月末フローに左右される展開【2021年8月31日】

月末フローに左右される展開【2021年8月31日】

おはようございます。だいまんです。

2021年8月31日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、ロンドン市場が休場なこともあって、様子見ムードが続く相場展開に留まった。ただ、米7月住宅販売保留指が予想を下回り、米10年物国債利回りが、1.315%から1.278%まで低下したことが、ドルを圧迫した。またNY株価は、ダウが、欧州連合が、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、米国からの渡航制限措置を再導入するとの報道もあってマイナス圏で引けるも、ナスダックやS&Pが、2日連続で史上高値を更新したが、リスクオンの動きは強まっていない。

ドル円は、アジア時間の安値109.70から109.96まで反発、ユーロドルは、1.1805から1.1783、ポンドドルは、1.3775から1.3735で揉み合った。また、スイス中銀が、フラン売り介入を実施したとの噂もあり、ドルスイスが0.9186、ユーロスイスフランは一時1.0825まで上昇した。

一方クロス円では、ユーロ円は129.49から129.71、ポンド円は151.00から151.30、オージー円は80.05から80.32、NZD円は76.78から77.04、カナダ円は87.01から87.44の小動きに留まった。

8月31日の注目材料

  • 07:45 (NZ) 7月住宅建設許可件数 [前月比] (前回3.8%)
  • 08:30 (日) 7月失業率 (前回2.9% 予想2.9%)
  • 08:30 (日) 7月有効求人倍率 (前回1.13 予想1.12)
  • 08:50 (日) 7月鉱工業生産・速報値 [前月比] (前回6.5% 予想-2.5%)
  • 08:50 (日) 7月鉱工業生産・速報値 [前年同月比] (前回23.0% 予想11.2%)
  • 10:00 (NZ) 8月NBNZ企業信頼感 (前回-3.8)
  • 10:00 (NZ) 8月NBNZ自社業績予想指数 (前回26.3)
  • 10:00 (中) 8月国家統計局製造業PMI (前回50.4 予想50.2)
  • 10:00 (中) 8月国家統計局非製造業PMI (前回53.3)
  • 10:30 (豪) 第2四半期経常収支 (前回183億豪ドル 予想210億豪ドル)
  • 10:30 (豪) 7月住宅建設許可件数 [前月比] (前回-6.7% 予想-5.0%)
  • 10:30 (豪) 7月民間住宅着工許可件数 (前回-11.8%)
  • 10:30 (豪) 7月住宅ローン (前回0.7%)
  • 10:30 (豪) 7月民間部門貸付 (前回0.9%)
  • 14:00 (日) 7月新設住宅着工戸数 [前年同月比] (前回7.3% 予想5.3%)
  • 14:00 (日) 8月消費者態度指数・一般世帯 (前回37.5 予想35.5)
  • 15:45 (仏) 7月卸売物価指数 [前月比] (前回1.1%)
  • 15:45 (仏) 7月消費支出 [前月比] (前回0.3% 予想0.2%)
  • 15:45 (仏) 8月消費者物価指数・速報値 [前月比] (前回0.1% 予想0.4%)
  • 15:45 (仏) 8月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回1.2% 予想1.7%)
  • 15:45 (仏) 第2四半期GDP・改定値 [前期比] (前回0.9% 予想0.9%)
  • 16:55 (独) 8月失業者数 [前月比] (前回-9.10万人 予想-4.00万人)
  • 16:55 (独) 8月失業率 (前回5.7% 予想5.6%)
  • 17:30 (英) 8月住宅ローン承認件数 (前回81.338千件)
  • 17:30 (英) 8月住宅ローン貸付額 (前回178.68億ポンド)
  • 17:30 (英) 7月消費者信用残高 (前回3億ポンド 予想4億ポンド)
  • 17:30 (英) 7月マネーサプライM4 [前月比] (前回0.5%)
  • 17:30 (英) 7月マネーサプライM4 [前年同月比] (前回6.9%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 8月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回2.2% 予想2.7%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 8月消費者物価指数コア指数・速報値 [前年同月比] (前回0.7% 予想1.5%)
  • 18:00 (ユーロ圏) ホルツマン・オーストリア中銀総裁、クノット・オランダ中銀総裁講演
  • 21:30 (加) 6月月次GDP [前月比] (前回-0.3%)
  • 21:30 (加) 6月月次GDP [前年同月比] (前回14.6%)
  • 21:30 (加) 第2四半期GDP [前期比年率] (前回5.6%)
  • 22:00 (米) 6月住宅価格指数 [前月比] (前回1.7% 予想1.9%)
  • 22:00 (米) 第2四半期住宅価格指数(前期比) (前回3.5%)
  • 22:00 (米) 6月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年同月比] (前回17.0% 予想18.6%)
  • 22:00 (米) 6月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前月比] (前回2.1%)
  • 22:45 (米) 8月シカゴ購買部協会景気指数 (前回73.4 予想68.0)
  • 23:00 (米) 8月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数 (前回129.1 予想123.0)
  • 23:30 (米) 8月ダラス連銀・サービス売上高指数 (前回21.7)
  • 23:30 (米) 8月ダラス連銀・サービス部門信頼感指数 (前回33.3)
  • 米国2年(451億ドル)、5年物(363億ドル)、7年物国債(290億ドル)償還

