週末、連休前で様子見ムードも【2021年9月17日】

週末、連休前で様子見ムードも【2021年9月17日】

おはようございます。だいまんです。

2021年9月17日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、中国の中秋節の休場を前に、恒大集団のデフォルト懸念で、アジア株価が軟調な推移を続け、リスクオフの展開が優勢となった。また、米週間新規失業保険申請件は、若干予想を上回ったが、米8月小売売上高や9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が、予想より強い結果となったことで、米長期金利が上昇、ドルの買い戻しにつながった。ただ、その後NY株価が持ち直したことで、リスクオフの動きは限定された。

ドル円は、109.22を安値に、米10年物国債利回りが1.351%まで上昇したことで109.83まで反発、ユーロドルは1.1750、ポンドドルは、1.3765まで売りに押された。

一方クロス円では、ユーロ円は128.61を安値に129.09まで反発、ポンド円は、151.57から150.88、オージー円は80.25から79.76、NZD円が77.89から77.40、カナダ円は86.82から86.33で上下した。

9月17日の注目材料

  • 07:30 (NZ) 8月製造業PMI (前回62.6)
  • 15:00 (英) 8月小売売上高 [前月比] (前回-2.5% 予想0.8%)
  • 15:00 (英) 8月小売売上高 [前年同月比] (前回2.4% 予想2.7%)
  • 15:00 (英) 8月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回-2.4% 予想0.8%)
  • 15:00 (英) 8月小売売上高・除自動車 [前年同月比] (前回1.8% 予想2.5%)
  • 17:00 (ユーロ圏) 7月経常収支・季調済 (前回218億ユーロ)
  • 17:00 (ユーロ圏) 7月経常収支・季調前 (前回240億ユーロ)
  • 18:00 (ユーロ圏) 7月建設支出 [前月比] (前回-1.7%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 7月建設支出 [前年同月比] (前回2.8%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 8月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回3.0% 予想3.0%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 8月消費者物価指数コア指数・改定値 [前年同月比] (前回1.6% 予想1.6%)
  • 23:00 (米) 9月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値 (前回70.3 予想72.6)
  • 23:00 (米) 9月ミシガン大学消費者信頼感/現況況指数・速報値 (前回77.9)
  • 23:00 (米) 9月ミシガン大学消費者信頼感/期待指数・速報値 (前回65.2)
  • 自民党総裁選告示
  • ロシア下院選挙(19日まで)
  • 米食品医薬品局[FDA]、ファイザー製ワクチンのブースター接種の是非を巡る諮問委員会
  • 米メジャーSQ

9月17日の相場見通し

昨晩も不安定の株価を受けて、リスクオフ気味な相場展開が続きました。

本日は週末で、来週前半は、中秋でアジア市場が休場となることもあって、ポジション調整的なリスク回避の動きが続きそうです。

経済指標としては、NZ8月製造業PMI、英8月小売売上高、ユーロ圏7月経常収支、7月建設支出と8月消費者物価指数・改定値、米9月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値などが発表されます。

個別の指標の強弱で、相場が一定の反応を示す可能性はありそうですが、あまり大きな材料はなく、米ミシガン大学消費者信頼感指数も、強い結果となっても、既に昨日の米小売売上高やフィラデルフィア連銀製造業景気指数が、強かったことで、一定の織り込みとなりそうです。

一方株価面では、米国市場が、クウォダブル・ウィッチングとなります。この日は、米国株が荒れる可能性があることで、為替市場でも株価を睨んで神経質な展開となることを想定して対応しましょう。

9月17日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:109.30~110.10
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:07:04 予想時レート:109.73

上昇が111.66でCapされて、下落が日足の雲を割れて、108.72まで拡大も、サポートに守られて反発後揉み合いが続いている。またスロー・ストキャスティクスも方向感が見えないが、ただ、日足のサポートを割れていることは、注目しておきたい。

上値には、日足の雲の上限やレジスタンスと絡む110.16-19が抑えると弱い。110.45-55や110.80を越えて、110.82-111.20の戻り高値圏、111.50のサイコロジカルが視野となるが、やれやれの売りが出易い。あくまで111.66や111.71の戻り高値を越えて、112.15の月足の雲の上限や112.23の戻り高値まで視野となる。こういった位置は125.86の高値から99.02の安値までの調整の50%(112.44)の位置に相当することで、上抜けは相当厳しい位置となる。ただし、超えると114.55,114.73、115.51、118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで視野となる。

一方下値は、109.11-22の戻り安値の維持では良いが、維持できない場合、サイコロジカルな109円前後、108.72まで割れると調整色が強まり、108.56-57の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

デイの戦略としては、一旦安値トライも109円を守ったことで、再び揉み合いが続くと見て逆張り戦略。上値は110.00-20への戻りを売って、ストップは110.45―55越え。ターゲットは、109.45-60,109.30前後の維持では、利食いや買い狙い。このストップは119.11割れまたは、119円まで買い下がっても、ストップは、108.72割れ。この買いのターゲットは、109.80-00が抑えると利食いとなる。
週末、連休前で様子見ムードも【2021年9月17日】

ユーロポンド

  • 予想レンジ:0.8500~0.8580
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:07:11 予想時レート: 0.8531

ユーロポンド相場は、0.9157や0.9218-30で、ダブルトップ的に上ヒゲをつけて、日足の長期サポートを割り込んで0.8451まで下値を拡大も現状はこの位置を維持して反発的。ただし、スロー・ストキャスティクスは反転を継続しており、戻りでは売りが出易い。

下値は、0.8484-0.8501の維持では良いが、0.8460や0.8451の安値を割れると、相場は崩れ月足からは0.8426、0.8339の戻り安値までターゲットとなる。一旦こういった位置は買いが入り易いと見るが、このリスクは0.8282や0.8273の安値割れとなる。

一方上値は、0.8563の雲の上限と絡む位置が抑えると弱い。超えて0.8589-0.8603の戻り高値圏が視野となるが、抑えると上値追い出来ない。0.8614を越えて、0.8650前後のレジスタンスが視野となるが、売りが出易い。0.8659/72の上ヒゲを超えて、0.8691-0.8701の戻り高値圏が視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8720や0.8731の戻り高値をしっかりと超えて、一定のあく抜け感から0.87850、0.8792-98などが視野となるが、売りが出易い。超えて0.8919-35,0.8989-97、0.9037-49、0.9077-0.9106が順次視野となるが、やれやれの売りが出易い。あくまで0.9157や0.9218-30の上ヒゲを超えて0.9259まで視野となるが、上抜けは不透明。ただ、ユーロポンドは、こういった上昇では、ほとんどのケースが上ヒゲで終わることは留意しておきたい。あくまで、0.9292を超えて、0.9325、0.9388なども視野となるが、0.9498の高値を越えるかは不透明。ただ、もし超えるなら0.9616の2016年10月の不透明な上ヒゲまで視野となる。

従ってデイの戦略としては、0.85を守ると突っ込み売りは厳しいが、反発があれば売り場探し。上値は、0.85ミドルへの反発で売りを狙って、ストップは0.8663戻り高値。または超える動きから、0.8580-00ゾーンを売って、ストップは0.8614越え。ターゲットは、0.8514-17や0.8484-0.8501ゾーンの維持では、利食いを優先したい。

週末、連休前で様子見ムードも【2021年9月17日】