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おはようございます。だいまんです。
2020年12月17日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、早期は米FOMCで、追加の緩和策が発表されるとの思惑や米11月小売売上高やマークイットのサービス業・総合PMIが、弱い結果となったことが、ドル売りを誘った。ただ、実際のFOMCでは、緩和強化の思惑が肩透かしとなりドルの下値を支えた一方、パウエルFRB議長のハト派的な会見がドルの上値を抑えた。またFRBメンバーの成長率見通しが引き上げられたが、ナスダック総合が史上高値を更新するも、NYダウは、プラスマイナス100ドル前後で揉み合いの動きに留まった。
ドル円は、103.26まで一時下落後103.92まで反発、ユーロドルは、良好なユーロ圏のPMI・速報値を受けて1.2212まで上昇後、1.2115まで売りに押され、ポンドドルは、フォンデアライエンEU委員長が、英国とのFTA交渉において、「漁業権問題ではまだ隔たりがあるものの、ほとんどの問題で協議が進展した」と発言したことで1.3555まで上昇後、1.3451まで一時売り込まれた。
一方クロス円では、ユーロ円は125.71から126.35、ポンド円が139.18から140.08、オージー円が78.15から78.45まで反発、NZD円は73.60から73.23まで売りに押され、カナダ円は80.96から81.3で上下した。
12月17日の注目材料
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) (前回1兆2527億円)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) (前回421億円)
- 09:30 (豪) 11月新規雇用者数 (前回17.88万人 予想4.00万人)
- 09:30 (豪) 11月失業率 (前回7.0% 予想7.0%)
- 09:30 (豪) 11月フルタイム就業者数 (前回9.7万人)
- 09:30 (豪) 11月労働参加率 (前回65.8% 予想66.0%)
- 16:00 (スイス) 11月貿易収支 (前回3861百万CHF)
- 16:45 (仏) 12月企業景況感指数 (前回79 予想81)
- 17:30 (スイス) スイス国立銀行・政策金利公表 (現行-0.75% 予想-0.75%)
- 18:00 (ポーランド) 11月就業者数 [前年比] (前回-1%)
- 19:00 (ユーロ圏) 11月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回-0.3% 予想-0.3%)
- 19:00 (ユーロ圏) 11月消費者物価指数/コア指数・改定値 [前年同月比] (前回0.2% 予想0.2%)
- 21:00 (英) 英中銀・政策金利公表 (現行0.10% 予想0.10%)
- 21:00 (英) 英中銀・資産買取プログラム規模公表 (前回8950億ポンド 予想8950億ポンド)
- 21:00 (英) 英中銀・金融政策委員会議事録公表
- 22:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回85.3万件 予想80.0万件)
- 22:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回575.7万人)
- 22:30 (米) 11月住宅着工件数 [年率換算件数] (前回153.0万件 予想153.0万件)
- 22:30 (米) 11月住宅着工件数 [前月比] (前回4.9% 予想0.0%)
- 22:30 (米) 11月建設許可件数 [年率換算件数] (前回154.5万件 (154.4万件) 予想155.0万件)
- 22:30 (米) 11月建設許可件数 [前月比] (前回0.0% (-0.1%) 予想0.4%)
- 22:30 (米) 12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (前回26.3 予想18.8)
- 01:00 (米) 12月カンザスシティー連銀・総合指数 (前回11)
- 01:00 (米) 12月カンザスシティー連銀・製造業活動指数 (前回20)
- 04:00 (メキシコ) メキシコ中銀・政策金利公表 (現行4.25% 予想4.25%)
- 06:45 (NZ) 11月貿易収支 (前回-5.01億NZドル 予想2.55億NZドル)
- 欧州議会本会議(ストラスブール)
- EU財務相理事会(ブリュッセル)
- 米食品医薬品局(FDA)諮問委員会・モデルナの新型コロナワクチン巡り会合開催
12月17日の相場見通し
昨晩は、FOMCを睨んで、相場が上下しました。ただ、期待された追加緩和策の発表はなく、一時は失望の動きもドル売りの流れに変化はなかったようです。そうなるとドル売りのトレンドは、まだまだ継続しそうです。
一方年末の重要なイベントを経過したことで、クリスマスを睨んで様子見ムードとなり易いことは留意しておきましょう。
