ポンド円 ドル全面高でポンドドルが急落、ポンド円は4日連続陰線で150円台を維持できるか試す

ポンドドル 急落

ポンド円の8月17日終値は150.549円、前日比0.679円安と大幅続落した。取引レンジは151.329円から150.353円。
日足は8月12日から3連続の陰線引け=三羽烏(黒三兵)で8月13日の前日比0.481円安から16日に同0.741円安と大はば下落していたが、17日もドル全面高に圧されてポンドドルが下落、ドル円がやや戻したものの足りずにポンド円は続落4日目となった。150円割れは回避しているものの徐々に7月20日安値148.458円に迫る流れとなっている。

ポンドドルは8月13日夕安値1.37908ドルから16日夜高値1.38780ドルまで戻していたが、16日深夜から崩れ始めて17日夕刻には13日夕安値を割り込んで一段安に入り、その後もドル全面高の中で下げ足を速めて18日早朝安値1.37216ドルまで大幅下落となった。7月20日安値1.35721ドルからの戻りが7月30日高値1.39825ドルで一巡、その後はジリ安の推移が続いてきたが、17日の下落により7月20日安値試しへ向かう流れという印象が強まってきている。

注目ポイント 英7月雇用統計は堅調だったがポンド高に寄与せず

英国立統計局(ONS)が8月17日に発表した雇用統計では、7月の国内就業者数が前月から18万2000人増の2890万人となり昨年のコロナショックが発生する前の2020年3月水準に対してあと20万1000人の不足まで回復したことが示された。
ILO方式による4-6月期失業率は4.7%となり前月の4.8%から改善、市場予想は前月からの横ばいだったが予想を上回る改善となった。
5-7月期の求人件数は95万3000人で過去最高となった。
7月の失業保険受給者数は前月比で7800件の減少だった。4月に1.51万件減、5月に9.26万件減、6月に13万6100万件の大幅減少に続いて改善している。

雇用統計の結果は良好だったが、想定内として市場の反応は鈍かった。それよりもデルタ株の感染拡大による先行き不安がポンドには重石となっている。

注目ポイント ドル全面高と英10年債利回り低下

メジャー通貨の加重平均であるドル指数は8月17日に93.17へ上昇、8月10日の93.14を超えて7月21日高値93.19に迫っている。米連銀による量的金融緩和縮小開始への動きに加え、デルタ株の感染拡大による景気回復の腰折れ懸念等から投機通貨全般に対するリスク回避感が高まる中でドル買い優勢の市場心理を反映している。7月21日高値から7月30日安値91.78へといったん下げたところからの上昇だが、昨年9月高値から今年3月31日高値、7月21日高値へと高値ラインが切り下がって抵抗線を形成してきたが、この抵抗線を突破しつつありドル高が加速しやすい状況にある。

ユーロドルは独10年債利回りの低下を背景に8月17日に1.170ドルへ下落して3月31日安値を割り込んで年初来安値を更新しているが、1月6日高値と5月25日高値がダブルトップとなっており、底割れにより先安感が強まってきている。また豪ドル米ドルも2月天井以降の安値を更新しているが、これも豪10年債等の長期債利回り低下を反映している。

英10年債利回りは8月17日に一時0.526%まで低下した。8月4日に付けた年初来最低の0.48%割れには至っていないものの底割れに余裕は乏しく、5月13日に0.925%でピークを付けたところからの下落基調が続いているためにポンドドルも押し下げられている状況だ。
米長期債利回りの騰落でドルの強弱も左右されるが、米長期債利回りが低下してもそれ以上に英長期債利回りの低下傾向が顕著と受け止められればポンド安へ向かうことにもなる。

短期テクニカル分析

ポンド円は8月3日夜安値151.15円を目先の底として反騰入りしてきたが、10日夜高値153.31円に対して12日未明高値は153.29円にとどまって新たな高値更新へは進めずに153円割れから失速して8月9日夜安値152.578円を割り込み、8月13日、16日、17日と大幅続落している。連日の下落に対する売られ過ぎ警戒感からいったん戻してもよいところにあるので、151円以下での推移中は一段安警戒とするが、151円超えからはいったん戻しに入るとみて18日夕から20日夜にかけての間への上昇を想定するが、戻りは短命に終わって次の下落期へと進みやすい状況と思う。

60分足の一目均衡表では8月12日夜の下落で遅行スパンが実線を割り込み先行スパンからも転落したが、その後も両スパンとも好転できずにいる。安値更新が続かなければ遅行スパンは実線を上抜きやすくなるが先行スパン突破へ進めないうちは遅行スパンが一時的に好転してもその後に悪化するところからは下げ再開と考える。先行スパンへ潜り込み始める場合はその上限試しとするが、先行スパンは151円台前半にあり分厚い抵抗帯となっている印象だ。

8月18日の売買戦略

当面、151円以下での推移中は安値更新から150円、149.75円、149.50円と段階的に安値試しを続けやすいとみる。151円超えからは151.20円から152.50円手前へのリバウンドとみるが、そこは戻り売りにつかまりやすいとみる。

午後から今晩の経済指標

  • 英国
  • 15:00 7月 消費者物価指数 前月比 (6月 0.5%、予想 0.3%)
  • 15:00 7月 消費者物価指数 前年同月比 (6月 2.5%、予想 2.3%)
  • 15:00 7月 消費者物価コア指数 前年同月比 (6月 2.3%、予想 2.2%)
  • 15:00 7月 小売物価指数 前月比 (6月 0.7%、予想 0.3%)
  • 15:00 7月 小売物価指数 前年同月比 (6月 3.9%、予想 3.6%)

 

  • ユーロ圏
  • 18:00 7月 消費者物価指数 改定値 前年同月比 (速報 2.2%、予想 2.2%)
  • 18:00 7月 消費者物価コア指数 改定値 前年同月比 (速報 0.7%、予想 0.7%)

 

  • 米国
  • 21:30 7月 住宅着工件数・年率換算件数 (6月 164.3万件、予想 161.0万件)
  • 21:30 7月 建設許可件数・年率換算件数 (6月 159.8万件、予想 161.0万件)
  • 23:30 EIA週間石油在庫統計
  • 26:00 財務省20債入札
  • 27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