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相場の過熱感について、正しく見極められているでしょうか?
過熱感とは要するに、「買われすぎ」「売られすぎ」どちらに傾いているか、その状況を意味します。
また、過熱感を見極める方法は様々存在しますが、今回お伝えしたいのはインジケーター「CCI」を用いた方法です。
CCIを正しく使いこなせるようになれば、驚異的な的中率で値動きの予測が可能となりますので、ぜひ本記事をきっかけに習得に励んでみて下さい!
目次
インジケーター「CCI」とは?
インジケーター「CCI(Commodity Channel Index)」を簡単に表すと、トレンドの変化や相場の過熱感(買われすぎ・売られすぎ)の状態を判断するためのテクニカル分析の指標です。
また、CCIが示すのは、一定期間の平均価格から現在の価格の乖離であり、以下の計算式で表されます。
CCI = (Typical Price – SMA)/(0.015 × Mean Deviation)
Typical Price:平均値(高値・安値・終値)
SMA:一定期間のTypical Priceの単純移動平均
Mean Deviation:Typical Priceの一定期間の平均偏差
これらの式については、わざわざ覚える必要はありません。
どんなものか簡単に説明すると、値動きの振幅に対して現在の乖離がどの程度なのかを指数化したものとなります。
また、多くのオシレーター系の数値は大体100%が上限ですが、CCIには上限が設けられていないため、100以上になることも少なくはありません。
上の画像を見てわかる通り、±100の位置にラインは表示されており、この数値を参考に実際にトレードを行います。
文章だけでは伝わりづらいかも知れませんので、ここまでの内容を踏まえて是非以下の動画も合わせてチェックいただければと思います。
CCIの活用法を動画で見る→
CCIと移動平均乖離率との違い
「一定期間の平均価格と現在の価格の乖離」と聞くと、「移動平均乖離率とは何が違うのか」と感じる方もいるかもしれません。
移動平均乖離率とは、「現在のチャートが移動平均線からどのくらい離れているか」を数値化した、テクニカル指標です。
確かにどちらも「平均」と「現在」の乖離を示しているものなので、混同してしまうのも仕方ないかもしれません。
両者の違いとしては「乖離の度合いを算出する際に用いるもの」が挙げられ、移動平均乖離率では「移動平均線」を用いるのに対して、CCIでは「平均偏差」が用いられます。
平均偏差の算出には終値だけでなく高値や安値も含まれることから、移動平均乖離率では判断できないローソク足のヒゲも考慮した相場分析が可能です。
そのため、CCIを利用することで相場状況をより複合的に把握することができます。
インジケーター「CCI」を用いたトレード手法
CCIを活用するにあたって、「±100」という数値が重要な基準となります。
+100のラインを超える → 「買われすぎ」と判断 → 売り注文が入りやすくなる → 為替レートが下落する
-100のラインを超える → 「売られすぎ」と判断 → 買い注文が入りやすくなる → 為替レートが上昇する
+100をラインを超えると「買われすぎ」という風に判断をすることができます。
これがCCIの基本的な使い方です。
実際に±100のラインを超えている(下回っている)相場を確認してみましょう。
画像で囲んでいる箇所がCCIの数値が+100を超えている相場となっています。
+100の数値を超えた辺りから、だんだん相場が下がり始めている点に気付けるでしょう。
CCIが+100を超えて、買われすぎている場面となりますので、売りに入っているトレーダーが増えてきているということです。
こちらは-100を下回っている相場です。
先ほどとは逆に、-100を下回り売られすぎだと判断したトレーダーが買いに入り、相場が上昇していることがわかります。
このように、売り買いのケースを比較して確認してみると、CCIの特徴がよくお判りいただけるでしょう。
仕組み自体はシンプルで、売られるぎると買い注文が多くなり、買われすぎると売り注文が多くなる、ということです。
この相場の特性を利用すれば、簡単な判断で利益をザクザクと取ることも不可能ではありません。
FXおすすめインジケーターとは?注意点や取引ツールも紹介!0ラインでトレンドを判断する手法も有効
「±100」のラインだけでなく、「0」のラインもCCIを利用するうえでは重要なラインです。
