米長期金利の低下傾向が続くのか?【2021年4月7日】

米長期金利の低下傾向が続くのか?【2021年4月7日】

おはようございます。だいまんです。

2021年4月7日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米長期金利の低下を受けて、ドル売りが優勢となった。米10年物国債利回りは、1.716%から1.651%まで低下。この日国際通貨基金が、世界及び米・ユーロ圏の成長率予想の引き上げを発表したが、織り込みの範囲に留まった。NY株価3指数は、軟調な推移に留まったが、リスク回避のドル買いは強まっていない。

ドル円は、110.55まで反発後、一転109.67まで売り込まれ、ユーロドルが1.1874まで上昇したが、ポンドドルは、対ユーロでの売りに押され、1.3803まで下落した。尚ユーロポンドは、0.8589まで上昇した。

一方クロス円では、ユーロ円が129.82、ポンド円が151.70、オージー円が83.80、NZD円が77.15、カナダ円が87.30まで売りに押された。

4月7日の注目材料

  • 08:50 (日) 3月外貨準備高 (前回1379.4十億ドル)
  • 14:00 (日) 2月景気先行指数・速報値 (前回98.5 予想99.7)
  • 14:00 (日) 2月景気一致指数・速報値 (前回90.3 予想89.0)
  • 16:15 (南ア) 3月スタンダード銀行総合PMI (前回50.2)
  • 16:50 (仏) 3月サービス業PMI・改定値 (前回47.8 予想47.8)
  • 16:55 (独) 3月サービス業PMI・改定値 (前回50.8 予想50.8)
  • 未 定 (中) 3月月次外貨準備高 (前回3.205兆ドル)
  • 17:00 (ユーロ圏) 3月サービス業PMI・改定値 (前回48.8 予想48.8)
  • 17:30 (英) 3月サービス業PMI・改定値 (前回56.8 予想56.8)
  • 18:30 (南ア) 3月企業信頼感指数 (前回–) 
  • 21:30 (加) 2月貿易収支 (前回14.1億加ドル 予想10.0億加ドル)
  • 21:30 (米) 2月貿易収支 (前回-682億ドル 予想-705億ドル)
  • 22:00 (米) エバンズ・シカゴ連銀総裁講演
  • 23:00 (加) 3月Ivey購買部協会指数 (前回60.0)
  • 23:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回-87.6万バレル)
  • 00:00 (米) カプラン・ダラス連銀総裁「パネルディスカッション参加」
  • 25:00 (米) バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
  • 03:00 (米) 米連邦公開市場委員会・議事録公表(3月16-17日開催分)
  • 04:00 (米) 2月消費者信用残高 [前月比] (前回-13.1億ドル 予想50.0億ドル)
  • 韓国2021年再選挙・補欠選挙
  • 世界経済フォーラム主催・グローバル・テクノロジー・ガバナンス・サミット(東京)
  • 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(8日まで)
  • 国際通貨基金(IMF)・世界銀行春季会合(11日まで)

4月7日の相場見通し

昨晩は、米長期金利の低下からドルの売り戻しが進みました。ただ、米長期金利の低下に関しては、特別具体的な材料が出ている訳ではありません。可能性としては、先週バイデン大統領が発表した2兆ドル規模のインフラ投資に関して、議会の通過が難航するのではとの思惑、増税で財政に改善が見えるとの可能性などが影響しているかもしれません。

若干思惑先行で不透明ですが、本日も米長期金利や株価の動向には、注目しておきましょう。

金融政策としては、3月16-17日開催分のFOMC議事録が公表されます。この時のFOMCでは、FF金利見通しが、2023年までの金融緩和を示す結果となったことが好感されました。ただ一方で成長率見通しなどが引上げられ、米長期金利の高止まりが続いています。FRBのスタンスは、現状の長期金利の上昇を景気回復によるものなら放置する姿勢を継続しています。サプライズがなく、同様の内容が示された場合、長期金利の高止まりが続くか注目しましょう。

経済指標としては、日本の2月景気先行指数・速報値、ユーロ圏各国の3月サービス業PMI・改定値、英3月サービス業PMI・改定値、加2月貿易収支加と3月Ivey購買部協会指数、米2月貿易収支などが発表されます。

重要度の高い指標はなく、引き続き経済指標に対する相場の反応が限定される展開が続きそうです。

その他、IMFと世界銀行の春季大会やG20財務相・中央銀行総裁会議などが開催されています。これに合わせて、要人発言に注意ですが、金融市場に影響のある発言がなければ、特別問題はないでしょう。ただ、サプライズ的な発言が出た場合、相場が一定の影響を受ける可能性には、留意しておきましょう。

