週末のポジション調整中心の展開となりそう【2020年12月11日】

週末のポジション調整中心の展開となりそう【2020年12月11日】

おはようございます。だいまんです。

2020年12月11日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、注目のECB理事会では、政策金利の据え置き、パンデミック緊急購入プログラムを2022年3月まで延長、5000億ユーロ拡大することが発表された。ただ、ほぼ予想通りの結果となり、影響は限られたが、米11月消費者物価指数は予想を上回るも、弱い米週間新規失業保険申請件数などがドルの上値を抑えた。なお米国の追加経済対策について、ムニューシン財務長官やペロシ下院議長が「協議が大きく進展した」との発言が出たが、NYダウは、終始前日比マイナス圏の推移に留まった。

ドル円は104.58から104.22まで下落、ユーロドルは、ラガルドECB総裁が、「新型コロナウイルス感染の第2波による経済低迷や2023年末までインフレ率が目標を大きく下回ることに対する懸念」、「為替レートの動きを注視している」と言及し、1.2081まで下落後、1.2159まで反発、ポンドドルは、対ユーロでの売りで1.3246まで下落後、1.3321まで反発した。ユーロポンドは0.9143まで上昇した。

一方クロス円では、ユーロ円は126.74まで上昇、ポンド円は138.39まで値を下げ、オージー円は78.58、NZD円は73.94、カナダ円は82.13まで反発した。

12月11日の注目材料

  • 16:00 (独) 11月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回-0.8% 予想-0.8%)
  • 16:00 (独) 11月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回-0.3% 予想-0.3%)
  • 16:00 (英) 英中銀・金融安定報告書公表
  • 22:30 (加) 第3四半期設備稼働率 (前回70.3%)
  • 22:30 (米) 11月卸売物価指数 [前月比] (前回0.3% 予想0.1%)
  • 22:30 (米) 11月卸売物価指数 [前年同月比] (前回0.5% 予想0.7%)
  • 22:30 (米) 11月卸売物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.1% 予想0.2%)
  • 22:30 (米) 11月卸売物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回1.1% 予想1.5%)
  • 00:00 (米) 12月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値 (前回76.9 予想76.0)
  • 00:00 (米) 12月ミシガン大学消費者信頼感指数/現況指数・速報値 (前回85.8)
  • 00:00 (米) 12月ミシガン大学消費者信頼感指数/期待指数・速報値 (前回71.3)
  • 02:40 (米) クォ—ルズFRB副議長「質疑応答に参加」
  • 日経平均メジャーSQ
  • 欧州連合首脳会議(ブリュッセル)
  • 米財政予算期限
  • 12/13(日)
    英欧FTA交渉期限

12月11日の相場見通し

昨晩は、ECB理事会の結果にも相場は、大きく動きませんでした。若干年末ムードが出ているのかもしれません。

本日は週末もあって、あまり大きな動きが出ないかもしれませんが、何かサプライズ・ニュースが出た場合、逆に相場が荒れるので注意しておきましょう。

経済指標としては、独11月消費者物価指数・改定値、英中銀・金融安定報告書の公表、加第3四半期設備稼働率、米国では、11月卸売物価指数と12月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが公表されます。
経済指標に対する相場の反応が鈍る展開が続いていますが、米国では直近弱めの結果が続いています。弱い結果がドルにマイナスの影響を与える可能性に注意しておきましょう。

株価面では、日経平均がメジャーSQを迎えますが、メジャーSQまでは底堅く推移しても、その後はこの価格が上値を抑えると調整し易くなると言われています。SQ終了後の株価の動向には注目しておきましょう。

イベントとしては、現在英欧FTA交渉が、13日まで期限が延長されました。協議は、「英海域でのEU漁船の漁業権」、「公正な競争環境の確保」、「紛争解決などのガバナンス」の3つの主要課題で、難航しています。欧州連合首脳会議などから、新た提案が出てくるとポンド相場の買い戻し要因となりますが、日曜日ぎりぎりまで、交渉がまとまらない場合、来週週初のポンド相場が、大きくギャップを明けて下落してスタートするリスクがあることは注意しておきましょう。

