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FXは、為替相場が「上がるのか、下がるのか」の2パターンを正確に予想することで、利益を獲得できます。
たったの2択を選ぶわけなので、非常にシンプルではありますが、相場の上がる・下がるを直感やなんとなくで決めてしまうと、それはただのギャンブル。投資とはいえません。
FXに限らず、投資において最も大切なのは「根拠を持って取引をする」ことであり、利益を出しているトレーダーは、明確な根拠をもとにトレードしています。
それでは、根拠のある取引をするためには、どうすればいいのでしょうか?
相場の未来を予測することはとても難しいように感じるかもしれません。
しかしFXは「こうなれば上昇するだろう」「この条件が揃うと下落しやすい」といったように、ある程度の予測を可能にする知識や、それを用いた分析方法が確立されています。
今回の記事では、為替相場を予想するうえで役立つ知識を入手する方法と、実際に相場分析をするときに活用したい、2種類の分析手法を解説していきます。
これからお伝えする情報を参考に、ご自身にあった分析方法を見つけて、利益をどんどん伸ばしていきましょう!
目次
FXの為替相場予想に役立つ情報ツール
まずは、為替相場で役立つ情報を届けている、3つの情報ツールを紹介していきます。
どれもFXトレードで取り入れてほしい情報であるだけでなく、経済や社会を学ぶためにも役立つものなので、日々の情報収集としても参考にしてみてくださいね。
経済指標カレンダー
各国の経済指標を調べるときに利用したいのが「経済指標カレンダー」。
これは、次のセクション【為替相場の予想方法① ファンダメンタルズ分析】で解説するファンダメンタル分析で、非常に重要なファクターになりますので、押さえておきましょう。
経済指標カレンダーは、さまざまな証券会社や情報サイトが公表しています。
このあと参考サイトも紹介しますので、ご自身にあったページを見つけてみてください。
このカレンダーは、世界中で行われている経済指標の「発表日・発表時間・重要度・前回の結果・今回の予想・今回の結果」といった情報が、一覧で掲載されています。
注目すべきは、今回の予想と今回の結果の欄。
為替相場の分析方法の例 |
・結果が予想を上回り、プラスに転じれば、その国の通貨の価値は上がる。 ・結果が予想を下回り、マイナスに転じれば、その国の通貨の価値は下がる。 ・結果が予想と同じであれば、通貨の価値は変わらない。 |
このように、予想と結果を比べることで、どの通貨で取引をするべきか、あるいは取引を控えたい通貨はどれか、などを分析することが可能になります。
「経済指標カレンダー」参考サイト一覧 |
・FX・外貨両替のマネーパートナーズ ・Yahoo!ファイナンス ・外貨どっとコムのFX |
政策金利一覧
「政策金利」とは、中央銀行が金融政策を実行するうえで設定する金利で、一般的に金融機関に向けて融資を行うときの金利を指します。
先ほどの経済指標カレンダーと同様に、政策金利もファンダメンタル分析で欠かせないファクターですので、ここで紹介するサイトは頭に入れておくと良いでしょう。
「政策金利一覧」では、各国の通貨の過去の政策金利と、現在の政策金利が掲載されています。
この政策金利を知ることが、FXとどう関係があるのでしょうか。
例えば金利が引き上げられた国の通貨は、保有しておくだけで高い利回りが期待できるので、一気に人気が出ます。
人気が出た通貨は世界中で流通量が増えるため、価値が高まってFXにも大きく影響します。
「人気がある通貨=価値が高い通貨」であり、FXでは「保有数の多い通貨」になるので、例えばアメリカの金利が上昇すれば、USD(ドル)の相場もトレンドが発生しやすくなります。
為替相場の分析方法の例 |
・USD(ドル)の金利が引き上げられた →USD(ドル)絡みの相場では、USD(ドル)の勢いが強くなると予想される ・USD(ドル)の金利が引き下げられた →USD(ドル)絡みの相場では、USD(ドル)の勢いが弱くなると予想される |
こうした原理から、政策金利を確認しておくことで、相場が動く要因を把握できるようになります。
「政策金利」参考サイト一覧 |
・外貨どっとコム ・外貨両替のマネーパートナーズ ・マネックス証券 |
通貨強弱チャート
FX取引では、どの通貨ペアを選ぶのかがとても重要です。
最も理想的なのは、勢いの強い通貨・勢いの弱い通貨を組み合わせること。
この「通貨強弱」というのは、「どの通貨が強いのか(買われているのか)」「どの通貨が弱いのか(売られているのか)」を示す、強弱関係の指標です。
強い通貨と弱い通貨を見つけると、その通貨ペアではトレンドが発生している傾向にあります。
ただ、選び方を間違えてしまえば、どんなに優れた手法を用いたとしても良いトレードはできません。
しかし、最初から通貨ペアをどのように選べば良いのかをよく知っている方はそう多くはないでしょう。
そこで役立つのが「通貨強弱チャート」といった、通貨の強弱がわかるサイトです。
このサイトを見れば、ひと目で各通貨の強さ・弱さがわかります。
為替相場の分析方法の例 |
・USD(ドル)が強く、JPY(円)が弱い →USD/JPY(ドル円)の相場では上昇トレンドが予想される ・USD(ドル)が弱く、JPY(円)が強い →USD/JPY(ドル円)の相場では下落トレンドが予想される |
このように通貨の強弱を知ることで、通貨ペア選びの判断に役立つだけでなく、エントリーの方向(買い/売り)までわかるようになるのです。
