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テクニカル分析では、様々な情報を分析してチャートがどのように動くかを予想していきます。
その中でも、多くのトレーダーが注目しているものに「節目」というのがあります。
この「節目」が見えているかどうかで、トレードの勝率は大きく左右すると言っても過言ではありません。
それほど重要なものなのです。
しかし、単に「節目」と言っても、その種類は数え切れないほど存在します。
全てを理解しているという人は、それほど多くないのが現状です。
今回はそんな「節目」について、代表的なものを詳しく解説していきます。
どんなトレード手法でも応用できる知識として、ぜひ覚えてもらいたいと思います。
目次
節目とは
まずは、今回ご紹介する「節目」とはそもそも何なのか説明しましょう。
節目とは、インジケーターや価格の動きの中で「多くの投資家が意識するポイント」のことです。
節目には様々なものがありますが、どの節目にも共通して言える点があります。
それは、主にレジスタンスライン・サポートラインを通じて多くのトレーダーが意識する「トレンドの継続・転換」を見極めるポイントになる、という特徴です。
なぜ節目がそのように使われているのでしょうか。
これは人間の深層心理が価格に大きく影響していることが、理由のひとつです。
「ここのラインが抵抗線になっているから、ここまできたら決済しよう・・・」
「ここを超えたら、勢いが強まるからエントリーしよう・・・」
チャートの中には、多くの投資家が上記のように共通して気にするポイントが存在します。
それが「節目」となり得るわけですね!
より多くの投資家が共通して意識すればするほど、そのポイントでエントリーや決済が行われることになります。
その結果、必然的にその場所で価格が反発したり、価格が伸びたりするため、チャートに影響を及ぼしやすくなるのです。
このように節目は「多くの投資家が意識する共通のポイント」だといえるのです。
以上で、節目がテクニカル分析において、とても重要なのは理解できたでしょうか。
続いては、実際にどのような節目があるのか、具体的に説明していきましょう。
(1)高値・安値
節目の中でも、特に基本として知られているものが「高値・安値」になります。
「高値・安値」は、価格が上昇したり下落したりした際に見えてくるチャートの山・谷になっている部分のことを表しています。
ダブルボトム(同じ価格で2回谷の形になったチャート形状)やダブルトップ(同じ価格で2回山の形になったチャート形状)の形になるのは、前回の高値・安値が意識されたため、そのポイントで反発したことによるものが多いのです。
つまり、その部分で多くのトレーダーが意識している「節目」になっているわけですね。
多くのトレーダーは直近の高値・安値をよく意識しています。
しかし、過去相場で引かれたラインが意識されて反発するという状況もあるため、一概にどのポイントを意識したほうが良いというのはいえません。
それでも、初心者でも比較的わかりやすいため、自身のトレードに取り入れやすいのではないでしょうか。
(2)ラウンドナンバー
ラウンドナンバーというのは、簡単に言うと「キリが良い数値」のことです。
相場が動く際、100.000や101.000のように、ちょうど良い数値が意識されることがあります。
つまり、
「いま99.992だから、100.00まで上がったらキリが良いから決済しよう」といった具合に、多くの投資家が意識しているポイントなのです。
キリが良い数値は、決済やエントリーのポイントとして意識される節目なので、キリが良い数値の付近でエントリーする場合はチェックしてみましょう。
(3)ピボットライン
ピボットラインとは、インジケーターの「Pivot」で引かれたラインのことです。
Pivotには7つのラインがあり、上から順に「R3ライン(HBOP)」、「R2ライン」、「R1ライン」、「Pivotポイント」、「S1ライン」、「S2ライン」、「S3ライン(LBOP)」と呼ばれています。
Pivotは海外の投資家が好んで使っています。
投資家の大半は海外のトレーダーだと言われているため、必然的に意識されやすい節目のポイントといえるわけです。
(4)フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ・リトレースメントとは、自然界において重要な役割を果たしているフィボナッチ数列を元に作られたテクニカル指標です。
フィボナッチ・リトレースメントとは、フィボナッチ比率に基づいて「支持帯」と「抵抗帯」という、反発・継続されるラインを表すテクニカル指標です。
このフィボナッチ・リトレースメントで元になっているフィボナッチ数列は、元々生物が無意識に意識されている数値だといわれています。
花弁の数や雪の結晶の比率、木々の葉っぱの縦横の比率など、自然界にはこのフィボナッチ数列がいくつも存在しているのです。
そのフィボナッチ数列が、投資の世界にも表れるというのです。
チャート上の価格の動きには投資家の集団心理が作用されているため、フィボナッチ数列の値まで継続したり、その値で反発したりすることがよくあります。
よって、多くの投資家が意識している節目となり得るのです。
節目とは:まとめ
いかがでしょうか?
今回ご紹介したのは、節目の中でも特に多くの投資家が意識しているポイントです。
つまり、相場の動きを分析するのにとても重要な情報といえます。
節目を意識することで、相場の反転・継続を判断できるため、「エントリー」「決済」のタイミングを図るためのポイントにもなりますね。
ダウ理論にも「平均は全ての事象を織り込む」とありますが、まさに「節目」に見える事象もその言葉の通りだと思います。
節目は多くのトレーダーが意識しているポイントです。
必然的にそのポイントで相場が反発したり、節目を突破してトレンドが継続したり、テクニカル分析をする上で重要なポイントとなるのです。
節目の知識を知っているかどうかで、結果に雲泥の差が出るでしょう。
「エントリーしようと思ったけど、節目に近づいているから反転、または突破したらエントリーしてみようかな」
「節目を突破したらトレンドが継続していくはずだから、今ならエントリーできるかも」
節目を知ることによって、上記のように、より勝率を高める根拠を持ったエントリーができるのです。
全ての節目を意識することは難しいかもしれませんが、あなたのトレードスタイルに合わせて活用できる節目は積極的に取り入れてみてください!