というのも、CCIが「平均価格と現在の価格の乖離」を表している以上、0ラインは「平均価格と現在の価格が一致している」ことを示すラインとなります。
そのため、CCIが0ラインを上抜けするタイミングは、現在の価格が移動平均を上抜ける「ゴールデンクロス」、CCIが0ラインを下抜けするタイミングは、現在の価格が移動平均を下抜ける「デッドクロス」になる可能性が高いです。
CCIが0ラインを上抜けするタイミングは買い、CCIが0ラインを下抜けするタイミングは売りでエントリーすることで、トレンドに沿ったトレードを行いやすくなるでしょう。
インジケーター「CCI」を用いたトレード実践例
今回のトレードルールは下記のように設定して行います。
トレードルール
1時間足でのトレード
■買いの場合
- CCIが-100以上で-100を割った時に買いエントリー
- CCIが+100に達したタイミングで決済
■売りの場合
- CCIが+100以上で+100を割った時に売りエントリー
- CCIが-100に達したタイミングで決済
それでは早速いってみましょう!
CCIが-100を割ってきましたので買いエントリーを行いました。
パッと見て上昇しているのが確認できる相場です。
では、どの程度のpips獲得できたのか見てみましょう。
ローソク足が確定したタイミングで決済したところ、なんと約100pipsの利益となりました。
次は売りエントリーを見てみましょう。
CCIが+100を割ってきましたので買いエントリーを行いました。
こちらも分かりやすい下落相場です。結果がどうなったか確認してみましょう。
約50pipsの利益となりました!
買いエントリーよりは少ないpips数ですが、1回のトレードでこれだけ獲得出来れば大きな利益に繋がります。
「ひとつのインジケーターだけでこんなに稼げるんだ!」と思った方もいらっしゃるでしょう。
しかし、やはりインジケーターにはメリットとデメリットがあります。
次節にて紹介するメリット・デメリットを踏まえて、使いこなせるかどうか検討してみて下さい。
pips(ピプス)とは?FXの単位を理解しよう!「CCI」のメリット・デメリット
ここからは、CCIのメリットとデメリットについてお伝えしていきます。
CCI メリット
- 順張りにも逆張りにも使える
※順張り‥トレンドに沿ってトレード
※逆張り‥トレンドと逆方向にトレード - 反応が早い
- 他のツールと併用しやすい
それでは順番に内容を紹介します。
順張りにも逆張りにも使える
CCI最大の特徴は、順張り・逆張り、どちらにも活用できるという点です。
インジケーターは数多く存在しますが、順張り・逆張りの両方に対応しているインジケーターはそこまで多くありません。
買われ過ぎか売られ過ぎか示すツールですので、相場の転換点を上手く掴めば逆張りでのトレード、トレンド発生を確認できれば順張りでのトレードと、都合のいい方にエントリーすることができます。
反応が早い
通常の移動平均線や、指数平滑移動平均線よりも更に早い反応が得られます。
リアルタイムに、いま買われ過ぎか売られ過ぎかが分かるので、危険なエントリーを避けることができるでしょう。
ただ、反応が早いがゆえに判断を誤ってしまう可能性もあるため、その点には注意が必要です。
他のツールと併用しやすい
以前ご紹介したボリンジャーバンドや、移動平均線とは相性が抜群です。
多角的に相場状況を捉えたい時には、一緒に使って判断材料にするのが良いでしょう。
CCI デメリット
- エントリーサインとしては弱い
- 底が見えない
続いてはデメリットについても、順番に紹介していきましょう。
エントリーサインとしては弱い
CCIだけでも大きく取れる相場はありますが、ひとつのインジケーターだけでは信憑性は低いです。
他のツールを組み合わせてデメリットを補っていくのが良いでしょう。
CCIは他のツールとも併用しやすいので、そこまで大きなデメリットにはならないはずです。
底が見えない
CCIの一番のデメリットは、「底が見えない」という点です。
±100を基準にしても、±200まで飛び出したりすることもあります。
それゆえ逆張りを行う際は、ダマシに遭う可能性もあるでしょう。
こちらのデメリットを補うためには、やはり他のツールを組み合わせる必要があると考えられます。
少なからずデメリットも存在していますので、移動平均線やボリンジャーバンドを組み合わせて、弱点を補っていきましょう。
CCIと相性の良いインジケーターは?