通貨ペアの選び方に迷ったら、ぜひこの通貨強弱がわかるサイトを参考にしてみてくださいね。
「通貨強弱チャート」参考サイト一覧 |
・OANDA Japan ・Currency Strength Chart ・みんなのFX |
為替相場の予想に使う2つの分析方法
ここまで紹介してきた情報ツールは、なぜ重要なのでしょうか。
続いては、それを理解するためには欠かせない、FXの2つの分析方法をご紹介していきます。
- ファンダメンタル分析
- テクニカル分析
この2つの分析方法にはそれぞれ特徴があり、トレーダーによってどちらの手法で相場を分析するのか、あるいは両方用いるのか、変わります。
しっかりと双方の役割や視点を理解して、自分にはどちらの分析方法があっているのかを発見してみましょう。
為替相場の予想方法① ファンダメンタルズ分析
まず、為替相場を分析する方法のひとつに「ファンダメンタルズ分析」があります。
ファンダメンタルズ(fundamentals)とは、直訳すると「基本の」「重要な」という意味で、その名の通り、FXにおいても非常に重要な分析方法。
それでは、ファンダメンタルズ分析がどのようなものなのか、詳しく解説していきます。
ファンダメンタルズ分析とは?
FXにおけるファンダメンタルズとは「経済の基礎的条件」という意味で、簡単にいうとその国の経済状況を示す指標のことを指します。
例えば、その国の国際収支やインフレ率、失業率などがこれにあたります。
また、経済に影響を与える可能性がある要人の発言のほか、産業や災害といった要素もファンダメンタルズ分析の判断材料になります。
FXにおいては、国の信用が通貨の価値として表れるため、為替相場に影響を与えるこれらのファンダメンタルズを細かく分析することが大切。
最近でいうと、2021年の夏に開催された東京オリンピックや、新型コロナウイルスの感染拡大による各国の政策が、ファンダメンタルズとして注目されています。
ファンダメンタルズ分析における重要なファクター
ここからは、ファンダメンタルズ分析を行うためにチェックしたい情報について、より具体的に見ていきましょう。
今回は、まず初心者が押さえておきたい3つの要素を紹介します。
- 経済指標
- 金融政策
- 要人発言
それぞれが持つ意味や、意識するべきタイミングについて紹介していきます。
・経済指標
まず、ファンダメンタルズの中で特に重要な要素である「経済指標」とは、各国の政府や各省庁、中央銀行が発表しているデータの総称で、世の中のお金や財政の動きを表したものを指します。
FXトレードにおいて、為替相場を変動させる経済の動きがわかるファクターであり、プロトレーダーも含めて非常に多くの投資家が注目しています。
各国の経済指標が知りたいときは、先ほど紹介した「経済指標カレンダー」を見てみましょう。
実は、この経済指標が公表されるタイミングは決まっているので、事前に確認しておくことをおすすめします。
例えば、代表的な経済指標として挙げられる米国の雇用統計は、毎月第1金曜日の午後10時半頃(日本時間)に発表されます。
※夏時間では午後9時半に発表。
また、ニュースでもよく取り上げられる「GDP(国内総生産)」は、各国が四半期(3ヶ月)ごとに発表しています。
※カナダだけ毎月発表。
このように発表時期を把握しておくと、為替相場に与える影響を予想することが可能になるので、ぜひ意識してみてください。
・金融政策
金融政策とは、各国の中央銀行が行う金融面からの経済政策のことです。
その国の雇用や物価を正常にコントロールするための政策で、為替相場においては「政策金利」の調整が大きく注目されます。
先ほど紹介した参考サイトから、現在の各国の政策金利を確認してみてください。
先述したとおり、一般的にはある国の金利が高くなるとその国の通貨は買われやすくなり、逆に金利が低くなると売られやすくなる傾向があります。
また経済指標と同様に、金融政策も事前に発表のタイミングが決まっていて、発表時には相場が大きく動く可能性がありますので十分注意しましょう。
特にアメリカの「米FOMC」、日本の「日銀金融政策決定会合」、欧州の「ECB理事会」の金融政策は、相場への影響力が大きいので意識しておくと良いでしょう。
・要人発言
各国の大統領や財政を担当する大臣のほか、金融政策を担う中央銀行の総裁などが要人発言の対象となります。
要人発言が注目されるのは、彼らの発言で経済状況や今後の見通し、金利政策がある程度予測でき、結果として相場が動くことがあるからです。
発言のタイミングは記者会見やスピーチなど事前にわかる場合もあれば、一部のメディアによる報道やSNSでの発言など予測外の場合もあります。後者の場合は突発的に相場が動く要因になるため注意が必要です。
したがって、あらかじめ各要人の意向が相場状況にどのような影響を与えるのかを意識しておくと良いでしょう。
以上3つの主要なファンダメンタルズを紹介しましたが、これら全てのファクターを網羅するのか、どれかに特化するのかで分析内容も変わります。
ご自身のトレード手法や取引する通貨ペアなどから逆算して、自分なりの予測が立てられるようにしましょう。
為替相場の予想方法② テクニカル分析
為替相場を分析するもうひとつの方法が「テクニカル分析」です。
テクニカル分析では、過去の出来事やイベントなど、数値的に評価するのが難しいものを排除して相場を見ていくので、初心者が始めやすい分析方法とされています。
このパートで、FXにおけるテクニカル分析とはどのような分析方法なのか、しっかり押さえておきましょう。
テクニカル分析とは?
