米消費者物価の結果次第で荒れた動きに【2021年7月13日】

米消費者物価の結果次第で荒れた動きに【2021年7月13日】

おはようございます。だいまんです。

2021年7月13日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米長期金利が、本日の入札を控えて上昇に転じたことで、ドル買いが先行したが、株価の堅調な上昇が続いたことで、その後は巻き戻し優勢となったが、総じて揉み合いの範囲の展開に留まった。米10年物国債利回りは、NY連銀が発表したインフレ期待が、過去最高となったこともあって1.326%から1.376%まで上昇後、3年物10年物入札結果を受けて、若干低下したが、高止まりを維持し、NY株価3指数は、良好な銀行決算もあって、連日で高値を更新した。バーキン・リッチモンド連銀総裁は、WSJのインタビューで、「テーパリング開始は、労働市場の回復次第だが、今はまだ国債購入を止めるべき時期ではない」と述べたが、反応は見られなかった。

ドル円は、110.39まで上昇、ユーロドルは、デギンドスECB副総裁が、「景気刺激策の縮小は早急ではなく徐々に行うべき」とテーパリングに慎重な発言をしたことで、1.1880から一時1.1836まで下落、ポンドドルは1.3839まで下落後、1.3906まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円が130.45まで下落後130.99、ポンド円が152.42から153.35、オージー円は82.02から82.68、NZD円は76.52から77.13まで反発、カナダ円は、原油先物の下落を受けて、87.99まで売りに押された後、88.62まで値を回復した。

7月13日の注目材料

  • 未 定 (中) 6月貿易収支 [米ドル] (前回455.3億ドル(455.4億ドル) 予想448.5億ドル)
  • 未 定 (中) 6月輸入 [前年比] (前回51.1%)
  • 未 定 (中) 6月輸出 [前年比] (前回27.9%)
  • 未 定 (中) 6月貿易収支 [人民元] (前回2960.0億元 予想2700.0億元)
  • 08:01 (英) 6月BRC小売売上高調査 [前年同月比] (前回18.5%)
  • 10:30 (豪) 6月NAB企業景況感指数 (前回37)
  • 10:30 (豪) 6月NAB企業信頼感指数 (前回20)
  • 15:00 (独) 6月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.4% 予想0.4%)
  • 15:00 (独) 6月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回2.3% 予想2.3%)
  • 15:00 (英) 英中銀が金融安定報告書公表
  • 15:30 (スイス) 6月生産者輸入価格 [前月比] (前回0.8%)
  • 15:45 (仏) 6月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.2% 予想0.2%)
  • 15:45 (仏) 6月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回1.5% 予想1.5%)
  • 19:00 (米) 6月NFIB中小企業楽観度指数 (前回99.6)
  • 21:30 (米) 6月消費者物価指数 [前月比] (前回0.6% 予想0.5%)
  • 21:30 (米) 6月消費者物価指数 [前年同月比] (前回5.0% 予想4.9%)
  • 21:30 (米) 6月消費者物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.7% 予想0.4%)
  • 21:30 (米) 6月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回3.8% 予想4.0%)
  • 21:30 (米) 6月週平均実質所得 [前月比] (前回-0.1%)
  • 00:00 (米) 6月クリーブランド連銀・消費者物価 (前回0.3%)
  • 01:00 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁、人種差別関連イベントで開会の辞[ウェビナー]
  • 02:00 (米) 米財務省・30年物国債入札(240億ドル)
  • 03:00 (米) 6月月次財政収支 (前回-1320億ドル 予想-2040億ドル)
  • 03:30 (米) カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁「人種差別関連イベントの討論会参加」
  • 03:50 (米) ローゼングレン・ボストン連銀総裁「人種差別関連イベントで閉会の辞」
  • EU財務相理事会
  • 国際エネルギー機関月報

7月13日の相場見通し

昨日も堅調な株価を受けて、リスク志向の動きが優勢となりました。ただ、総じて今週のパウエルFRB議長の議会証言や重要な米経済指標の発表を控えて、揉み合いの展開に留まっています。

本日は、米国のインフレ状況を推し量る上で重要となる米6月消費者物価指数の発表がされます。この結果次第ですが、30年物国債入札もあって、米長期金利が大きく反応するか注目となりそうです。
経済指標としては、中国の6月貿易収支、豪6月NAB企業景況感・信頼感指数、英6月BRC小売売上高調査と英中銀が金融安定報告書公表、ユーロ圏では、独6月消費者物価指数・改定値と仏6月消費者物価指数・改定値、米国では、6月NFIB中小企業楽観度指数と6月消費者物価指数、6月週平均実質所得と6月クリーブランド連銀・消費者物価などが発表されます。

中国の貿易収支は、今週のGDPの発表を控えて、直近囁かれている中国経済の減速感につながるとリスクオフの動きが見えるかもしれません。貿易収支の結果を受けた上海株の反応などにも注意しておきましょう。また豪6月NAB企業景況感・信頼感指数は結果次第、英中銀の金融安定報告書では、ウィルスの変異株の拡大もあって、慎重な姿勢が示されるとポンドの圧迫要因となりそうです。ただ、ユーロ圏の独仏の消費者物価指数は、改定値ですので、影響は少なそうです。

