識されたことで、米国株価が軟調な推移となり、対欧州通貨でリスクオフ的な円買いが優勢となった。NYダウは、NYの学校閉鎖やシカゴで外出制限が発表されたこと、パウエルFRB議長が「新型コロナウイルスの再拡大で、向こう数カ月は、厳しい時期になる」と発言したこともあって、481ドル安、ナスダック指数は120ポイント安まで下落した。また、米10月消費者物価指数は、予想を下回ったが、週間新規失業保険申請件数が予想より強い結果となり、影響は大きく見えなかった。

ドル円は105.42から105.07まで下落、ユーロドルは、対ポンドでの買いに1.1759から1.1823まで反発、ポンドドルは、予想を下回る9月と7-9月期四半期GDPの速報値、英首相報道官が、「英EU合意のために与えられた時間はわずかだが、依然として溝は大きい」と発言、1.3107まで売りに押された。またユーロポンドは0.9005まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円が123.69から124.50で上下、ポンド円は137.76、オージー円は76.71から75.93、NZD円は72.52から71.83、カナダ円は80.69から79.95まで売りに押された。

11月13日の注目材料

  • 16:00 (独) 10月卸売物価指数 [前月比] (前回0)
  • 16:30 (スイス) 10月生産者輸入価格 [前月比] (前回0.1%)
  • 16:45 (仏) 10月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回-0.1% 予想-0.1%)
  • 16:45 (仏) 10月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回0.0% 予想0.0%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 9月貿易収支・季調済 (前回219億ユーロ 予想224億ユーロ)
  • 19:00 (ユーロ圏) 9月貿易収支・季調前 (前回147億ユーロ)
  • 19:00 (ユーロ圏) 第3四半期GDP・改定値 [前期比] (前回12.7% 予想12.7%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 第3四半期GDP・改定値 [前年同期比] (前回-4.3% 予想-4.3%)
  • 19:00 (ユーロ圏) バイトマン独連銀総裁講演
  • 22:30 (米) 10月卸売物価指数 [前月比] (前回0.4% 予想0.2%)
  • 22:30 (米) 10月卸売物価指数 [前年同月比] (前回0.4% 予想0.4%)
  • 22:30 (米) 10月卸売物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.4% 予想0.2%)
  • 22:30 (米) 10月卸売物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回1.2% 予想1.2%)
  • 22:30 (米) ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 00:00 (米) 11月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値 (前回81.8 予想82.0)
  • 00:00 (米) 11月ミシガン大学消費者信頼感/現況指数・速報値 (前回84.9)
  • 00:00 (米) 11月ミシガン大学消費者信頼感/期待指数・速報値 (前回78.8)
  • 01:00 (英) ベイリー英中銀総裁講演

11月13日の相場見通し

昨晩は、NYの学校閉鎖やシカゴで外出制限が発表されたことなどから、新型コロナウイルスの感染再拡大が、欧州に続いて米国でも意識され、株価が軟調な推移となったことで、リスクオフ的な対欧州通貨での円買いが優勢となりました。パウエルFRB議長が「新型コロナウイルスの再拡大で、向こう数カ月は、米経済は厳しい時期になる」と発言したことも影響を与えたようです。

本日も新型コロナワクチンの感染拡大に関する報道には注意ですが、経済指標としては、ユーロ圏では9月貿易収支と第3四半期GDPの改定値、米国では、10月卸売物価指数と11月ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値が焦点となります。

ユーロ圏のGDPは、改定値ですので、前回から変化がなければ影響は少ないでしょう。一方米国の卸売物価指数と11月ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値は、新型コロナウイルスの影響で弱い結果が見えた場合、株価に良い影響を与えそうもありません。

その他、週末のポジション調整の動き、ワクチン関連の報道や米国の大統領選に関連したニュースなどにも注意を払っておきましょう。

尚余談ですが、本日は13日の金曜日です。キリスト教では不吉な日とされていますが、実際株価や為替が、過去この日に大きくリスクオフとなった日はあまり多くありません。またあっても、それは別の要因ですので、特に心配はしない方が良いでしょう。

11月13日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

豪ドル円

  • 予想レンジ: 75.60~76.70
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:09:14 予想時レート:76.08

豪ドル円は、下値を73.98と73.14でダブル・ボトム的に支えて、日足の雲を上抜ける上昇も、現状は77.10レベルで上値を抑えられて調整気味。ただ、スロー・ストキャスティクスが反転を継続しており、下値は日足の雲の下限が支えると強い。割れても転換線の75.37、基準線の75.13、73.62-74.57の戻り安値圏が支えると堅調が続く。リスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れると、過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

一方上値は、77.10-20の戻り高値を超えて、77.75-00が視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで78.48の高値を超えて、サイコロジカルな80円がターゲットとなるが、この位置も利食いが出易い。

デイの戦略としては、押し目を待って買い狙いとなるが、76.50-60から76円前後と買い場を探して、ストップは近めなら74.89割れまたは、73.62に割れに置いて、慎重に74円まで買い下がりの余裕を持って対応となるが、ターゲットは、60分足のレジスタンスが位置する76.50前後が抑えると利食い優先で、超えても77円まではしっかりと利食っておきたい。売りは77.10が抑えることを確認してトライする形だが、再反発が75.93の安値を割れずに発生した場合は、この一時では利食いを優先するのが安全となる。

週末でリスクオフに傾き易い?【2020年11月13日】

カナダドル円

  • 予想レンジ: 79.70~80.60
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:09:20 予想時レート: 80.00

カナダ円は、下値を78.38と77.93でダブル・ボトム的に支えて、日足の雲を上抜ける上昇も、一旦81.43の高値がトピッシュとなっており、上値追いは厳しいが、スロー・ストキャスティクスは反転を継続しており、日足の雲のとなる79.60-70ゾーンが支えると強く、割れても78.89-79.06の戻り安値圏が維持されると堅調。ただし、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。

一方上値は、80.58-75の窓の上限、下落がスタートした80.96が上値を抑えると弱い。80.12や81.43の戻り高値を超えて、81.60の高値、81.90の次の戻り高値までターゲットとなる。

デイでの戦略としては、押し目買いからだが、79.70-90ゾーンから60分足サポートが控える79.50前後まで買い場を探して、ストップを78.88割れとしたい。ターゲットは、80円ミドルに控える60分足のレジスタンスが抑えると利食い優先で、またこの位置から81円までは売り上がって、ストップを81.44越えとして、ターゲットは、79.70-90が逆サポートするなら利食いとなる。

週末でリスクオフに傾き易い?【2020年11月13日】

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