月末に絡む需給が変動要因に【2020年9月21日週】

こんにちは。YEN蔵です。

今週の相場振り返りです。

今週(9月21日週)の振り返り

今週のドル円はここまで104.54オープンで一時104円まで下落しましたが、105.54まで上昇した後に105.30付近で推移しています。9月14日の106円台から下落トレンドとなり5日連続下落となりましたが104円まで下落した後は急反発しました。

106円台からの下落では米国株の下落からリスクオフの流れでドル高、円高となりドル円クロス円ともに下落が加速しました。米国株はまちまちの動きですが104円まで下落した後にドル円は急速に反発しその後は105円台がサポートされて堅調に推移しています。

25日には5・10日仲値(ゴトービと呼びます))、週末、月末、半期末近くということもあり、9時55分の東京の仲値で105.54の高値まで上昇後しましたが、その後はやや下落しています。

注目ポイント

最近の金融市場では株価の下落時はドル高、円高、株価の上昇時にはドル安、円安の相関性があります。

米国株は今週にはいり大きく下落しました。これを受けてドルは堅調に推移しドルの強さを示すドルインデックスは93付近から94.50付近まで上昇しています。この間にユーロドル1.18→1.1650、ポンドドルは1.3→1.27、豪ドルは0.73→0.70とドルに対してこれらの通貨が売られました。

一方でドル円はクロス円の下落もあり、株の下落による円高の流れが加速し21日に一時104円まで下落しましたが、その後はドル高の流れを受け105円台まで反発しています。

このように最近は株価の動きによってドルと円の動きが変化しますから株価、特に米国株の動きには注目が必要です。

また季節性による需給の動きも目が離せません。本日は東京の仲値でドル円が上昇しました。

仲値というのは9時55分に為替の値決めが行われるもので、これは取引所と異なり24時間市場が開いているFXで、取引所の終値のようにある時点のドル円の価格が必要な市場参加者に対する価格を示すものです。ある時点の価格が必要な市場参加者は投資家や輸出入の業者や様々な業者がいます。

9時55分のドル円の値段で輸出入の決済や海外投資に絡む為替の価格の決定を行いましょうという仕組みです。ですから東京時間でこの時間帯の前後が通常は一番商いが活発になります。

特に本日のように5,10などの節目の日(これをゴトービと呼びます)には輸出入の決済が集中するので通常より出来高が増加する傾向があります。また週末や日本の連休明けなども出来高が増加する傾向にあります。

また月末に近づいていることも出来高の増加の原因になる可能性があります。月末は決済やさまざまな特殊な需給が発生することが多くあります。株式や債券のインデックスの組み換え。多くの資金を運用する機関投資家のリバランス(資金の移動)など月末には様々な需給が発生します。

特に3,6,9,12月末は注意が必要で、9月は日本の半期末に当たりますから、この期日に絡む特殊な需給が発生する可能性があります。

104円からの急速なリバウンドは、もしかしたらそのような需給の一部があったのかもしれません。

来週は28日がスポ末(スポマツといいます。為替のスポット取引は2日後決済なので、決済を月末まで終わろうとすると、この日が最終日になります)、30日が月末になり特殊な需給が出るとすれば、それらの日が要注意です。

特に30に日の9時55分の東京の仲値、16時のロンドン8時のフィキシング、24時のロンドン16時のフィキシングではこれらの需給を受けて相場が変動する可能性があるので注目する時間帯です。

ドル円の予測

ドル円は105~107円のレンジを下抜けして一時104円まで下落しました。105円割れからはそれなりにロングポジションの解消が発生したので、ポジションはだいぶ軽くなったのではないでしょうか。

前述したように米国株の動きの影響を受けるので、ここは注目が必要です。

105.45には一目均衡表の基準線、105.60付近がフィボナッチ・リトレースメントの50%戻し(8月13日の高値107.10~9月21日の安値104円)が位置し105.50~60短期的なレジスタンスになります。

ここが上抜けできれば下落前のサポートレベルが105.80付近、一目均衡表の雲の下限が106円付近に位置しており105.80~106円のゾーンが重要なレジスタンスになります。

RSIは52%付近で抑えられており、105.50~60が上抜けできないと104.50~105.50のレンジが予想されます。