不安定な動きが続きそう【2021年01月6日】

不安定な動きが続きそう【2021年01月6日】

おはようございます。だいまんです。

2021年1月6日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米ジョージア州の決戦投票を睨んで、若干揉み合い気味も、株価の反発などを手掛かりに、ドル売りが優勢となった。米12月ISM製造業景気指数が、市場予想を上回ったが、ドル買いは限定された。 NYダウは82ドル安から281ドル高まで反発した。

ドル円は102.61まで下落、ユーロドルは、「ドイツは新型コロナウイルス感染拡大抑制のための全土ロックダウン期間を月末まで延長する方針」との報道が上値を抑えるも、独12月失業者数が予想に反して減少したことなどが相場の支えとなり、1.2305まで上昇、ポンドドルも1.3643まで上昇した。

一方クロス円では、ユーロ円が126.05、ポンド円は139.52から140.02で推移、オージー円が79.85、NZD円が74.54、カナダ円は、OPECプラスの会合で、サウジアラビアが減産、他の参加国が大方据え置くことで合意したことで、81.13まで上昇した。

1月6日の注目材料

  • 09:30 (日) 12月サービス業PMI (前回47.8)
  • 10:45 (中) 12月財新サービス業PMI (前回57.8 予想58.0)
  • 14:00 (日) 12月消費者態度指数・一般世帯 (前回33.7 予想32.3)
  • 16:45 (仏) 12月消費者信頼感指数 (前回90 予想92)
  • 17:50 (仏) 12月サービス業PMI・改定値 (前回49.2 予想49.2)
  • 17:55 (独) 12月サービス業PMI・改定値 (前回47.7 予想47.7)
  • 18:00 (ユーロ圏) 12月サービス業PMI・改定値 (前回47.3 予想47.3)
  • 18:30 (英) 12月サービス業PMI・改定値 (前回49.9 予想49.9)
  • 19:00 (ユーロ圏) 11月卸売物価指数 [前月比] (前回0.4% 予想0.1%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 11月卸売物価指数 [前年同月比] (前回-2.0% 予想-2.1%)
  • 22:00 (独) 12月消費者物価指数・速報値 [前月比] (前回-0.8% 予想0.6%)
  • 22:00 (独) 12月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回-0.3% 予想-0.2%)
  • 22:15 (米) 12月ADP全米雇用報告 [前月比] (前回30.7万人 予想5.0万人)
  • 23:00 (英) ベイリー英中銀総裁講演
  • 23:45 (米) 12月マークイットサービス業PMI・改定値 (前回55.3 予想55.2)
  • 23:45 (米) 12月マークイット総合PMI・改定値 (前回55.7)
  • 24:00 (米) 11月製造業新規受注 [前月比] (前回1.0% 予想0.7%)
  • 00:00 (米) 11月耐久財受注・改定値 [前月比] (前回1.8%)
  • 00:30 (米) 週間原油在庫 (前回-606.5万バレル)
  • 28:00 (米) 米連邦公開市場委員会・議事録公表(12月15日-16日開催分)
  • 米大統領選・選挙人投票結果開票(上下両院合同会議)

1月6日の相場見通し

昨晩は、ドル売りが優勢となりましたが、新年最初の取引の巻き戻しの動きだけのようです。特にジョージア州の選挙結果を控えて、様子見ムードも残っていたようです。

この結果に関しては、相当接戦となるとの見方、また一部で結果の判明が数日遅れるとの報道や6日にも出るとの話もあって混乱しています。一応上院を共和党が取れば、予想通りということで混乱は少ないでしょうが、もし民主党が2議席を獲得した場合、トリプル・ブルーの思惑から、米長期金利の上昇が、株価やドルに影響を与えるので、出口捜査の結果など、突然出て来る可能性などにも注意して対応しましょう。

その他本日の注目としては、まず、FOMCの議事録ですが、この時政策自体は、据え置かれています。既にFRBは、一定の緩和策を実施していることや2023年まで、現状の低金利政策を維持する姿勢を示しています。サプライズがなければ、影響はなさそうです。また、上下両院合同会議では、共和党の議員が、上下院で開票結果に異議を唱えるとされています。その場合ペンス副大統領の対応が問題ですが、結果の承認が10日程度ずれ込む可能性が指摘されています。こういった話は以前が指摘されていますので、影響は不透明ですが、その場合株価などに良い結果は生まない可能性が高く、リスクオフ的な動きに注意しておきましょう。

経済指標としては、中国の12月財新サービス業PMI、ユーロ圏では、各国の12月サービス業PMIの改定値、11月卸売物価指数、独12月消費者物価指数・速報値と仏12月消費者信頼感指数、英国では12月サービス業PMI・改定値、米国では、12月ADP全米雇用報告、12月マークイットのサービス業と総合PMIの改定値、11月製造業新規受注と耐久財受注・改定値などが発表されます。