4月7日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ユーロドル

  • 予想レンジ:1.1820~1.1920
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:07:18 予想時レート: 1.1874

ユーロドルは、上値を1.2349で押さえられて、急上昇を支えるサポートや日足の雲、90日移動平均を割り込んで、下落が1.1704まで拡大も現状は、サイコロジカルな1.17を前に下げ止まりを見せている。スロー・ストキャスティクスの反転上昇気味となっており、突っ込み売りは避けておきたいが、引き続き反発では売りが出易い。

上値は、既に転換線の1.1909が抑えると弱く、超えても1.1941-47の戻り高値、1.1989-90と売りが出易い。ただし1.20などをクリアに超えると一定の反発期待となるが、それでも1.2067や1.2133の戻り高値圏に、90日移動平均や雲が控え、更に1.2183の戻り高値、1.22にレジスタンスが位置しており、当面上値を抑える可能性が高そう。ただ1.2243の戻り高値を超えると一定の反発期待となり、12285の戻り高値を目指す動きとなるが、上抜けは不透明で、あくまで1.2349の高値をしっかりと超えて、1.2400のサイコロジカルが視野となるが、オプションの防戦が上値を押さえて可能性が残っているが、しっかりと超えると月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏、1.25のサイコロジカルまで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。

一方下値は、1.1737-95の戻り安値圏が維持されるとサポート形成となるが、維持出来ずに1.1704やサイコロジカルな1.17を割れると1.1650のサイコロジカルまで視野となる。ただ、この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、リスクは、1.1603の安値を割れで、その場合調整が深まり、それ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。

従ってデイの戦略としては、1.19方向、1.19ミドル前後への反発での売り狙い。ストップは1.1990越えで、ターゲットは、1.1820-40が維持されると利食い優先が安全だが、もし維持出来ないなら、1.1770-00ゾーンでの利食いは理想的。またこの位置では買いも検討されるが、ストップを1.1737や1.1704割れに置いて、ターゲットは、1.18ミドルを前に、上げ渋りでは利食っておきたい。

米長期金利の低下傾向が続くのか?【2021年4月7日】

ユーロポンド

  • 予想レンジ:0.8540~0.8620
  • 基本戦略:戻り売り
  • 予想時間:07:29 予想時レート:0.8589

ユーロポンド相場は、0.9157や0.9218-30でダブルトップ的に上ヒゲをつけて、日足の長期サポートを割り込むも、現状は0.8472を安値に下げ止まり気味。スロー・ストキャスティクスが反転上昇しており、突っ込み売りは出来ないが、引き続き反発では売りが出易い。

上値は、サイコロジカルな0.86前後が抑えると弱い。0.8646の戻り高値を超えて、0.8674-77の雲の下限と戻り高値が絡む位置、0.8731を超えて、0.87850、0.8792-98などが視野となるが、売りが出易い。超えて雲の上限の0.8879、0.8919-35,0.8989-97、0.9037-49、0.9077-0.9106が順次視野となるが、やれやれの売りが出易い。あくまで0.9157や0.9218-30の上ヒゲを超えて0.9259まで視野となるが、上抜けは不透明。ただ、ユーロポンドは、こういった上昇では、ほとんどのケースが上ヒゲで終わることは留意しておきたい。あくまで、0.9292を超えて、0.9325、0.9388なども視野となるが、0.9498の高値を越えるかは不透明。ただ、もし超えるなら0.9616の2016年10月の不透明な上ヒゲまで視野となる。

一方下値は、0.8550前後、0.8500の維持では、安値からのサポート形成が可能だが、もし維持出来ずに、0.8472を割り込むと、月足からは0.8426、0.8339の戻り安値までターゲットとなる。一旦こういった位置は買いが入り易いと見るが、このリスクは0.8282や0.8273の安値割れとなる。

従ってデイの戦略としては、急速に戻しているが、反発では売り狙い。0.86前後から0.8620前後と売り上がって、ストップは0.8646越え。ターゲットは、0.8550、割れても0.85を前に下げ止まりでは利食い優先で、また0.85の手前を買っても、ストップは0.8472割れ。買いの利食いは、0.8560-80のCapでは利食い優先となる。

米長期金利の低下傾向が続くのか?【2021年4月7日】