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おはようございます。だいまんです。
2021年1月4日の相場分析です。
目次
年末のマーケット
昨年最終の海外市場は、年末最終日で、ポジション調整の動きからまちまちの展開となった。米週間新規失業保険申請件数は、予想より強い結果となったが、影響は限定された。尚NYダウは、30637.47、ナスダック指数は12973.33まで史上高値を更新して引けた。
ドル円は、103.00を安値に、前日同様ロンドンフィキシングでの買いに103.32まで反発、ユーロドルは、年末の調整的なクロスでのユーロ売りで1.2209まで下落、ポンドドルは、1.3687を高値に、1.3630と上下した。また、ユーロポンドは、英EUの自由貿易協定が暫定的ながら年明けから発効されることで、年初からの混乱が避けられるとの見通しから0.8932まで売り込まれた。
一方クロス円では、ユーロ円が126.08まで下落、ポンド円が141.26まで上昇し、オージー円は79.34から79.80まで一時反発、NZD円は、対豪ドルでの売りに74.19まで下落、カナダ円は81.20まで反発した。
1月4日の注目材料
- ウェリントン市場休場(新年の翌日)、ロシア市場休場(新年)
- 09:00 (シンガーポール) 第4四半期GDP・速報値 [前期比] (前回9.2% 予想1.3%)
- 10:45 (中) 12月財新製造業PMI (前回54.9 予想54.7)
- 16:00 (トルコ) 12月製造業PMI (前回51.4)
- 16:00 (トルコ) 12月消費者物価指数 [前月比] (前回2.30% 予想0.90%)
- 16:00 (トルコ) 12月消費者物価指数 [前年同月比] (前回14.03% 予想14.20%)
- 16:30 (スウェーデン) 12月製造業PMI (前回59.1)
- 17:30 (スイス) 12月SVME購買部協会景気指数 (前回55.2 予想54.3)
- 17:30 (香) 11月小売売上数量 [前年比] (前回-9.3%)
- 17:50 (仏) 12月製造業PMI・改定値 (前回51.1 予想51.1)
- 17:55 (独) 12月製造業PMI・改定値 (前回58.6 予想58.6)
- 18:00 (ユーロ圏) 12月製造業PMI・改定値 (前回55.5 予想55.5)
- 18:00 (ノルウェー) 12月DNB製造業PMI・季調値 (前回51.9 予想52.3)
- 18:00 (ポーランド) 12月消費者物価指数 [前年比] (前回3%)
- 18:00 (ポーランド) 12月消費者物価指数 [前月比] (前回0.1%)
- 18:30 (ユーロ圏) 1月ユーロ圏投資家センチメント指数 (前回-2.7 予想0)
- 18:30 (英) 12月製造業PMI・改定値 (前回57.3 予想57.3)
- 18:30 (英) 11月消費者信用残高 (前回-6億ポンド 予想-13億ポンド)
- 18:30 (英) 11月マネーサプライM4 [前月比] (前回0.6%)
- 18:30 (英) 11月マネーサプライM4 [前年同月比] (前回12.9%)
- 23:30 (加) 12月マークイット製造業PMI・季調値 (前回55.8)
- 23:45 (米) 12月マークイット製造業PMI・改定値 (前回56.5 予想56.3)
- 24:00 (米) 11月建設支出 [前月比] (前回1.3% 予想1.1%)
- 24:00 (米) 12月ISMニューヨーク景気現況指数 (前回44.2
- 24:00 (米) 12月ニューヨークNAPM指数 (前回811.9)
- 00:30 (メキシコ) 12月マークイット製造業PMI (前回43.7)
- 24:00 (米) エバンズ・シカゴ連銀総裁講演
- 24:00 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁「パネルディスカッション参加」
- 02:15 (米) メスター・クリーブランド連銀総裁講演
- 東京証券取引所・大発会
- OPECプラス閣僚級会合
1月4日の相場見通し
年初最初の週は、大きなイベントが控えています。荒れた展開に注意しましょう。
まず、5日には、米国のジョージア州で上院議員選挙の決戦投票が行われます。郵便投票などもあって、結果が出るのに数日かかるとされていますが、現状の世論調査では、民主党の2候補が有利とされています。その場合、上院も民主党が過半数を超えて、一般で言われる「トリプル・ブルー」が実現することになります。その場合、財政赤字の拡大懸念となり、米長期金利の上昇や株価の売り圧力となるリスクに注意しておきましょう。
また、6日には、米上下院合同会議で、昨年の米大統領選における選挙人投票結果の開票が行われます。現在こちらも上院で11-12人、下院で150人規模の共和党議員が、異議を申し立てるとしています。上院では、異議が出た場合、2時間の州ごとの協議が行われるそうですが、一方下院では、過半数を民主党が占めていますので、バイデン氏の大統領就任は、間違いないと想定されます。
議会が混迷しても、最終的にサプライズがなければ、NY株式市場も混乱はないでしょう。リスクは、上院議長のペンス副大統領が、自身の権限で、選挙の結果を拒否できると一部で報道されていることです。この真偽は不明ですが、もし、そういったことがあれば、相場が大荒れとなるので注目しておきましょう。
経済指標としては、米ISM両景況感指数や週末には米雇用統計が発表されます。12月は例年クリスマス・シーズンで雇用が盛り上がりますが、新型コロナウイルスで、状況は一変しています。弱い結果が見えても、悪影響は大きくはなさそうです。
一方日本では、8日から国会が開幕しますが、感染数が増加傾向で、緊急事態宣言の再発動の可能性もありそうです。その場合株価面では、良い状況とならないことは、留意しておきましょう。また、本格的にブレグジットを迎えた英国では、6日連続で5万人越えの感染者がでています。年末はポンドの買い戻しで、終了しましたが、より厳しい措置が取られる可能性も指摘されています。ポンド相場のピーク感には注意しておきましょう。
