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FXを始めてみようと思っても、まず通貨ペアでつまずく方もいるでしょう。
通貨ペアは少ないところでも10種類以上、多い証券会社であれば100種類もあるので、初めてだとどうすれば良いか悩むと思います。
そこで、そもそも通貨ペアとは何なのか、そしてメジャーな通貨ペアについて解説していきます。
目次
通貨ペアとは
FXを始めるうえで、避けては通れない通貨の知識。
FXでは、円やドルなど馴染み深い通貨以外にも様々な通貨が存在します。
通貨ペアとは、その名の通り、売買する2国の通貨の組み合わせを指します。
通常、A国の通貨を銀行や両替所に持ち込み、B国の通貨に交換してもらいますが、FXの世界ではその国の通貨を保有していなくても取引できるのが特徴です。
ちなみに、それぞれの通貨の組み合わせを表記する際には、基軸通貨(例:米ドル)/ 決済通貨(例:円)のように表記します。為替相場を考える際に、基軸通貨が現在決済通貨いくら分かを指しているので、この場合は1ドルが何円かを示すことになります。そのため、ユーロ/円とした場合は、1ユーロが何円かを示します。
クロス円とは
では、通貨ペアとしてよく耳にする「クロス円」とはどういう意味でしょうか。
クロス円とは、外国取引において、米ドル以外の外国通貨と日本円の組み合わせのことを指します。
ここで、なぜ最もメジャーなドルが含まれないのかと疑問に感じる方もいるでしょう。
米ドルと他通貨の組み合わせの場合は「ドルストレート」と表現します。
さらに、ドル以外の通貨と円の取引(例:ユーロ/円)であっても、ドル/円とユーロ/ドルの為替相場から算出されます。そのため、ドル取引をしないからといっても、ドル為替市場を常にチェックしておく必要があります。
取引量が多い通貨ペアは?
では、どのペアが最も取引量が多いのでしょうか。
まずは、メジャーどころを押さえておきたいですよね。
そこで、国際決済銀行が発表した2019年の通貨ペア別取引シェアをみていきましょう。
上位は必ずドルを含んでいることがわかります。
ユーロ/⽶ドル
まず、最も多い取引量はユーロ/⽶ドルです。
移民問題を始め、近年様々な問題が出ているEUもしくはユーロ域内の国々ですが、ユーロ域内の人口が多いことは事実で、依然として大きな影響力があります。また、ユーロ域外国であっても、旧フランス領のアフリカ諸国の共通通貨としてもユーロは有効です。
⽶ドル/円
当然、日本人に最も馴染みのある通貨ですが、海外投資家にとっても、安全資産の一つと認識されていることが一つの要因でしょう。
英ポンド/米ドル
ユーロが出現したことにより、その存在感は低くなっていますが、もともと基軸通貨であったこともあり、今もポンドはメジャーな通貨の1つです。
通貨ペアはどう選ぶ?
では、実際FXをするにあたり、どのような点に注意して通貨ペアを選べばよいでしょうか。
大きく分けて2つのポイントがあります。
為替差益、コストで選ぶ
FXとは、為替ですので、買った時より売った時の価格が高ければ当然良いですよね。
この為替差益を得るためには、出来るだけスプレッドが狭い取引を選ぶのがポイントです。
為替取引にはコストが伴いますので、通貨を購入し、価格変動がないまま売りに出したとしても、赤字になってしまいます。この売値と買値の差をスプレッドと呼びます。
スプレッドが狭い取引の代表例が米ドル/円です。
スワップ運用で選ぶ
FXでキーワードとなるのが「スワップ」です。
通貨には、トルコリラを始めとする高金利通貨と円のような、低金利通貨があります。
FXでは、高金利通貨を買い建てた場合に、低金利通貨との金利差分を毎日受け取ることができます。このことをスワップと呼びます。つまり、為替相場が動かなかったとしても、スワップで利益を得る可能性があるのです。
この代表的な通貨ペアが豪ドル/円です。
スワップポイントとは?利益にも損失にもなるって本当?投資方針から、通貨ペアを決めよう
以上、代表的なFXの代表的な通貨ペアや、通貨ペア選びのポイントについて解説してきました。
人気の通貨ペアというのはありますが、どれが正解ということはありません。
その時の世界情勢、経済状況などによって利益を得ることもあれば、損することもあります。
まずは、自分がどのような投資目的を持っているか、短期・長期どちらの運用を目指すのかなどをはっきりさせた上で、通貨ペアを選ぶのが鍵でしょう。
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