CCIのデメリットでお伝えしたように、CCIを利用するのであればデメリットを補うインジケーターを推奨します。
インジケーターといっても色々とありますが、主に相性のいいインジケーターはこちらです。
- ボリンジャーバンド
- 移動平均線
- RSI
他にも相性のいいインジケーターはありますが、有名な上記3つがあれば問題ありません。
それぞれのインジケーターに特徴、特色がありますので、一度、組み合わせてトレードしてみると良いでしょう。
CCI、ボリンジャーバンド、その他のインジケーターもトレードの補助をしてくれるツールですので、CCIと一番相性がいいインジケーターを見つけてみてください。
また、見つけるのが難しい方はまずはCCIだけでトレードを行ってみるのもいいかと思います。
また、今回紹介したインジケーターの解説は下記の記事にまとめましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
FXおすすめインジケーターとは?注意点や取引ツールも紹介!2本のCCIを組み合わせるトレード手法も有効
CCIは、相性のよいインジケーターと組み合わせてトレードに活用するのがおすすめですが、2本のCCIを組み合わせて逆張りする「デュアルCCI」というトレード手法もあります。
CCIでは期間の設定を任意に行うことができますが、一般的には「14」という期間設定で利用されることが多いです。
ここに、たとえば期間を「6」に設定したCCIを加えて表示すると、より期間の短い後者のCCIのほうが値動きに対して過敏に反応します。
また、期間6のCCIが期間14のCCIよりも感度が高いことを利用して、両者の+ゾーン、-ゾーンに差が生じたタイミングを、エントリータイミングとして判断できます。
逆張りでのトレードをする機会が多い方は、トレードの成功率を上げるために、期間の異なる2種類のCCIを組み合わせるトレード手法がおすすめです。
CCIに関するよくある質問
CCIに関するよくある質問を集めてみました。
初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
CCIはどんな時に使うべき?
CCIは、買売の判断やタイミングを判断したい時に使います。
FXは、エントリーや決済時において、自分の感覚に頼るのではなく、1つ1つのアクションに根拠を持たねばなりません。
そんな時に、CCIの状況を見て売買根拠にすることで、より優位性を持ってトレードできるようになります。
CCIを使う際は順張りと逆張り、どちらの方がオススメですか?
トレードの好みによりますが、基本的にはリスクが低い順張りがオススメです。
また、順張りと相性の良い「移動平均線」「パラボリック」等のトレンド系インジケーターと組み合わせることで、より精度高くトレードできるようになります。
CCIとRSIの違いは何ですか?
CCIは、0%を中心に±100%以上や±200%以上などがあり、大きな数値に推移することがあります
一方RSIは、買われすぎ売られすぎ水準を0~100%の間で推移します。
つまり、一言で言うと、RSIの数値には底や天井があり、CCIの数値は底や天井がないということです。
まとめ:CCIは相場の過熱感を掴むためのインジケーター!
本記事では、インジケーターCCIの概要や使い方について解説しました。
使い方自体はシンプルな方なので、仕組みを知れば誰でも簡単に扱えるようになるでしょう。
とはいえ、CCIはメリットだけでなくデメリットも含んでいます。
そのため、まずはCCI単一でチャート画面に表示させ、じっくり時間をかけて慣れ親しんでいくと良いでしょう。
また、トレンド系のインジケーターと組み合わせることで、より精度が向上することも考えられます。
ぜひ、色々なインジケーターと組み合わせてCCIを使ってみてください!