本日は、金融政策としてスイス国立銀行、英中銀、メキシコ中銀の政策金利の公表が予定されています。ただ、どれも変更は想定されていません。相場に対する影響は少なそうですが、昨晩米国の半期為替報告で、スイスが為替操作国に認定されています。スイス政府報道官は、「スイスはいかなる為替操作も行っていない」と言明していますが、市場にスイス中銀が、介入しづらくなるとの思惑が高まると、スイスフラン買いが強まる可能性があることは、注意しておきましょう。
経済指標としては、豪州11月雇用統計、仏12月企業景況感指数 ユーロ圏11月消費者物価指数・改定値、米国では、週間新規失業保険申請件数、11月住宅着工件数・建設許可件数、12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数とカンザスシティー連銀・製造業活動指数、NZ11月貿易収支などが発表されます。
経済指標に対する相場の感応度が低下していますが、豪州の雇用統計などは良好な結果が豪ドル相場を支え、米国では弱い週間新規失業保険申請件数が、一時的にドル売りを誘うか注目しましょう。
その他、本日欧州議会本会議が、最終日を迎えますが、英欧FTA交渉も、最終段階です。昨晩は合意期待がポンド相場を支えたようですが、もし、一定の合意ができても、不十分な結果となるケースや決裂となった場合は、失望感が出易く、完全な合意となったとしても、材料出尽くし感となるならポンド相場を追いかけるような状況だとは思えません。もし、結果がポンド相場が下げ始めた場合、値ごろ感での取引は避けた方が良いかもしれません。
12月17日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドルスイス
- 予想レンジ: 0.8800~0.8900
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:09:43 予想時レート: 0.8856
ドルスイスは、今年の高値0.9901から下落を続けている。ただ、既に下落が下方チャンネルの下限にあること、またエリオット波動からも第5波のカウントにあって、スロー・ストキャスティクスが売られ過ぎ圏で反転気味。更に追いかけて売る状況ではないが、ただ、未だ2015年1月のスイスフランショック前の戻り安値圏となる0.8700-04、0.8240-0.8568の窓などを目指すリスクは残っているので注意だが、流石に歴史的な安値の0.7072を割れるとは当面想定できず、最大下げても0.8500台では、買いが入り易い。
一方上値は、既に0.8946-64の日足の窓の下限が抑えると弱く、超えても窓の上限とネック・ラインが重なる0.8979-98ゾーンでは売りが出易い。0.9013などを超えても、0.9088-93、0.9139-70ゾーンに日足の雲が控えており、上昇もおぼつかず、0.9207や0.9296の戻り高値を越えるまでは、あく抜けは出来ない。
従ってデイの戦略としては、突っ込みは避けて、レジスタンスが控える0.8880-00ゾーンへの戻りでの売り狙い。ストップは0.8946越えなどで対応して、0.8920まで売り上がりとなる。ターゲットは、現状の安値0.8826が維持されると利食いも、割れるなら0.88前後では利食いながら対応したい。
豪ドル円
- 予想レンジ: 77.80~78.80
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:10:05 予想時レート: 78.38
豪ドル円は、下値を73.98と73.14でダブル・ボトム的に支えて、直近高値となる78.48や月足の長期レジスタンスを上抜け、78.79まで上昇が拡大している。今後も上昇期待が残るが、スロー・ストキャスティクスが若干陰りを見せており、急速に上昇と強めるサポートを維持できない場合、一定の調整もあることで、上値追いにはくれぐれも注意して頂きたい。
下値は、このサポートが既に77.95-78.13ゾーンの窓から転換線の77.85に位置しており、この維持では強いが、割れると76.81-77.36、76.46-55の戻り安値圏が視野となるが、維持では堅調が続くが、75.73-76.09の戻り安値を割れると12月22日に75.48-45で捻じれる雲の位置まで視野となるので注意しておきたい。
ただし75.41の安値を割れると、74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。リスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。
一方上値は、78.79を超えて、サイコロジカルな80円方向、月足からは80.73、81円から83円などのサイコロジカルを順次こなして、83.90-84.55の戻り高値圏まで視野となるが、引き続き上抜けは不透明となる。
デイの戦略としては、直近戻り安値の78.13を守れるならこの手前を買っても、78.50-60の短期レジスタンスがCapされるなら利食いで、超えても78.71-79、79円のサイコロジカルでは利食いながら対応したい。できれば円高傾向もあって、77.80-78.00ゾーンへの下落から買い下がりを考えて、77.40-60まで買い下がって、ストップは76.90割れなどで対応したい。ただ、こういった下落ではターゲットは、78.20前後が抑えると利食い優先となる。
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