米国債入札の不調が続くか?【2021年08月26日】

米国債入札の不調が続くか?【2021年08月26日】

おはようございます。だいまんです。

2021年8月26日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、堅調が続く株価や商品価格を受けて、ドルや円の軟調な展開となった。米7月耐久財受注額が予想を上回る結果となり、5年物入札が不調に終わったこともあって、米10年物国債利回りが1.352%まで上昇したが、ドル買いは、対円を除いて影響は見えなかった。NY株価は、景気対策の期待感からS&Pが史上高値を更新するなど3指数ともプラス圏で引けた。

ドル円は、110.12まで上昇、ユーロドルは、独8月ifo企業景況感指数が、3カ月ぶりに100を割り込んだことで1.1726まで下落後、デギンドスECB副総裁が、「数日中にマクロ経済の見通しを再び上方修正する可能性」と述べたこともあって、1.1774まで反発、ポンドドルも、1.3697から1.3767まで値を上げた。

一方クロス円は、総じてリスクオンの動きで、ユーロ円が129.53、ポンド円は151.46、オージー円は80.11、NZD円は76.82、カナダ円は87.39まで上昇した。

8月26日の注目材料

  • 08:50 (日) 7月企業向けサービス価格指数 [前年同月比] (前回1.4% 予想1.3%)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回6618億円)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回1988億円)
  • 10:30 (豪) 第2四半期民間設備投資 [前期比] (前回6.3% 予想2.5%)
  • 10:30 (豪) 第2四半期工場/機械類設備投資 (前回9.1%)
  • 10:30 (豪) 第2四半期建設投資 (前回3.8%)
  • 15:00 (独) 9月GFK消費者信頼感調査 (前回-0.3 予想-0.5)
  • 15:30 (スイス) 第2四半期非農業部門雇用者数 (前回5.101百万人)
  • 15:45 (仏) 8月企業景況感指数 (前回113 予想112)
  • 17:00 (ユーロ圏) 7月マネーサプライM3 [前年同月比] (前回8.3% 予想7.6%)
  • 18:30 (南ア) 7月卸売物価指数 [前月比] (前回0.8% 予想0.7%)
  • 18:30 (南ア) 7月卸売物価指数 [前年同月比] (前回7.7% 予想7.1%)
  • 20:30 (ユーロ圏) 欧州中央銀行理事会・議事録公表
  • 21:30 (米) 第2四半期GDP・改定値 [前期比年率] (前回6.5% 予想6.7%)
  • 21:30 (米) 第2四半期個人消費・改定値 [前期比年率] (前回11.8% 予想12.3%)
  • 21:30 (米) 第2四半期コアPCE・改定値 [前期比年率] (前回6.1% 予想6.1%)
  • 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回34.8万件 予想35.0万件)
  • 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回282.0万人 予想278.5万人)
  • 23:10 (ユーロ圏) ビルロワ・フランス中銀総裁講演
  • 00:00 (米) 8月カンザスシティ連銀総合指数 (前回30)
  • 00:00 (米) 8月カンザスシティ連銀製造業活動指数 (前回41)
  • 02:00 (米) 7年物国債入札(620億ドル)

8月26日の相場見通し

昨晩も堅調な株価を背景に、リスクオンの展開が続きました。本日も同様な展開が続くか注目ですが、明日にはジャクソン・ホール会議の置けるパウエルFRB議長の講演が控えています。市場は、テーパリングを急ぐことはないと楽観的ですが、ただ一定のポジション調整の動きも想定されることは、留意しておきましょう。

経済指標としては、日7月企業向けサービス価格指数、豪第2四半期設備投資、独9月GFK消費者信頼感調査、スイス第2四半期非農業部門雇用者数、仏8月企業景況感指数、ECB理事会・議事録公表、米国では、第2四半期GDP・個人消費の改定値、週間新規失業保険申請件数と8月カンザスシティ連銀総合指数などが発表されます。

注目としては、ECB理事会の議事録では、サプライズが見えなければ影響は少ないと思われますが、PEPPやQEのペースに関して、意見が分かれているような内容が見えると、相場の圧迫要因となりそうです。

一方米国では、第2四半期GDP・個人消費の改定値と週間新規失業保険申請件数が焦点ですが、強い結果が見えた場合に、7年物国債入札と合わせて、米長期金利の上昇がドルを下支えするか注目しましょう。