ユーロ圏のPMIは、改定値なので速報からブレなければ影響は少ないでしょう。注目は、やはり週末の雇用統計を控えて、ADP全米雇用報告となります。クリスマス・シーズンの統計ですが、今年はコロナウイルスの影響で不透明感が残りますが、予想があまりにも弱すぎることもあって、予想を上回る結果となる可能性がありそうです。ただ、昨晩の強いISM製造業指数にも、ドル買いは限定されています。経済指標の結果に対する相場の反応が鈍っている展開は続きそうです。

1月6日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ポンド円

  • 予想レンジ: 139.00~141.00
  • 基本戦略: 大きめの動きで逆張り
  • 予想時間:07:59 予想時レート: 139.92

ポンド円は、141.32まで上値を拡大も、じりじりとした動きで、引き続き月足の雲の下限が上値を押さえており、上値追いは不透明で、現状のこの高値を越えても141.44から141.98の戻り高値圏が抑えると上値追い出来ず、142.72の高値を越えて、月足の雲の下限となる144.11、144.97の戻り高値が視野となるが、月足のマイナー・レジスタナスが控えており、売りが出易い。147.97を超えて、148.88-149.75、150.65、153.86などが視野となるが、156.60の戻り高値の上抜けは不透明で、更に157.05には横ばいとなる月足の雲の上限が位置しており、上値を抑える可能性が高そうだ。

一方下値は、139.49の戻り安値、139.06の基準線の維持では強く、割れても138.00-33の戻り安値圏に雲の上限が控え、維持では堅調が続くが、ただし、136.80-97の下ヒゲを割れるとサポートが崩れる形から134.88-135.72の戻り安値圏までターゲットとなる。ただ直ぐにこの下方ブレイクが実現するか不透明も134.41まで割れると133.62-84の戻り安値圏、133.05や132.95の戻り安値割れると相場は更に崩れ気味となり、132円のサイコロジカル、131.78の安値まで割れると130円までターゲットとなる。

本日も英欧FTA交渉が、一応合意と伝えられるも未だ不透明で、ニュース次第で荒れた展開となる可能性や最終的な結果が出ても、材料出尽くし感が出る可能性があることは注意しておきたい。

従って、デイの戦略としては、早期には139.48-50の維持では買いを狙うが、割れるなら止めるスタンス。ターゲットは、140.15を超えないと利食い優先となるが、超えるなら140.50前後では軽く利食いながら対応。140.60-141.10ゾーンを段階的に売り上がって、ストップは141.32越えとなる。売りの場合のターゲットは、140.00-15が逆サポートされると利食いで、割れても139.48-50を前に利食い優先となる。

また、もし、139.48-50を早期に割れるなら140.00-15をバックに戻り売りから、ターゲットは139円前後から138.30までは利食い優先で、買いは138円割れストップ、または、136.79-98ゾーンをストップ圏として、買い下がりも検討されるが、こういった下落では、139.00-50が抑えられる可能性が高く、この手前では利食いとなる。

不安定な動きが続きそう【2021年01月6日】

豪ドル円

  • 予想レンジ: 79.00~80.00
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:08:09 予想時レート: 79.63

豪ドル円は、下値を73.98と73.14で、ダブル・ボトムで支えて上昇が79.85まで拡大。上値はこの高値を超えて、サイコロジカルな80円が視野となるが、若干オーバーシュートがあっても、スロー・ストキャスティクスの不透明感やサイコロジカル的に強い位置であることは留意する必要がありそう。あくまでこの位置をしっかりとクリアして、月足からは80.73、81円から83円などのサイコロジカルを順次こなして、83.90-84.55の戻り高値圏まで視野となるが、引き続き上抜けは不透明となる。

下値は、既に78.86-99が、転換線やサポートと絡めて維持されると強いが、割れると78.35-70、78.20の基準線、77.86-89が視野となるが、外部サポートから維持では堅調が続く。ただし、77.50や77.36を割れると76.84-77.12ゾーン、76.91-77.12、76.81を割れると、76.46-55の戻り安値圏、75.73-76.09の戻り安値圏まで視野となるが、こういった位置に日足の雲が控えており、買いが張り易い。

ただし、75.41の安値を割れると、74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。リスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。

デイの戦略としては、強い80円のサイコロジカルを前に高い位置を買うのは避けて、しっかりと押し目を待って買う形。まず、79.15をストップとして、79円40前後を買ってみても、79.85や80円が上値を抑えると利食い優先。さもなくば、78.86をストップに、79円まで買い下がるが、利食いは同様となる。

一方売りはベンチャー気味となるが、現状の79.85が上値を抑えることが確認できれば、クリアな80円越えをストップに売りから入るのも一考となるが、その場合のターゲットも、79円を前に下げ止まりでは利食っておきたい。

不安定な動きが続きそう【2021年01月6日】

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