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おはようございます。だいまんです。
2020年12月22日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、変異種の新型コロナウイルスが、世界的規模で感染拡大するとの懸念から株価が急落、一時リスク回避の動きが大きく広がったが、その後株価が持ち直したことで、巻き戻しが優勢で引けた。
NYダウの夜間先物は、一時800ドル近い下落、NYダウの現物取引は423ドル安から125ドル高まで一時反発したが、株価の戻りには、昨日の米追加経済対策の与野党合意、世界保健機関が、新型コロナの変異種に関して、「変異種の出現はパンデミックの過程で通常見られること。過度に警戒する必要はない」との見解を示したこと以外、特別な大きな要因は見えていない。
ドル円は103.89まで上昇後103.30まで売りに押され、ユーロドルは、1.2130の安値から1.2253、ポンドドルも1.3188から、ジョンソン首相の「EUとの交渉で漁業権巡り最後の溝を埋めるための努力をする」との発言もあり1.3399まで反発した。
一方クロス円でも、ユーロ円が125.97を安値に126.62、ポンド円は136.97から139.53、オージー円は77.50から78.54、NZD円は72.72から73.50、カナダ円は80.15から80.63まで値を回復した。
12月22日の注目材料
- 09:30 (豪) 11月小売売上高 [前月比] (前回1.4% 予想2.5%)
- 16:00 (独) 1月GFK消費者信頼感調査 (前回-6.7 予想-7.6)
- 16:00 (英) 第3四半期GDP・改定値 [前期比] (前回15.5% 予想15.5%)
- 16:00 (英) 第3四半期GDP・改定値 [前年同期比] (前回-9.6% 予想-9.6%)
- 16:00 (英) 第3四半期経常収支 (前回-28億ポンド 予想-117億ポンド)
- 17:00 (スウェーデン) 12月全体景況感 (前回97.5)
- 17:00 (スウェーデン) 12月消費者信頼感指数・季調値 (前回88.3)
- 17:00 (スウェーデン) 12月製造業信頼感指数 (前回110.6)
- 17:30 (スウェーデン) 11月生産者物価指数 [前年比] (前回-4.2%)
- 17:30 (スウェーデン) 11月生産者物価指数 [前月比] (前回0.4%)
- 17:30 (スウェーデン) 11月小売売上高 [前年比] (前回3.6%)
- 17:30 (スウェーデン) 11月小売売上高 [前月比] (前回0.5%)
- 18:30 (ユーロ圏) センテノ・ポルトガル中銀総裁・議会証言
- 22:30 (米) 第3四半期GDP・確定値 [前期比年率] (前回33.1% 予想33.1%)
- 22:30 (米) 第3四半期個人消費・確定値 [前期比年率] (前回40.6% 予想40.6%)
- 22:30 (米) 第3四半期コアPCE・確定値 [前期比年率] (前回3.5% 予想3.5%)
- 22:55 (米) 週間レッドブック大規模小売店売上高 [前年比] (前回2.5%)
- 22:55 (米) 週間レッドブック大規模小売店売上高 [前月比] 前回-2.2%)
- 00:00 (米) 12月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数 (前回96.1 予想97.0)
- 00:00 (米) 11月中古住宅販売件数 [年率換算件数] (前回685万件 予想670万件)
- 00:00 (米) 11月中古住宅販売件数 [前月比] (前回4.3% 予想-2.2%)
- 00:00 (米) 12月リッチモンド連銀・製造業指数 (前回15 予想12)
- 00:00 (米) 12月リッチモンド連銀・サービス業売上高指数 (前回13)
- 00:00 (米) 12月リッチモンド連銀・製造業出荷指数 (前回20)
- 03:00 (米) インフレ指数連動5年物国債入札
- 米モデルナ・ワクチン出荷開始
- 高島暦:「下寄りしたら買い狙いの日。上放れたら見送れ」
12月22日の相場見通し
昨日は、新型コロナウイルスの変異種の感染拡大懸念から、株価が乱高下したことで、為替市場でも、荒れた展開となりました。クリスマス休暇の本格突入で、参加者の減少が悪影響を与えた可能性がありますが、「行って来い」相場となったことで、本日は、悪材料がなければ、少し落ち着きも見えると思います。ただ、引き続き新型コロナウイルスの問題、英欧のFTA交渉、米追加経済対策などに関連したニュースには、注意して対応しましょう。
経済指標としては、豪11月小売売上高、英国では、1月GFK消費者信頼感調査、第3四半期GDP・改定値と経常収支、米国では、第3四半期GDPと個人消費の確定値、12月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数と11月中古住宅販売件数、12月リッチモンド連銀製造業指数などが発表されます。
経済指標に対する相場の反応が限定される展開が続いていますが、英国では、ブレグジットの駆け込み需要もあって、良好な指標が見えるのか、米国では、直近の弱い経済指標を反映して、予想を下回るような結果がリスクとなりそうです。
