続けて米小売売上高が弱いか?【2021年8月17日】

続けて米小売売上高が弱いか?【2021年8月17日】

おはようございます。だいまんです。

2021年8月17日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、アフガニスタン情勢を受けた地政学リスクへの懸念などから円が堅調な推移となった。米8月NY連銀製造業景気指数が、前月から予想以上に大きく悪化、米10年物国債利回りが、1.225%まで低下し、NYダウが一時280ドル越えの下落となったことも悪影響を与えた。ただ、その後は米長期金利の反発、NYダウやS&Pが、5日連続の高値更新で引けたことで、円買いも限定された。ただ、バイデン大統領が、「アフガニスタンから撤退する決断に変更はない」と述べており、警戒感が残る形となった。

ドル円が、一時109.11まで下落、ユーロドルは、1.1768から1.1791、ポンドドルは、1.3879から1.3828で上下した。

一方クロス円では、ユーロ円は128.50、ポンド円が150.93、オージー円は79.90、NZD円は76.54、カナダ円は86.75まで下落した。

8月17日の注目材料

  • 10:30 (豪) 豪準備銀行・金融政策会合議事録公表
  • 13:30 (日) 6月第三次産業活動指数 [前月比] (前回-2.7% 予想1.8%)
  • 15:00 (英) 7月失業保険申請件数 (前回-11.48万件)
  • 15:00 (英) 6月就業者数増減 (前回+25千人)
  • 15:00 (英) 7月失業率 (前回5.8%)
  • 15:00 (英) 4-6月ILO方式失業率 (前回4.8% 予想4.8%)
  • 15:00 (英) 6月平均賃金・除ボーナス (前回6.6% 予想7.4%)
  • 15:00 (英) 6月週間平均賃金・3ヵ月ベース [前年比] (前回7.3% 予想8.7%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 第2四半期GDP・改定値 [前期比] (前回2.0% 予想2.0%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 第2四半期GDP・改定値 [前年同期比] (前回13.7% 予想13.7%)
  • 21:15 (加) 7月住宅着工件数 (前回28.21万件 予想27.90万件)
  • 21:30 (加) 6月対カナダ証券投資額 (前回207.9億加ドル)
  • 21:30 (米) 7月小売売上高 [前月比] (前回0.6% 予想-0.2%)
  • 21:30 (米) 7月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回1.3% 予想0.2%)
  • 22:15 (米) 7月鉱工業生産 [前月比] (前回0.4% 予想0.5%)
  • 22:15 (米) 7月設備稼働率 (前回75.4% 予想75.7%)
  • 23:00 (米) 6月企業在庫 [前月比] (前回0.5% 予想0.8%)
  • 23:00 (米) 8月NAHB住宅市場指数 (前回80 予想80)
  • 02:30 (米) パウエルFRB議長講演「教育関係者・学生向けにFRBの役割と経済教育について」(タウンホール会議)
  • 04:45 (米) カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演(タウンホール会議)

8月17日の相場見通し

昨晩は、思いのほかアフガニスタン問題で、リスク回避の動きが広がりました。ただ、NY株価に対する悪影響が限定されたように、この問題が米国の威信として意識されるとしても、直接的に金融・商品市場に与える影響はなく、リスク回避の動きを更に強めるとは想定しない方が良さそうです。

本日の経済指標としては、豪準備銀行・金融政策会合議事録公表、日本の6月第三次産業活動指数、英7月雇用統計、ユーロ圏第2四半期GDP・改定値、加7月住宅着工件数と6月対カナダ証券投資額、米国では、7月小売売上高、7月鉱工業生産・設備稼働率、6月企業在庫と8月NAHB住宅市場指数などが発表されます。

まず、豪準備銀行の議事録では、サプライズが無ければ影響は少ないでしょう。英7月雇用統計は結果の強弱次第で、ユーロ圏第2四半期GDPは、改定値ですので、速報からブレなければ、影響は見えないでしょう。

注目は、米国の7月小売売上高となります。直近ミシガン大消費者信頼感指数やNY連銀製造業景況指数が、大きく悪化していることもあって、本日の小売売上高弱い結果が見えた場合、やはり一時的なドル売りが出る可能性には留意しておきましょう。

