ポンド円 5月27日天井からの下降トレンド抵抗線突破を試す

ポンド円 為替相場予測

おはようございます。大塚亮です。

2021年9月3日の相場分析です。

概況

ポンド円の9月2日終値は152.102円、前日比0.594円高と続伸した。取引レンジは152.195円から151.350円。

8月10日からのドル全面高を反映したポンドドルの急落によりポンド円は8月20日安値で149.182円へ下落、7月20日安値148.458円に迫ったものの底割れを回避、8月20日夜までにドル全面高が一巡、8月23日からはドル全面安へと風向きが変わり、ポンドドルの反騰入りでポンド円もV字型の反騰を継続してきたが、9月2日夜には152円台に到達して8月13日以来の水準まで回復した。

ポンドドルは8月20日安値1.36023ドルからの反騰を継続して9月2日には1.38390ドルまで高値を切り上げてきたが、9月3日午前序盤には1.3844ドル台まで高値をさらに切り上げている。

一方でドル円は9月1日夜の米ADP民間雇用が冴えなかったことで急落した後を110円を挟んでほぼ横ばいの推移で2日の終日を過ごしていたが、9月3日午前序盤には1日夜安値を割り込んで横這い推移から下放れつつある。

注目ポイント 米雇用統計を待たずにドル安継続感が優勢

今晩21時半に8月の雇用統計の発表がある。前回8月6日の7月米雇用統計では非農業部門就業者数が市場予想を上回る94.3万人の増加だったことからドル全面高のトリガーとなったが、8月5日に米連銀内でタカ派とみられるウォラー理事が「7月分と8月分がいずれも80~100万人の増加ならテーパリング(量的金融緩和の縮小)開始が可能」と述べたことの条件をクリアしたことでテーパリングが急がれると市場が受け止めたからだった。

その後は米経済指標が冴えない中でテーパリングも急がれないとして8月20日を起点としてドル安へと風向きが変わり、8月27日のパウエル米連銀議長のジャクソンホール講演で「年内のテーパリング開始は妥当とするがテーパリングが終了しても早計に利上げしない」と述べたことでドル安感が加速してきた。

ウォラー理事はその後に8月も85万人を超える増加なら9月会合でのテーパリング徹底と10月からの着手も可能としているが、現時点での市場予想は75万人増でその条件を満たさないのではないかとみられている。

雇用統計にはサプライズも付き物で、ADPと真逆の内容になることもしばしばある。予想以上の改善になればテーパリング早期開始とその後の利上げ時期も早まるとみてドル全面高へ流れが変わり、予想以下にとどまるならテーパリング決定は11月会合以降へずれ込むとしてドル全面安がさらに加速するのだろうと思われる。発表から急伸か急落か、重要な分岐点と心得る。

テクニカルポイント 三角持ち合いからの上放れ試し

ポンド円は152円台に到達しており、日足の一目均衡表では先行スパンの上限にあり、さらに続伸すれば先行スパンから上抜けてくる。5月27日天井と6月23日高値及び8月10日の戻り高値を結ぶこの間の下降トレンド抵抗線が152.50円近辺に来ており、これをクリアしてくるようだと7月20日安値を底とし、8月20日安値をダメ押しの底とした上昇基調入りとして5月天井へもう一度挑戦するような流れへ進む可能性が出てくる。

ただし抵抗線突破に失敗するか一時的に超えても失速して151円を割り込む場合は戻り一巡による下げ再開へと進みかねないところだ。米雇用統計から抵抗線突破へ進めるか、戻り一巡による下落再開となるのか、試されるところだ。

短期テクニカル分析

ポンド円の60分足レベルでは概ね3日から5日周期での底打ちとピークアウトを繰り返すリズムがある。

8月27日午前安値を起点として上昇期に入ってきたが、9月1日夕高値から2日午前安値へ小反落して一段高しているため、8月27日午前安値から4日目となる9月2日午前安値で底を付けて新たな上昇期に入ったと思われる。高値形成期は9月6日午後から8日夕にかけての間と想定されるので、米雇用統計から一段高なら週明けへの続伸を想定し、雇用統計から下落反応なら9月2日午前安値試しとし、底割れからは下落期入りとして9月7日午前から9日午前にかけての間へ安値試しを続けやすくなるとみる。

60分足の一目均衡表では先行スパンを上抜いての展開が続いているので、先行スパンを上回るうちは遅行スパン好転中の高値試し優先とし、遅行スパンが一時的に悪化してもその後に好転するところからは上昇再開とするが、先行スパン転落からは修正安に入るとみて遅行スパン悪化中の安値試し優先とする。

9月3日の売買戦略

8月20日からの上昇基調継続中のため、9月2日午前安値を割り込まない範囲では押し目買い有利の展開とし、高値更新からは152.50円前後、雇用統計から勢い付く場合は153円台を目指す流れとみる。その場合は週明け序盤も高値切り上げを続けるとみるが週明けはいったん利食い優先のところと考える。

雇用統計から下落反応で9月2日午前安値を和r込む場合は150円台中盤を目指す下落期入りとして短期的には戻り売り有利の展開で推移するとみる。

9月3日の注目経済指標

  • ドイツ
  • 16:55 8月 サービス業PMI改定値 (速報 61.5、予想 61.5)
  • ユーロ圏
  • 17:00 8月 サービス業PMI改定値 (速報 59.7、予想 59.7)
  • 18:00 7月 小売売上高 前月比 (6月 1.5%、予想 0.1%)
  • 18:00 7月 小売売上高 前年同月比 (6月 5.0%、予想 4.8)」
  • 英国
  • 17:30 8月 サービス業PMI改定値 (速報 55.5、予想 55.5)
  • 米国
  • 21:30 8月 非農業部門就業者数 前月比 (7月 94.3万人、予想 75.0万人)
  • 21:30 8月 失業率 (7月 5.4%、予想 5.2%)
  • 21:30 8月 平均時給 前月比 (7月 0.4%、予想 0.3%)
  • 21:30 8月 平均時給 前年同月比 (7月 4.0%、予想 4.0%)
  • 22:45 8月 サービス業PMI改定値 (速報 55.2)
  • 23:00 8月 ISMサービス業景況指数 (7月 64.1、予想 61.5)