8月31日の相場見通し

昨晩は、週末のイベントを控えて、月曜日ということもあり、様子見ムードの展開に留まりました。ただ、本日は経済指標の発表が多く、月末ということもあって、一定の動きが出るか注目しましょう。

経済指標としては、NZ7月住宅建設許可件数と8月NBNZ企業信頼感・自社業績予想指数、日本の7月失業率・有効求人倍率と鉱工業生産・速報値、7月新設住宅着工戸数と8月消費者態度指数、中国の8月国家統計局製造業と非製造業PMI、豪第2四半期経常収支、7月住宅建設許可件数と住宅ローン残高、 仏では7月卸売物価指数・消費支出、8月消費者物価指数・速報値と第2四半期GDP・改定値、独8月失業者数・失業率、英8月住宅ローン承認件数・貸付額、ユーロ圏8月消費者物価指数・速報値、加6月月次・第2四半期GDP、米国では、6月住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、第2四半期住宅価格指数、8月シカゴ購買部協会景気指数、8月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数とダラス連銀・サービス業売上高指数・信頼感指数などが発表されます。

日本の指標に対する反応は鈍いでしょうが、NZや豪州の指標の結果次第では、相場が一定の動きを示すか注目しましょう。また、中国のPMIは、弱い結果の場合がリスクで、良い結果では相場の反応は限定される見通しです。

欧州では、仏第2四半期GDPは、改定値ですので、影響は少なそうですが、仏ユーロ圏の月消費者物価指数・速報値の強弱では、一定の動きがあるか注目しましょう。

北米では、カナダのGDPは、良好な結果がカナダドル相場を支えるか注目です。一方米国では、住宅関連や景況感指数の強弱次第ですが、強弱入り混じる可能性もあり、その場合反応出来ないかもしれませんが、一応米長期金利の反応にも注目しておきましょう。

その他、高値圏にあるNY株価の動向も注意ですが、直近では、あまり株価に反応は見えませんが、もし、大きく調整があるとリスクオフの流れとなり易いので、一応注意しておきましょう。

また、本日は米国国債の償還が予定されています。東京仲値やロンドン・フィキシングの時間帯に、一定の円買いが出る可能性に注目しておきましょう。

8月31日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ポンドドル

  • 予想レンジ:1.3700~1.3820
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:07:11 予想時レート:1.3757

高値を1.4251でCapされて、一時下落を1.3572で下げ止まりを見せて、再反発も、この上昇が1.3934で抑えられて再調整となっている。ただ、スロー・ストキャスティクスが、売られ過ぎ圏から反発途上にあって、突っ込み売りは避けておきたい。