8月26日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ユーロポンド

  • 予想レンジ:0.8520~0.8580
  • 基本戦略: 売り狙い
  • 予想時間:08:21 予想時レート:0.8552

ユーロポンド相場は、0.9157や0.9218-30で、ダブルトップ的に上ヒゲをつけて、日足の長期サポートを割り込んで0.8451まで下値を拡大も現状はこの位置を維持して反発的。ただし、既にスロー・ストキャスティクスは買われ過ぎ圏で反転下落しており、再度調整の動きが見えるか注目したい。

下値は、0.8533の窓の下限で転換線と絡む位置、0.8484-0.8505の戻り安値圏の維持では良いが、0.8460や0.8451の安値を割れると、相場は崩れ月足からは0.8426、0.8339の戻り安値までターゲットとなる。一旦こういった位置は買いが入り易いと見るが、このリスクは0.8282や0.8273の安値割れとなる。

一方上値は、0.8570-73の戻り高値、0.8587-88の雲が抑えると弱い。0.8594の戻り高値を越えて、0.8610―60の戻り高値圏が視野となるが、抑えると上値追い出来ない。0.8671/72の上ヒゲを超えて、0.8691-0.8701の戻り高値圏が視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8720や0.8731の戻り高値をしっかりと超えて、一定のあく抜け感から0.87850、0.8792-98などが視野となるが、売りが出易い。超えて0.8919-35,0.8989-97、0.9037-49、0.9077-0.9106が順次視野となるが、やれやれの売りが出易い。あくまで0.9157や0.9218-30の上ヒゲを超えて0.9259まで視野となるが、上抜けは不透明。ただ、ユーロポンドは、こういった上昇では、ほとんどのケースが上ヒゲで終わることは留意しておきたい。あくまで、0.9292を超えて、0.9325、0.9388なども視野となるが、0.9498の高値を越えるかは不透明。ただ、もし超えるなら0.9616の2016年10月の不透明な上ヒゲまで視野となる。

従ってデイの戦略としては、戻り売り狙いで、0.8594をストップに、0.8560-80ゾーンでの売場探し。ターゲットは、0.8543の戻り安値を見て、維持では買い戻しも、割れるとターゲットは、0.8520前後では利食いを優先したい。また、この位置の買いは0.85前後まで買い下がって、ストップは0.8484や0.8451割れで対応。このターゲットは0.8540-60が抑えると利食いとなる。

米国債入札の不調が続くか?【2021年08月26日】

豪ドル円

  • 予想レンジ:79.30~80.30
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:08:38 予想時レート: 80.02

上昇が85.81でCapされて、調整が月足の雲の下限を若干割り込んで77.90まで拡大も、現状はこれを維持する形。

ただ、スロー・ストキャスティクスは、下落を継続しており、80.26の戻り高値が抑えると短期レジスタスから弱い。超えて80.87-81.45ゾーンが視野となるが、上抜けは不透明だが、81.59-66を越えると、81.95-82.54の戻り高値圏が視野となるが、雲が垂れてきており、売りが出易い。82.83-86の戻り高値を越えて、83.35の戻り高値、84円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。84.20や84.36上ヒゲを超えても84.42-82、84.94-85.06の戻り高値圏の上抜けは不透明。あくまで85.19や85.29-45の戻り高値圏の上抜けから、85.81の直近高値を越えて、サイコロジカルや86円や87円、月足からは、87.20の窓の下限、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。

一方下値は、79.02-40,78.14や78円のサイコロジカルの維持では良いが、77.90を割れると77.50-86,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

従ってデイの戦略としては、追いかけ買いは出来ず、買うなら押し目待ちとなるが、早期は、80.50方向への上昇から売りを狙って、ストップは81円越え。ターゲットは、79.50-70ゾーンの維持では利食い優先で、またこの位置からの買いは、79.40割れ。または、更に調整があれば、79.00-30ゾーンでの買い狙いで、ストップは、78.82割れ。こういった買いのターゲットは、80円が上値を抑えると利食いとなる。 

米国債入札の不調が続くか?【2021年08月26日】

 

豪ドル見通し5年後 豪ドルの5年後見通しは?100円超えの可能性や相場分析から見る買い時とは【2022年最新】