12月22日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ポンドドル
- 予想レンジ: 1.3350~1.3550
- 基本戦略: 逆張り
- 予想時間:09:00 予想時レート:1.3447
ポンドドルは、下値を1.2676や1.2855で支えて、上昇が1.3625まで拡大も更なる展開となっていない。一応短期ベースでは、日足の矢印のファンラインが上値を押さえている形で、上値は1.36のサイコロジカルが再度上値を抑えるとトピッシュな形。あくまで1.3625を超えて、週足からは1.3748-73から1.4007-32の窓がターゲットとなる。ただ、チャートからは、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377まで、ほとんどポイントがない。一気に超える動きは想定しづらい。
ただ、下値はスロー・ストキャスティクスの反転もあって、1.3135の戻り安値や90日移動平均となる1.3125などが維持されると堅調も、割れると1.2995に位置する日足の雲の下限まで視野となるが維持では堅調が続く。また維持出来ない場合も1.2906-33の戻り安値圏まで視野となるが、この下方ブレイクは不透明も、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなる。
ただし、この位置には、日足の外部サポートが位置しており、買いが入り易い。このリスクは1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースで、その場合1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となるが、更に1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。
デイの戦略としては、コロナウイルスの変異の問題に加えて、まだまだFTA交渉の行方が不透明で、荒れた動きが続く可能性に注意しておきたい。ただ、クリスマス休暇ムードもあって、大きな方向感が出るかは不透明で、基本は動けば逆張りで臨む形を想定したい。
上値は、まず昨日の戻り高値1.35を睨んで、この手前を売る戦略。超えても1.3625をストップに、1.36までは慎重に売り場を探したい。このターゲットは、窓の下限となる1.3365-80が維持されると利食い優先となる。またこの位置からは慎重に1.33前後、1.3225-62レベルまで買い下がって、ストップは昨晩の安値1.3188割れで、この場合のターゲットは1.3400-43レベルが抑えると利食い優先となる。
ユーロ円
- 予想レンジ: 126.00~127.50
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:09:25 予想時レート: 126.42
ユーロ円は、下値を122.38と121.62でダブル・ボトム的に支えて、上昇が127.01まで拡大。スロー・ストキャスティクスは若干不透明だが、上昇がはっきりとすれば上値トライの可能性が見えることは留意しておきたい。
上値は、127.01や127.08の戻り高値を超えて、127.50が視野となるが、この位置には月足のロングランのレジスタンスが控えており、上値を抑える可能性に注意しておきたい。あくまでこの位置を超えて129.26-130.16、132.46-133.49の月足の戻り高値などがターゲットとなるが、ただ、137.50の高値を越えるかは不透明となる。
一方下値は、125.71の戻り安値前後が、レンジ的にサポートしており、この維持では良いが、逆に割れると調整が深まり易いので注意。その場合125.13の窓の下限、124.93の基準線、124.30-38の戻り安値を割れると雲の上限124.04、123.64-90の戻り安値、123.52の雲の下限。サイコロジカルな123円が視野となるが買いが入り易い。
ただし、122.66-85を割れると、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏が視野となるが、支えると更に下落は直ぐに拡大しない。が、121.62や121.48の戻り安値を割れると下げ幅を拡大して、120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。
デイの戦略としては、現状上値追いも出来ず、押し目を待つ形だが、下値は125.71をストップ、126.00-20を買っても、ターゲットは、126.60前後、126.90前後が抑えると利食い優先となる。また揉み合いに相場が留まるなら、127.01が上値を抑えると、この位置をストップに売りも検討されるが、この場合、126.35-60ゾーンが支えると利食いながら対応したい。
また、もし、127.01-08ゾーンを超える動きがあった場合、順張りも検討されるが、その場合もデイでは、127.50前後では利食いながた対応したい。一方125.71を割れるなら、125円や124円台では慎重に買い場を探すのも一考委で、ストップは122.85に置ければベターとなるが、ただ中期的な保有なら良いが、デイ・トレードに限定するなら、125.71前後が逆にレジスタンスされるなら利食って置かなければならない。