上値は、1.3776-87の戻り高値で基準線と絡む位置が抑えると弱い。超えて1.3844-95の雲の上限やレジスタンスと絡む位置が視野となるが、売りが出易い。また更に超えると、1.3934-58の戻り高値圏で、90日移動平均と絡む位置が視野となるが抑えると上値追い出来ない。1.3984や1.4009-1.4035の窓を超えて1.4134の戻り高値、1.4186-1.4203の戻り高値圏が視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで1.4251の高値を越えて、1.43のサイコロジカル、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることで、1.4250,1.4300や1.4350のサイコロジカルが上値を抑えるか注目したい。

一方下値は、1.3603-80ゾーンの窓が維持されると良いが、1.3592-1.3608の戻り安値圏を維持出来ずに、1.3572や1.3565の戻り安値を割れると1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏までターゲットとなるが、維持では良いが、維持出来ないケースからは1.3304-50の戻り安値まで視野となる。この最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。

デイの戦略としては、月末もあって、ドルの買い戻しが出易いが、ただ、対ユーロでの買いも入り易く、ポンドドルでは、逆張りスタンスを検討したい。

上値は、1.3781-87の戻り高値が抑えると売り狙い。ターゲットは、1.37が維持されると利食いとなる。また、この位置の買いは、1.3680割れをストップとするか、1.3650まで買い下がるならストップは1.36割れで、ターゲットは、1.3781-87が抑えると利食いとなる。また、もし、1.3781-87を越えるケースからは、1.3800-50ゾーンでの売り直しで、このストップは、1.3879越え。ターゲットは、1.3781-87が逆サポートとすると利食いとなる。 
月末フローに左右される展開【2021年8月31日】

NZドル円

  • 予想レンジ:76.50~77.50
  • 基本戦略: 売場探しから押し目買い
  • 予想時間:07:18 予想時レート: 76.95

上昇を80.19でトピッシュとして、下値を74.57まで拡大するも、現状この位置を維持して反発的。スロー・ストキャスティクスも反転上昇気味で、更に上値を拡大できるか注目されるが、ただ、上値が重い状況は続きそうだ。

上値は、77.08の直近高値を越えて、77.29-79の戻り高値が視野となるが、雲の上限が位置しており、売りが出易い。77.94の戻り高値を超えて、78.13や78.43戻り高値が視野となるが、抑えると上値追い出来ない。78.77の上ヒゲ越えから一定のあく抜け感となるが、78.89-79.15の戻り高値、79.40-80ゾーンが抑えると上値は追えない。あくまで上値は80.19を越えて、80.62の月足の雲の上限、サイコロジカルな81円、82-83円がターゲットとなるが、88.90の高値を超えるまでは、更に上昇期待は厳しい。

一方下値は、76.06-25の基準線と絡む位置、75.50-75の転換線と絡む位置、サイコロジカルな76円の維持では良いが、74.96や74.57を維持出来ずに、74.13や73.66の安値まで割れると73.20-27、72.82-85ゾーンまでターゲットとなる。こういった位置は一旦維持される可能性はあるが、72.73まで割れると72.26、71.68-86ゾーン、71.49-53の日足の窓の上限まで割れると相場が崩れ気味となり、窓の下限となる70.48-52、69.71-70.00、69.37-45の戻り安値圏まで視野となるが維持では更に突っ込み売りは出来ない。リスクは68.88や68.65の安値、下限レンジ最安値となる68.21を割れるケースで、その場合下落が加速するリスクが高まり、67.53の戻り安値、66.32-66.59の戻り安値圏なども視野となるが、長期のサポートが控える。更に割れても過去の揉み合いレンジとなる63.10-66.17ゾーンなどは底堅い位置となりそう。このリスクは61.79割れとなる。

従ってデイの戦略としては、追いかけて買うのは厳しく、早期は慎重に売り場探し。慎重に77.50前後まで売り上がって、ストップは77.94越え。ターゲットは、76.60-70の窓が維持されると利食いも、割れるなら76.40-50では利食いを優先したい。またこの位置の買いは、76.26をストップまたは、76円前後まで買い下がるなら、ストップは75.50割れなどで対応するが、こういった下落では、77円が上値を抑えると利食いとなる。

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