FX自動売買で生活は可能?必要資金・注意点・失敗例もまとめて解説!

FX自動売買で生活は可能?必要資金・注意点・失敗例もまとめて解説!

FX自動売買の利益だけで生活できれば、もはや人生クリアしたも同然です。

嫌な仕事をする必要もなく、好きなことだけを追求できる自由な人生を謳歌できるでしょう。

特に最近では、SNSを見ると自動売買で稼いでいる人がたくさん見つかるため、それなら自分も!と挑戦したい人は多いはずです。

そこで思い浮かぶ疑問が「いくらの資金が必要なのか」「どれくらい安定して稼げるのか」などなど、初心者には悩ましいところでしょう。

本記事では、これらの疑問を解決できるよう分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

FX自動売買で生活は可能なのか?

最初に結論からお伝えすると、FX自動売買の利益だけで生活することは十分に可能です。

しかし資金があれば即実現できるというものではなく、それなりに経験や知識が必要になります。

なぜなら、どんな状況でも稼げる完璧な自動売買は存在せず、状況に合わせて損切や稼働停止など見極めていかねばならないからです。

以下より、FX自動売買で生活するための解説を進めてまいりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

FX自動売買で生活するための必要資金

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必要資金を算出するためには、1月あたりの生活費から考えていかねばなりません。

総務省が調査したデータ「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、単身世帯の1ヶ月の平均生活費は15万5561円

そこに税金等も含めると、大体毎月20万円ほどの収入があれば普通の生活が確保できる見込みです。

また詳細は後述しておりますが、FX自動売買を安定的かつ長期的に稼働させるためには、リターンを求めすぎてはいけません。

リスクを抑えた上で取れる月利は大体1.5~2%になるため、必要資金は約1000万円前後ということになります。

FX自動売買で生活する上での注意点

FX自動売買で生活するうえで最も重要となるポイントは、安定して利益が獲れる優秀な自動売買を選ぶことです。

本節では、自動売買を選ぶ基準ならびに注意点について解説していきます。

ポイント1:必要資金を多くしない

生活費を安定的に稼ぐためには多くの資金が必要になるため、次のように考えた人も多いのではないでしょうか。

(現状多くの資金は用意できないし、やっぱり諦めるしかないのかな?)

しかし最初から大金を投入するのはむしろ悪手で、初心者であるうちは必ず少額資金から開始すべきなのです。

なぜならFX自動売買を稼働させたり、また運用状況を評価するためには、FXに関する知識がある程度は必要です。

慣れないうちから大金を投入してしまうと、資金やレバレッジの管理が追い付かず強制ロスカットにもなりかねません。

まずは少額資金から始め、「FX自動売買で不労所得を得る」という成功体験から積み重ねていきましょう!

少額でも大丈夫?FX自動売買を始められる最低限の資金目安とは? 少額でも大丈夫?FX自動売買を始められる最低限の資金目安とは?

ポイント2:バックテスト結果を確認

リスクとリターンは常に表裏一体であり、爆益が狙えるということは、その反面失う可能性も高いということです。

FX自動売買の中には、月利数十%のような極めて高い数値でアピールしているものも紛れておりますが、それらを稼働させて長期的に稼ぐというのは現実的ではありません。

大抵は短期間の結果のみを表示させたものか、成績が良かった期間のみを抽出したに過ぎないからです。

FX自動売買を選ぶ際は、長期的に安定稼働できているかどうか、必ずバックテストの結果から確認しておきましょう。

ポイント3:複数稼働でリスクヘッジ

仮に効率よく稼げる手法があったとして、その手法が永久的に相場で通用するとは限りません

収入の柱を分散させるためにも、自動売買や運用する通貨ペアは分散して、リスクヘッジしておくことをおすすめします。

MT4上で起動させるEAだけでなく、各種FX自動売買サービスを利用して、相場がどちらに転じても利益が獲れる「すくみ」を構築することで、毎月の利益が安定するはずです。

ポイント4:運用利益は再投資

運用利益を全て使うのではなく、利益の一部は再投資して複利運用を心がけましょう。

自動売買のロットを上げるもよし、新たな自動売買を稼働させて収入の分散化を図るもよし、複利で運用を回すことで収入は加速度的に伸びていくことになります。

またFXだけでなく、株式や債券、先物や仮想通貨など他の金融商品にも幅を広げることで、より盤石な不労所得が構築されていくでしょう。

【シミュレーションあり】FXにおける効率的な複利運用とは?

