早期のテーパリングに現実味?【2021年8月19日】

早期のテーパリングに現実味?【2021年8月19日】

おはようございます。だいまんです。

2021年8月19日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、FOMC議事録の発表を前に、米長期金利が上昇、ドルに買い戻しが続いたが、実際の議事録では、想定以上のタカ派的な文言は見当たらないと、発表後ドル売りを強めた。ただ、その後米株価3指数が、軟調な展開となったことで、更なるドル売りには波及していない。米10年物国債利回りは、1.30%まで上昇後、1.267%まで売りに押され,NY株価3指数は、終始軟調な展開で終了した。FOMC議事録では、「当局者は最近の物価上昇が一時的である可能性が高い」とするも、「FRBは、一部で予想外に強いインフレを確認」、「一部の当局者は比較的早期テーパリング準備が賢明、来年初めのテーパリング開始が賢明」とされた。株式市場では、テーパリングが現実化してきたとの見方が相場を圧迫した。

ドル円は110.07まで一時反発、ユーロドルは、1.1694を安値に1.1742まで値を戻し、ポンドドルは、1.3787まで一時は上昇したが、その後売りに押された。

一方クロス円では、ユーロ円が129.95、ポンド円は151.42、オージー円は79.78まで上昇、NZD円は75.48から75.93で揉み合い、カナダ円は87.15を高値に86.76まで売りに押された。

8月19日の注目材料

  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回-1兆1036億円)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回1049億円)
  • 10:30 (豪) 7月新規雇用者数 (前回2.91万人 予想-5.00万人)
  • 10:30 (豪) 7月フルタイム就業者数 (前回51.6千人)
  • 10:30 (豪) 7月労働参加率 (前回66.2% 予想66%)
  • 10:30 (豪) 7月失業率 (前回4.9% 予想5.0%)
  • 15:00 (スイス) 7月貿易収支 (前回5529百万CHF)
  • 15:30 (スイス) 第2四半期鉱工業生産 [前年同期比] (前回4.8%(4.4%))
  • 17:00 (ユーロ圏) 6月経常収支・季調済 (前回117億ユーロ)
  • 17:00 (ユーロ圏) 6月経常収支・季調前 (前回43億ユーロ)
  • 21:30 (米) 8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (前回21.9 予想24.0)
  • 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回37.5万件 予想36.0万件)
  • 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回286.6万人 予想280.0万人)
  • 23:00 (米) 7月景気先行指標総合指数 [前月比] (前回0.7% 予想0.7%)
  • 02:00 (米) 米財務省・インフレ指数連動30年物国債入札
  • 中国全人代常務委員会(20日まで)

8月19日の相場見通し

昨晩は、FOMC議事録に絡めて、ドルが上下しましたが、総じて夏休むムードが残る中、米長期金利なども大きな動きにはつながっていません。ただ、株価の軟調な展開が続いています。本日も、株価の軟調が続いた場合、リスクオフの動きにつながり易いことは、留意して対応しましょう。

経済指標としては、豪7月雇用統計、スイス7月貿易収支と第2四半期鉱工業生産、ユーロ圏6月経常収支、米国では、8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、週間新規失業保険申請件数と7月景気先行指標総合指数などが発表されます。

注目としては、豪雇用統計は、若干弱めの結果が予想されています。弱い結果が、特に対NZドルに対して、豪ドル相場を圧迫する可能性の注意しておきましょう。

また米国では、直近弱い結果が続いています。本日の指標も弱かった場合、米長期金利が低下し、円相場が堅調を維持するのか注目しましょう。

8月19日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

豪ドルドル

  • 予想レンジ:0.7200~0.7300
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:07:49 予想時レート:0.7239

上昇が0.8008でトピッシュなり、日足の雲を割り込んで、0.7226まで下値を拡大。スロー・ストキャスティクスも再下落となっており、下値トライのリスクが続きそう。

上値は、0.7290-0.7336のそれ以前の安値が押さえると特に弱く、0.7342を越えても、0.7372-0.7416の戻り高値では売りが出易い。0.7427-43の戻り高値を越えて、0.7487-0.7534の雲と絡む位置、0.7600の戻り高値が視野となるが売りが出易い。0.7617の戻り高値を超えても、0.7644-75、0.771-26に雲の上限が控え売りが出易く、更に超えても0.7776-0.7815の戻り高値圏では、日足のレジスタンスとして売りが出易い。0.7845―57や0.7892の戻り高値を越えて、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。

一方下値は、0.7226を維持すると良いが、0.7223の安値まで割れると0.7029-50まで視野となる。また0.6992―0.7006の安値まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。

デイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発があれば売り狙いです、上値は、0.7300-30ゾーンへの戻りで売場を探して、ストップは、0.7350越えで、ターゲットは、ターゲットは0.7226の安値が維持されると押し目では買い戻し優先。割れても0.72前後では、しっかりと利食いたい。

早期のテーパリングに現実味?【2021年8月19日】

スイスフラン円

  • 予想レンジ:119.50~120.40
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:08:07 予想時レート: 119.76

上昇が122.77でトピッシュとなるも、下値を118.65が支える形。ただ、スロー・ストキャスティクスが反転下落となっており、上値の重い状況は続きそうだ。

上値は、既に120.08-12の戻り高値が抑えると弱く、超えても120.34の雲下限、120.50-82の戻り高値と雲上限では売りが出易い。121.11-20ゾーンの戻り高値圏を超えて、121.46-94の窓の上限が視野となるが、抑えるとレジスタンスが有効となる。あくまで122.68や122.77を越えて、月足からは124.03-125.91ゾーンまでポイントが薄くなるが、サイコロジカル的には、123円や125円などは一旦上値を押さえそう。更に超えて129.00の戻り高値、130円のサイコロジカル、131.37、133.57の月足の雲の上限が順次視野となるが、134.59の上ヒゲを前に、上値追いは不透明となる。

一方下値は、119.33の戻り安値を維持すると堅調だが、維持できない場合、119.09の戻り安値まで視野となるが、維持できるとサポート形成の可能性が残るが、ただしm118.65を割れると118.09-32が視野となるが、過去の高値圏に位置しており、維持では更に突っ込み売りは出来ない。ただし、117.51を維持できない場合116.82-93,116.42の戻り安値まで視野となるが維持は不透明も、115.91-116.09の戻り安値圏を割れると相場が崩れ気味となり、115.64まで割れると、114.56-68や114.16-22までポイントが薄くなる。また113.77や113.28の戻り安値を割れると、相場は崩れ気味となり112.96-113.02、112.43-67なども視野となるが、更に112円を荒れると110円方向への調整リスクとなる。

デイの戦略としては、追いかけて売りは避けて、反発があれば売り狙い。上値は、120.20-40,120.60-80ゾーンと売り場を探して、ストップは121.20越え。ターゲットは、119.30-50の維持では利食い優先となるが、割れても119円前後では、しっかりと利食いたい。

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