米長期金利の動きを見てからトレード 

米長期金利の動きを見てからトレード 

こんにちは。YEN蔵です。

今週の相場振り返りです。

今週(2月22日週)の振り返り

先週はいくつかの米経済指標が強かったことで米長期金利が上昇したことをお伝えしました。今週はその流れがさらに加速しました。

今週も24日に2月の米消費者信頼感指数が91.3と1月の88.9、予想の90を上回りました。

25日に1月米新築住宅販売が92.3万戸と12月の88.5万戸、予想の85.5万戸を上回りました。

確かに良い経済指標は出ているのですがそれほど驚くほどの材料でもありません。

24日にパウエルFRB議長は下院金融サービス委員会の公聴会で証言しました。ここでは①労働市場にはかなりのゆるみがあり完全雇用には程遠い②インフレと雇用の達成(FRBの2台ミッション)に近づいているとデーターで確認できるまでは、現状の債券購入ペースを継続する(金融緩和を続ける)

このように述べて、多少経済指標が良くても現状の状況は目標の達成には程遠く、目標達成まで金融緩和を継続すると発言して長期金利の上昇をけん制しました。この発言を受けて米長期金利の上昇はやや落ち着きました。

しかし米10年債利回りは1.4%を超えると上昇が加速し25日には一時1.614%まで上昇しました。この動きに株価がびっくりしてダウは1.75%、ナスダックは3.5%の下落となりました。そして本日の日経平均も1202年の下落となりました

パウエルFRB議長の発言を受けてドルは下落しドルインデックスは先週の91ポイントから89.80ポイントまで下落していましたが、昨晩の株価の下落を受けて90.40ポイント付近まで上昇しています。ドルの下落局面でもドル円は106円台中盤まで上昇し、クロス円が上昇したことで円売りの流れになっていました。しかし昨晩ドルが上昇すると一転してドル高・円高の流れとなりクロス円も下落しています。

注目ポイント

為替勢の我々としては非常に残念なのですが、この動きは債券(米長期金利)→米国株→日本株→為替の順番で影響が伝播します。米長期金利主導の動きになっています。

逆に言うと米長期金利の動きと株価の動きを見てから為替の相場に乗っても十分に間に合うわけです。じゃんけんで後出しはずるですが、相場では後出しじゃんけんはOKです。

ここまで急ピッチの金利の上昇で債券をショートにしていたヘッジファンドなどは債券先物のショートの買い戻しも出ますから長期金利の上昇も一服する可能性があります。

また世界中で資金を運用している年金などの機関投資家にとって、安全性の極めて高い米10年債1.5%は魅力的にうつりそれらの資金が債券市場に流入するかもしれません。

いずれにせよ長期金利上昇で株安なのであればドル高・円高の流れ、長期金利上昇が終了して株高になればドル安・円安の流れに戻ると思います。

豪ドルの予想

豪ドルはこここのところ資源価格の上昇、株価の上昇を受けて上昇してきました。一方で株価が下落する局面では下落となっています。いずれにせよ株価の上昇下落に一番反応しやすい豪ドルに注目したいと思います。また3月2日にはRBA理事会が予定されており金融政策は据え置き予想ですが声明文等に注目したいと思います。

豪ドルと、豪ドル円は長期的なレジスタンスレベル付近まで上昇してきました。

豪ドルは昨日0.8付近まで上昇しましたが米長期金利上昇と株価の下落を受けて0.7820付近まで下落しています。2017年末から2018年にかけて豪ドルが戻り高値まで上昇しましたが、その時は0.8130付近まで上昇しました。今回はそこまで達しませんでしたが0.8~0.81付近は長期的な注目レベルです。

0.7820付近は1月6日の高値、0.7780に一目均衡表の基準線と25日線、0.7700に一目均衡表の雲の上限が位置しています。

米長期金利の動きを見てからトレード 

止まるとすればこれらのレベルです。0.77が維持できれば長期的な上昇トレンドは継続と思われますが短期的には下値を探る展開だと思います。

豪ドル円も2018年5月の高値が84.50付近で、昨日84.90付近まで上昇してそのレベルに到達しました。本日は82.90付近まで下落しています。83円付近を上昇前の安値、ここを下抜けすると一目均衡表の基準線が82.10、25日移動平均線が81.80付近に位置し、このレベルが短期的なサポートとなりそうです。ここを下抜けすると節目の80円付近への下落を予想します。

チャートは豪ドル、豪ドル円の日足です。一目均衡表と25日移動平均線(オレンジ)RSI、MACD、スローストキャスティックスです。