ポンド円 ポンドドルの反落とドル円の急落に圧されて151円を割り込む

ポンド円 為替相場予想

おはようございます。大塚亮です。

2021年9月16日の相場分析です。

概況

ポンド円の9月15日終値は151.382円、前日比0.059円安と小幅続落した。取引レンジは151.555円から150.827円

9月14日は英雇用統計が好調だったことでポンドドルが上昇したために14日夜高値で152.845円を付けて8月20日安値149.182円以降の高値を更新したが、米8月CPI上昇率が鈍化したことでドル円が急落し、ポンドドルも1.390ドル超えへ一段高したところから反落したためにポンド円はポンド安と円高が重なって急落商状となり14日深夜に152円を割り込み、15日未明には151.333円まで続落した。

9月15日はポンドドルが午後から持ち直しに入ったが、ドル円が夜にかけて一段安となり109.09円まで大幅続落したことに圧されてポンド円は夜安値で150.827円まで安値を切り下げた。15日夜のNY連銀景況指数が予想を上回ったことでドル円が持ち直したことでポンド円も151円割れから戻したが、16日午前は151.50円を超えたところでは戻り売りに圧される展開。

注目材料 英CPI上昇率は1997年以来の高水準

9月15日午後に英国立統計局(ONS)が発表した8月の英国消費者物価指数上昇率は前月比0.7%となり7月の0.0%から上昇、市場予想の0.5%を上回った。前年同月比は3.2%となり7月の2.0%から大幅に加速、2012年3月以来の大幅な上昇率で市場予想の2.9%を上回った。コア指数の前年同月比は3.1%で7月の1.8%から上昇、市場予想の2.9%も上回った。

小売物価指数(RPI)の前年同月比は4.8%となり7月の3.8%及び市場予想の4.7%を上回った。

前年同月比の大幅な上昇については、昨年同期に実施されていた英国版の外食支援キャンペーンにより飲食費が低下していたこととの対比によるものであり一時的な上ブレとされるが、世界的な金融緩和の結果と景気回復による物価上昇という流れが英国でも顕著になっており、今後の英中銀による金融緩和の縮小や利上げ想定時期の問題などが徐々にクローズアップされてゆくと思われる。

中勢テクニカル 三角持ち合い上放れ失敗から支持線試しへ

ポンド円は5月27日高値以降、6月23日高値、8月10日高値を結ぶラインがほぼ1直線で日足レベルの三角持ち合いの抵抗線を形成してきた。9月10日及び9月14日は取引時間中の高値でこの抵抗線を突破しているのだが、大引けベースでは越えられずにいずれも日足は長い上ヒゲを付けて抵抗感の重さを示した。

抵抗線突破失敗により仕切り直しに入っているが、今度は7月20日と8月20日の安値を結ぶ三角持ち合いの下値支持線を試しにかかる可能性がある。現在この支持線は150.0円近辺に来ており、15日安値を割り込んで続落に入る場合は150円前後試し及び支持線割れを試す流れへ進みやすくなると注意したい。

短期テクニカル分析

ポンド円の60分足レベルでは概ね3日から5日周期での底打ちとピークアウトを繰り返すリズムがある。

9月9日夕安値で目先の底を付けて反騰入りとなり9月4日未明高値を超えたが、14日夜に一段高したところから急落したために15日午前時点では14日夜高値を起点とした下落期入りとした。また9日夕安値を基準としては安値形成期は14日夜から16日夜にかけての間と想定した。

9月15日夜に151円を割り込んでから151.50円超えまでいったん戻したため、15日夜安値で目先の底を付けたと思われる。このため新たな底割れ回避中は16日夜から21日夜にかけての間への上昇余地ありとするが、戻りは短命の可能性もあると注意し、15日夜安値割れからは新たな下落期入りとして20日夜から22日夜にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では9月15日夜安値からの反発で遅行スパンは好転しつつあるが先行スパンから転落した状況が続いている。このため、遅行スパン好転からは高値試し優先とするが、先行スパンを上抜き返せないうちは遅行スパンが悪化するところからは下げ再開とみる。先行スパンを突破する上昇となる場合は勢いも付くとみるが、分厚い抵抗帯と思われるので先行スパンへ潜り込めないうちは一段安警戒とする。

60分足の相対力指数は15日未明から夜にかけての安値更新に際して指数のボトムが切り上がる強気ダイバージェンスがみられて50ポイント台まで戻した。このため40ポイント以上での推移がわずかに割り込んでも回復するうちは60ポイント台への上昇余地ありとするが、40ポイント割れから続落の場合は下げ再開を警戒し、15日夜安値を割り込む場合は20ポイント前後への低下へ向かうとみる。

9月16日の売買戦略

9月14日夜高値から1円を超える急落となり152円、151円を順次割り込んできたため、目先は戻りを試しても中勢は戻り売り有利の情勢とみる。

151円台を維持するうちは151.55円から151.85円にかけてのゾーンを試すとみるが、そこは戻り売りにつかまりやすいところとみる。15日夜安値150.827円を割り込む場合は150円前後試しへ向かう流れとみる。また17日以降も安値試しへ向かいやすいとみる。

9月16日の注目指標

  • ユーロ圏
  • 18:00 7月 貿易収支・季調済 (6月 124億ユーロ、予想 149億ユーロ)
  • 18:00 7月 貿易収支・季調前 (6月 181億ユーロ)
  • 米国
  • 21:30 8月 小売売上高 前月比 (7月 -1.1%、予想 -0.8%)
  • 21:30 8月 小売売上高・除自動車 前月比 (7月 -0.4%、予想 -0.1%)
  • 21:30 9月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数 (8月 19.4、予想 18.8)
  • 21:30 新規失業保険申請件数 (前週 31.0万件、予想 33.0万件)
  • 21:30 失業保険継続受給者数 (前週 278.3万人、予想 278.5万人)