ポイント5:税金分は温存

FXの利益は、年間で20万円以上を超えた場合、約2割を税金として納めなければなりません

仮に100万円の利益があったとして、そのまま100万円を使ってしまうと、税金として納める20万円を工面するのに苦労することになります。

そのため利益の一部を税金に残しておく配慮が必要であり、少しでも節税できるようノウハウや知識を学んでおくことをお勧めします。

税金 FXの税金事情~節税の仕組みをマスターしよう~

FX自動売買でどれくらい稼げるか

結局のところFXでどれくらい稼げるのか、皆さんがもっとも気になっている部分ではないでしょうか。

本記事ではバックテストを参照しながら、FX自動売買の収益性について解説していきます。

FX自動売買の種類について

FX自動売買は、大きく分けて2種類に分けられます。

トレード戦略を組み込んだプログラム通称「EA」と呼ばれるものと、各FX会社が提供する自動売買サービスの2種類です。

どちらもメリット・デメリットがあり一概に優劣を付けることはできませんが、とりわけ初心者の方には自動売買サービスをおすすめします。

トラリピ」「トライオートFX」「iサイクル2取引」など、FX会社が提供する自動売買サービスは初心者向けに設計されており、運用を通じてFXの基本や通貨ペアの特徴などを学び取れるでしょう。

収益性も悪いものではなく、設定や運用資金次第にはなりますが、毎月安定した利益が見込めます。

以下より、FX自動売買でどれくらい稼げるのかバックテストを確認していきましょう。

FX自動売買バックテストの一例

バックテストの一例をお示ししましょう。

今回用いる通貨は、2012〜2022年におけるカナダドル円(CAD/JPY)です。

選んだ理由としては、長期間安定してレンジ相場を形成しており、FX自動売買向きの通貨ペアだからです。

このチャートに対して、以下の売買ルールを適用させます。

・70.0~90.0円のレンジで買い注文

・90.0~110.0円のレンジで売り注文

・指値注文幅 0.10円

・注文あたりの通貨量 1000通貨

・各ポジション含み益1000円で利確

・損切りはせず、利確するまでポジション保有

極めて単純なナンピン戦略になりますが、これを実際に取り入れいているのが「トラリピ」や「トライオートFX」といった自動売買サービスです。

また、上記注文をチャートに当てはめると以下の通りになります。

直近10年の値動きについて、買い注文・売り注文それぞれでカバーできていることが確認でき、「カナダドル」と「円」が一方的に偏りづらい(=レンジ性が強い)ことが分かります。

肝心なバックテスト結果は以下の通りです。

累計利益:4045000円
最大含み損:-2080200円
最大必要資金:2880600円
平均利益率:14.04% / 年

資金に対する利益率は年間約14%であり、月利に換算すると毎月1~1.5%を狙える水準です。

カナダドル円1つに絞り、なおかつシンプルな売買ルールだとしても、これくらい安定したリターンが狙えると考えれば、FX自動売買に頼った生活もより現実味を帯びてくるのではないでしょうか。

さらに複数の通貨ペアを組み合わせたり、優秀なEAを同時に稼働させることで、不労所得はより安定かつ堅実なものになっていくでしょう。

まとめ:FX自動売買で生活は十分可能!

本記事ではFX自動売買での生活について、以下のポイントを中心に解説しました。

  • FX自動売買のみで生活可能かどうか
  • FX自動売買で生活するための必要資金
  • FX自動売買で生活する上での注意点
  • FX自動売買でどれくらい稼げるのか

冒頭にも述べたように、FX自動売買で生活は可能です。

ただし、それなりに資金・経験・胆力が必要であり、初心者がいきなり実現できるものではありません。

まずは少額からでも資金を投入し、実際の稼働状況からFX自動売買の可能性を感じ取ってみてください。

以上、参考にしていただければ幸いです。