また、米財政予算期限が訪れますが、毎回延長で事なき結果となることが多く、懸念はなさそうですが、一方で、米議会のクリスマス閉会を控えて、追加経済対策における超党派の協議が決着できるか焦点となりそうです。ただ、一定の織り込みもあることは留意しておきましょう。

12月11日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ: 103.80~104.50
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:08:16 予想時レート:104.23

ドル円は、下値は103.18や103.65で支えて反発も、上値は日足の雲を前に上げ渋っている。

下値は、指摘した短期のサポートを一旦割り込むも、下落は拡大していない。またスロー・ストキャスティクスも、若干不透明に反転気味となっており、もし新たに引き直したサポート圏となる103.90前後が維持されると強い可能性があることは留意しておきたい。ただ、103.65を割れると103円ミドルから103円前半が再視野となるが、下方ブレイクは不透明も、103.18の安値や103円のサイコロジカルをしっかりと割れると101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

一方上値は、降りて来る日足の雲の下限に、昨晩の104.58の高値で一回タッチしているが、引き続き104.32まで降りて来る雲が上値を抑えると上昇は厳しく、超えても上限が105.07から104.65まで下落して、104.65で横ばいとなることから、こういったCapでは下落リスクが継続する。104.75-76の戻り高値を越えて、105.13-16の戻り高値や105.68の戻り高値を超えて、一定の上昇期待となるが、106円のサイコロジカルは、過去の相場の上下を司るネック・ラインとなっており、このCapでは、引き続き上昇もおぼつかない。更なる上昇には、106.11の戻り高値を超える必要があるが、その場合も106.50のサイコロジカル、106.55の戻り高値を超えて106.95-107.05なども視野となるが、上抜けは不透明で、107.54や108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。

デイの戦略としては、狭いレンジの動きが続いており、やりづらいが、決め打ちの逆張り狙いが良さそう。下値は104円方向から104円前後から103円後半を買い下がって、ストップは103.65割れ。または、103円ミドルから前半があれば買い直して、ストップは103円のクリアな下方ブレイクで対応したい。ターゲットは、昨日の高値104.58を前に上げ渋りでは、あまり期待感を持たず利食いながら対応したい。

また、売りは同様の104円ミドル方向への上昇があれば売って、104.58をストップ、または、104.75-76をストップにするなら売り上がりとなる。ただ、ターゲットは、104円を前に下げ渋るなら、こちらも同様に期待感を持たず、しっかりと利食いたい。

週末のポジション調整中心の展開となりそう【2020年12月11日】

豪ドル円

  • 予想レンジ: 77.60~78.80
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:08:45 予想時レート: 78.43

豪ドル円は、下値を73.98と73.14でダブル・ボトム的に支えて、日足の雲を上抜けて上昇が、直近高値となる78.48を上抜け78.59まで拡大している。スロー・ストキャスティクスも高値圏で再反発的、月足の長期のレジスタンスを上抜けており、更に上昇拡大できるか注目される。

上値は、昨日の78.59の戻り高値を越えて、サイコロジカルな80円、月足からは80.73、81円から83円などのサイコロジカルを順次こなして、83.90-84.55の戻り高値圏まで視野となるが、引き続き上抜けは不透明となる。

一方下値は、短期の急上昇サポートからは、78円前後が支えると相当強いが、維持出来ない場合、76.81-77.36、76.46-55の戻り安値圏、75.73-76.09、雲の上限が75.80に位置しており、こういった下落では買いが入り易い。ただ、75.41の安値を割れると、74.57-74.08の戻り安値圏に雲の下限が控えており、73.62-74.08まで下落しても、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、リスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

デイの戦略としては、やはり上値を追いは、避けてあくまで押し目を待っての買い狙い。78円方向への下落があれば、この前後から77.60まで買い下がって、ストップは77.35や76.90割れでの対応となる。ターゲットは、現状の高値78.59を超えないなら利食い優先。超えても79円を前にしっかりと利食いたい。

週末のポジション調整中心の展開となりそう【2020年12月11日】

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