テクニカル分析とは、端的にいえば「過去の値動きから未来の値動きを予測する分析方法」です。
過去の値動きを視覚的に相場を捉えることのできる、チャートを用いて分析・予測をしていきます。
相場は似たような動きを繰り返しているので、過去の値動きを分析することで、統計的な
観点から根拠を持ってトレードできるようになります。
このようにテクニカル分析では、チャートを使うのはもちろん、もうひとつ重要な判断材料があります。
それが「テクニカル指標」という分析方法。
このテクニカル指標を使うことで、価格がどこまで伸びるのか、トレンドがいつ転換するか、といったことがより明確にわかるようになります。
テクニカル分析をマスターするうえで欠かせない非常に重要な指標ですので、詳しく解説していきますね。
テクニカル分析での為替相場の予想方法
テクニカル分析は、大きくわけて2種類あるテクニカル指標をもとに分析を行います。
- トレンド系
- オシレーター系
それぞれの特徴と活用方法を、具体的に見ていきましょう。
・トレンド系
トレンド系のテクニカル判断はその名の通り、相場で起きる「トレンド」を見抜くための分析方法です。
具体的にはトレンドの継続や勢いなどを明確にする方法で、いわばトレンドに特化したテクニカル分析ということができるでしょう。
トレンド相場というのは、値動きが大きく上昇・下落する相場のことを指しますので、ここが押さえられたら大きな利益を狙える局面ですよね。
だからこそ、トレンドがわかるトレンド系テクニカル判断は多くのトレーダーが愛用しているんです。
そしてこのトレンド系は、たくさんのテクニカル指標が存在しており、代表的な例を挙げると以下の通りになります。
ただし、これらの情報は、絶対ではないという点は考慮しておきましょう。
相場は時に予想外の出来事を発生させます。
さまざまな視点から多角的に分析し、相場予測の精度を高めていくことが大切です。
・オシレーター系
続いてオシレーター系のテクニカル判断を紹介します。
一般的にオシレーター系は、為替相場の「売られすぎ」「買われすぎ」を確認するために用いられます。
この「売られすぎ」「買われすぎ」というのは、トレンドが加熱している状況を意味する言葉です。当然ですが、相場が一方向に進むトレンドの局面は、永遠には続きません。
勢いが徐々に収束し、あるポイントで終わってしまう。
つまりトレンドの転換が起きるんですね。
相場というのは必ず上下に変動するもの。
この本質に当てはめて考えてみると、「売られすぎの後は、買い方向に転じる」「買われすぎの後は、売りの方向に転じる」という考え方ができるようになります。
このように、オシレーター系は相場の「売られすぎ」「買われすぎ」の勢いを知ることで、その後の相場の方向感を見つけることに役立ちます。
オシレーター系のテクニカル指標を紹介すると以下の通りです。
さまざまな分析方法で相場を予測しよう!
為替相場を予測するためには、さまざまな分析方法がありますが、どんな方法であっても大切なのは「根拠」を持つことです。
はじめのうちは難しいかもしれませんが、まずはファンダメンタル分析とテクニカル分析のそれぞれを使い、自分なりの理由を見つけながらトレードしてみてください。
そうした経験を繰り返していくと「この情報は必要」「この考え方は不要」といったように、あなたのトレード手法にあった根拠が確立されていくはず。
そうすると、より強い根拠を持って為替相場を予想でき、一人前のトレーダーへと成長していくでしょう。
また分析が苦手、自分の根拠にまだ自信がないという方は、当サイト「エフテン」で相場分析を日々更新していますので、ぜひこちらも活用してくださいね!