本日の経済指標としては、中国の12月財新製造業PMI、ユーロ圏各国の12月製造業PMI・改定値と1月ユーロ圏投資家センチメント指数、英国では、12月製造業PMIの改定値と11月消費者信用残高 、カナダと米国の12月マークイット製造業PMIの改定値、米11月建設支出、12月ISMニューヨーク景気現況指数とニューヨークNAPM指数などが発表されます。
経済指標に対する関心度が低下していますが、ユーロ圏のPMIなどが弱い結果となった場合、ユーロの上値を抑える可能性には留意しておきましょう。
1月4日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ: 102.50~103.50
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:09:52 予想時レート: 103.02
上値を日足の雲にCapされて、下落が102.88まで拡大も更なる展開となっていない。ただ上値は引き続き雲やレジスタンスが控えており、スロー・ストキャスティクスが、下落スピードの遅さに若干不透明だが、反発では売りが出易い。
上値は、既に日足の基準線となる103.82が抑えると弱く、超えても104.15-27の戻り高値圏、今後横ばいとなる日足の雲の下限104.32、上限の104.65などが上値を抑えると弱い状況が続く。104.58-76ゾーンの戻り高値円を超えて、105.13-16の戻り高値、105.68の戻り高値を超えて、一定の上昇期待となるが、106円のサイコロジカルは、過去の相場の上下を司るネック・ラインとなっており、このCapでは、引き続き上昇もおぼつかない。更なる上昇には、106.11の戻り高値を超える必要があるが、その場合も106.50のサイコロジカル、106.55の戻り高値を超えて106.95-107.05なども視野となるが、上抜けは不透明で、107.54や108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。
一方下値は、102.88-96の戻り安値が支えるなら良いが、しっかりと割れると102.50のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。
デイの戦略としては、年初で参加者も少なく、荒れた動きに注意だが、既に103.30-40が抑えると弱く、こういった反発では売り狙い。超えて一旦ストップとしても、再度103.90や104.15をストップに、103円後半は売り上がりとなる。
ターゲットは、102.88-96の維持では買い戻しも、割れると102.50を前に下げ止まりでは利食いとなる。また、この位置は維持を確認できれば買いも検討されるが、更に102.20-30まで買い下がりの余裕を持って、ストップは、101.95などに置いての対応となるが、買いの場合のターゲットは、103.00-20ゾーンが抑えると利食い優先となる。
ユーロドル
- 予想レンジ: 1.2200~1.2300
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:10:08 予想時レート: 1.2246
ユーロドルは、下値を1.1612と1.1603で、ダブル・ボトムを形成後、堅調に上値を1.2310まで拡大している。下値は、急上昇を支えるとサポートが既に1.22近辺に切り上がっていることは注意。維持できない場合、一定の調整もあることで、できれば割れてからの押し目買いが安全となりそう。
下値は1.22をしっかりと割れると1.3130-82ゾーン、1.2105-25の基準線が絡む位置が視野となるが、一旦買い狙い場となる。ただし、1.2073や1.2059の戻り安値を割れると1.2041-59の戻り安値圏、1.2037や1.2011のそれ以前の高値、1.20のサイコロジカルが視野となるが、こちらも買い入り易い。ただし、1.20をクリアに割れると調整気味となり易いことは、留意しておきたい。
その場合、1.1882-1.1922ゾーンでそれ以前に上値を押さえていた位置で、1.1895の90日移動平均、日足の雲が控えており底堅く、1.1800-1.1833の戻り安値圏には、更に長期のサポートが控え、買いが入り易い。ただし、1.1745-59の戻り安値や1.1711の戻り安値を割れると1.1650のサイコロジカルまで視野となる。
この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、リスクは、1.1603の安値を割れで、その場合調整が深まり、それ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。
一方上値は、既に月足の長期のレジスタンスも上抜けており、今後更に上値拡大するか注目となるが、一応1.2310の戻り高値をしっかりと超えて、1.2350、1.2400のサイコロジカルが視野となるが、オプションの防戦が上値を押さえて可能性が残っているが、しっかりと超えると月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏まで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。
デイの戦略としては、今週はクリスマス・ムードで、動きの鈍い展開が想定されるが、逆にポジション調整的なら、ユーロドルに利食いが入リ易い。また現状の1.2273が、チャート上トピッシュとなるなら、上値追いは避けておきたい。
従って、デイ・トレードとしては、あくまで押し目があれば買い狙いで、1.2210の安値や1.22を維持できるなら押し目は買っても、現状は1.2260-1.2300ゾーンのCapでは利食いで、こういった位置の売り狙いは、1.2310をストップ、利食いは同様に1.2200-10の維持では買い戻しながら対応したい。またもし1.22を割り込む動きがあったら、1.2130をストップに、1.21ミドルまで買い場を探すが、これも逆に1.2210-50が抑えると利食いが安全となる。
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