また、本日パウエルFRB議長の講演が予定されています。市場は注目するでしょうが、ただ、講演内容は教育関係者・学生向けにFRBの役割と経済教育についてです。直接的に現在の金融政策に言及するかは不透明で、質疑応答などでの発言には注意ですが、特別な発言がなければ、影響は少ないかもしれません。

8月17日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ポンドドル

  • 予想レンジ:1.3800~1,3810
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:08:19 予想時レート:1,3842

高値を1.4251まで拡大も、この位置をダブル・トップとして、調整が日足のサポートや雲を割り込む展開も、現状は1.3572を安値に下げ止まりを見せている。ただ、現状揉み合い気味から、スロー・ストキャスティクスも、売られ過ぎ圏で、反転気味が見えており、突っ込み売りは避けたいが、一方で上値は重い可能性が残りそう。

上値は、雲の下限位置や90日移動平均と合わせて、1.3888の戻り高値から1.3990の雲の上限が抑えると弱い状況が続く。1.4000-10の窓の下限を超えて、1.4134の戻り高値が視野となるが、売りが出易い。1.4186-1.4203の戻り高値圏や1.4251を越えて、1.43のサイコロジカル、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることで、1.4250,1.4300や1.4350のサイコロジカルが上値を抑えるか注目したい。

一方下値は、1.3791の安値を維持すると良いが、割れても基準線の1.3778から1.3691-1.3720の戻り安値圏、1.36前後のサイコロジカルの維持では堅調が続くが、1.3572や1.3567の戻り安値を割れると1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏までターゲットとなるが、維持では良いが、維持出来ないケースからは1.3304-50の戻り安値まで視野となる。この最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。

デイの戦略としては、総じて揉み合いが続いており、大きく動くかは不透明で、逆張り的な戦略が検討される。下値は、1.3800-30ゾーンへの調整があれば買って、ストップは1.3791割れ。ターゲットは、1.3880-95ゾーンの戻り高値圏が抑えると利食いで、超えても1.39ミドル方向ではしっかりと利食いたい。また売りは、沿うように1.3880-95ゾーンを前に売っても、この位置を超えるとストップ。ターゲットは、1.3800-30ゾーンの維持では利食いを優先したい。

続けて米小売売上高が弱いか?【2021年8月17日】

豪ドル円

  • 予想レンジ:80.00~81.00
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:08:35 予想時レート: 80.21

上昇が85.81でCapされて、調整が月足の雲の下限を若干割り込んで79.84まで拡大も、現状はこれを維持する形。ただ、上値は81.50-67の戻り高値が抑えており、スロー・ストキャスティクスも再下落気味。再度下値を拡大するか注意しておきたい。

下値は、昨日の安値79.89や直近安値の79.84を割れると79.54-80.05、79.21の戻り安値まで割れると78.35-99、77.50-89,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

一方上値は、80.75-81.12の窓の上限、基準線と絡む81.33-46の戻り高値が抑えると弱い。81.50-67の戻り高値を越えて、81.95-82.54の戻り高値圏が視野となるが、雲が垂れてきており、売りが出易い。82.83-86の戻り高値を越えて、83.35の戻り高値、84円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。84.20や84.36上ヒゲを超えても84.42-82、84.94-85.06の戻り高値圏の上抜けは不透明。あくまで85.19や85.29-45の戻り高値圏の上抜けから、85.81の直近高値を越えて、サイコロジカルや86円や87円、月足からは、87.20の窓の下限、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。

従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発ではしっかりと売り場探し。ただ、当初は79.85-90円の戻り件が維持されると買いも検討できるが、割れるならしっかりと止める形。ターゲットは、80.40-70ゾーンが抑えると利食いとなる。またこの位置から80.80-81.20ゾーンは売り上がって、ストップは81.59越え。この売りのターゲットは、同様に79.85-90を前に下げ止まりでは、利食いを優先したい。 

続けて米小売売上高が弱いか?【2021年8月17日】

 

豪ドル見通し5年後 豪ドルの5年後見通しは?100円超えの可能性や相場分析から見る買い時とは【2022年最新】