一方米国の6月消費者物価指数は、前回より弱めの予想となっていますが、問題は予想比での変化です。最近米国でも、景気の拡大傾向に歯止めが見えていますが、落ち着いた結果であれば、長期金利の低下などから株価に安心感が見えそうです。問題はサプライズ的なインフレの上昇となるケースです。そうなるとインフレの上昇に対して、「一過性」と繰り返している今週のパウエルFRB議長の議会証言に対して思惑が高まりそうです。ハード・データーの裏付けに対して、それでもパウエルFRB議長が、「一過性」でやり過ごせるのか、注目が高まりそうです。

7月13日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

豪ドルドル

  • 予想レンジ:0.7440~0.7540
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:05:05 予想時レート:0.7482

上昇が0.8008でトピッシュなり、日足の雲を割り込んで、0.7410まで下値を拡大。ただ、一定のターゲット・レベルに達しており、スロー・ストキャスティクスも反転気味で、突っ込み売りは出来ないが、戻ってもやれやれの売りが出易い。

上値は、転換線と絡む0.7496-0.7534が抑えると弱く、基準線の0.76前後や0.7617の戻り高値を超えても、0.7644-75,0.771-26の雲の下限と絡む位置、更に0.7776-0.7815の戻り高値圏で日足の雲の上限や日足のレジスタナスでは、売りが出易い。0.7845―57や0.7892の戻り高値を越えて、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。

一方下値は、0.7410の安値を割れると0.7374-00の戻り安値まで視野となるが、この位置はそれ以前の高値圏で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持できない場合0.7339―52、0.7255―81まで視野となるが、この維持は不透明も0.7223の安値まで割れると、ロングランのサポートを崩す形から0.7029-50まで視野となる。また0.6992安値まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。

デイの戦略としては、突っ込み売りは避けて、大きめの戻りがあれば売り場探し。上値は、近めだが、0.7500-20ゾーンは、Capを確認して売っても、ストップは0.7534越え。ただ、ターゲットは、0.7430-40が維持されると利食いとなる。また、超える動きからは、0.7540-80ゾーンを売り上がって、ストップは0.76越え。このターゲットは、0.75が逆サポートすると利食いとなる。

また、買いは0.7410が維持されると買っても、割れるなら止める形で、この買いのターゲットは、0.75が抑えると利食いとなる。

米消費者物価の結果次第で荒れた動きに【2021年7月13日】

ポンド円

  • 予想レンジ:152.20~153.80
  • 基本戦略:逆張り
  • 予想時間:05:17 予想時レート:153.19

上昇が156.08でCapされて、調整が日足の雲を割り込み、156.67まで下値を拡大も、更なる展開となっていない。

上値は、153.35-154.22-154.54の戻り高値や雲の上限、日足のレジスタンスに相当する位置が抑えると弱い。155.15-16の戻り高値を超えて、155.39-94の戻り高値まで視野となるが、抑えると上値追いは出来ない。あくまで156.08を超えて、月足の156.60の戻り高値、更に157.05には横ばいとなる月足の雲の上限が位置しており、上値を抑える可能性が残っている。

一方下値は、152.57の雲の下限やサイコロジカルな152円や151.13の戻り安値が維持されると良いが、150.67の下ヒゲを割れると調整が深まり、149.54-150.11の戻り安値圏、149.06の戻り安値や148.53-77の戻り安値を割れるケースからは148.12、147.29-41まで割れると146.36-56,145.22の戻り安値を割れると144.04-50、142.85、142.20まで視野となるが、維持は不透明も維持できない場合141.08-29、140.76、140.35-37などが視野となる。また139.48-52を割れると138.00-33の戻り安値圏、136.80-97の下ヒゲまで割れると相場は崩れ、134.88-135.72の戻り安値圏までターゲットとなる。ただこの下方ブレイクが、一気に実現するかは不透明も134.41まで割れると133.62-84の戻り安値圏、133.05や132.95の戻り安値割れると相場は更に崩れ気味となり、132円のサイコロジカル、131.78の安値まで割れると130円までターゲットとなる。

従ってデイの戦略としては、戻り歩調だが、反発ではやれやれの売りが出易い一方、押し目でも買いが入リ易い状況と見られ、逆張りで臨みたい。

下値は152.70前後が維持されると買っても、ストップは152.41割れ。ターゲットは、153円ミドルが抑えると利食いで、超えても154円を前にしっかりと利食っておきたい。また、152.41を割れるケースでは、152円前後から151.50まで買い場を探して、このストップは150.67割れ。ターゲットは、152.50が抑えると利食いとなる。一方売りは、153.50-00ゾーンでCapを確認して売って、ストップは154.08越え。また更に超える動きがあっても、155円までは売り直しで、このストップは155.16越え。このターゲットは154円前後の維持では利食いが安全となる。

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