週末を考えると安易なドル売りは注意【2021年01月8日】

週末を考えると安易なドル売りは注意【2021年01月8日】

おはようございます。だいまんです。

2021年1月8日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米12月ISM非製造業指数が、57.2と予想の54.6を上回り、10年物国債利回りが、一時1.07%台と昨年3月以来の高水準まで上昇したことで、ドルの買い戻しが優勢となった。NY株3指数は、バイデン新大統領の正式な議会承認を受けて、最高値を更新する動きとなったが、リスクオンのドル売りにはつながっていない。

ドル円は103.96まで上昇、ユーロドルは1.2245、ポンドドルは、1.3533まで値を下げた。

一方クロス円は、日本の緊急事態宣言もあって円売りが強まった。ユーロ円が127.49、ポンド円は141.01、オージー円は80.61、NZD円は75.42、カナダ円は81.92まで上昇した。

1月8日の注目材料

  • 08:30 (日) 11月全世帯家計調査・消費支出 [前年同月比] (前回1.9% 予想-1.0%)
  • 08:50 (日) 12月外貨準備高 (前回1兆3846億ドル)
  • 14:00 (日) 11月景気先行指数・速報値 (前回94.3 予想96.6)
  • 14:00 (日) 11月景気一致指数・速報値 (前回89.4 予想89.4)
  • 15:45 (スイス) 12月失業率・原数値 (前回3.3% 予想3.4%)
  • 15:45 (スイス) 12月失業率・季調値 (前回3.4% 予想3.5%)
  • 16:00 (独) 11月貿易収支 (前回194億ユーロ 予想196億ユーロ)
  • 16:00 (独) 11月経常収支 (前回225億ユーロ 予想240億ユーロ)
  • 16:00 (独) 11月鉱工業生産 [前月比] (前回3.2% 予想0.7%)
  • 16:00 (独) 11月鉱工業生産 [前年同月比] (前回-3.0% 予想-2.3%)
  • 16:45 (仏) 11月鉱工業生産指数 [前月比] (前回1.6% 予想-1.0%)
  • 16:45 (仏) 11月消費支出 [前月比] (前回3.7% 予想-15.4%)
  • 16:45 (仏) 11月貿易収支 (前回-48.45億ユーロ)
  • 16:45 (仏) 11月経常収支 (前回-37億ユーロ)
  • 17:00 (スイス) 12月外貨準備高 (前回875924百万CHF)
  • 17:30 (英) 12月ハリファックス住宅価格 [前年比] (前回7.6%)
  • 17:30 (英) 12月ハリファックス住宅価格 [前月比] (前回1.2%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 11月失業率 (前回8.4% 予想8.5%)
  • 22:30 (加) 12月新規雇用者数 (前回6.21万人 予想-2.00万人)
  • 22:30 (加) 12月パートタイム雇用者数・季調値 (前回-3.74万人)
  • 22:30 (加) 12月フルタイム雇用者数・季調値 (前回9,94万人)
  • 22:30 (加) 12月失業率 (前回8.5% 予想8.6%)
  • 22:30 (加) 12月労働参加率 (前回65.1%)
  • 22:30 (米) 12月非農業部門雇用者数 [前月比] (前回24.5万人 予想5.0万人)
  • 22:30 (米) 12月政府部門雇用者数 (前回-9.9万人)
  • 22:30 (米) 12月民間部門雇用者数 (前回34.4万人 予想10.5万人)
  • 22:30 (米) 12月製造業雇用者数 (前回2.7万人 予想2.1万人)
  • 22:30 (米) 12月失業率 (前回6.7% 予想6.8%)
  • 22:30 (米) 12月U6失業率 (前回12%)
  • 22:30 (米) 12月平均時給 [前月比] (前回0.3% 予想0.2%)
  • 22:30 (米) 12月平均時給 [前年同月比] (前回4.4% 予想4.5%)
  • 22:30 (米) 12月労働参加率 (前回61.5%)
  • 24:00 (米) 11月卸売在庫 [前月比] (前回1.1% 予想-0.1%)
  • 24:00 (米) 11月卸売売上高 [前月比] (前回1.8%)
  • 29:00 (米) 11月消費者信用残高 [前月比] (前回72.3億ドル 予想85.0億ドル)
  • 日本国会開幕
  • 日経平均オプションSQ

1月8日の相場見通し

昨晩は、バイデン新大統領の正式な議会承認を受けて、リスクオン地合いも、今までのようなリスクオンのドル売りにはつながっていません。景気対策が強化されるとの見方から米長期金利が上昇したことが、ドルの下値を支えたようです。

週末もあって、本日も米長期金利が高止まりするなら、安易なドル売りは避けておいた方が良いかもしれません。

経済指標としては、日本では、11月全世帯家計調査と景気先行指数・速報値、スイス12月失業率、ユーロ圏では、11月国際収支と鉱工業生産、仏11月鉱工業生産指数と消費支出、ユーロ圏11月失業率、英国の12月ハリファックス住宅価格、カナダでは、12月雇用統計、米国でも12月の雇用統計と11月卸売在庫・卸売売上高などが発表されまず。

経済指標に対する市場の関心度が低下していますが、ユーロ圏では、ロックダウンの影響などもあって、弱い結果が見えるかもしれません。また米加の雇用統計も、事前に発表されたADP全米雇用報告の非農業部門が、マイナスとなっていることもあって、新型コロナウイルスに感染再拡大の影響で、弱い結果となりそうです。弱い結果に米長期金利が低下した場合、一定のドル売りのタイミングとなるか注目しましょう。

その他堅調な株価ですが、日経平均は、オプションのSQを迎えます。日本の緊急事態宣言にも、強い株価ですがSQ日が最高値となるケースが多いことは、留意しておきましょう。

1月8日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ: 103.30~104.20
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:09:01 予想時レート: 103.81

上値を日足の雲にCapされて、下落が102.59まで拡大も、日足の下降チャンネルの下限に支えられて現状は反発気味。スロー・ストキャスティクスも若干戻り歩調が見えて、一旦突っ込み売りは危険な状況となっていることは、留意しておきたい。

下値は、日足の転換線の103.28、102.95の戻り安値の維持では堅調が続く。リスクは102.59の安値割れも、それも102.50のサイコロジカル、102円前半が維持されると更に突っ込み売り出来ない。ただ、101.99の戻り安値を割れるとサイコロジカルは101.50や101円がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。また、更に割れると100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなるが、こちらも100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

一方上値は、昨日の高値103.96を超えて、104.15-27の戻り高値圏、更に」横ばいとなる日足の雲の下限104.32、上限の104.65などが視野となるが、上値を抑えると弱い状況が続く。104.58-76ゾーンの戻り高値圏を超えて、105.13-16の戻り高値、105.68の戻り高値を超えて、一定の上昇期待となるが、106円のサイコロジカルは、過去の相場の上下を司るネック・ラインとなっており、このCapでは、引き続き上昇もおぼつかない。更なる上昇には、106.11の戻り高値を超える必要があるが、その場合も106.50のサイコロジカル、106.55の戻り高値を超えて106.95-107.05なども視野となるが、上抜けは不透明で、107.54や108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。

デイの戦略としては、昨日の高値103.96をストップに、早期は売り狙いから、ターゲットは、103.65の窓の下限が維持されると買い戻しも、割れると103.30-50ゾーンでは、しっかりと利食いたい。もし、103.96を超えても、104.60をストップに、104円前半は売り上がり場を探す形。

一方買いは、103.30-50ゾーンの維持を確認しながら、103円前半まで買い下がって、ストップは102.95割れで対応するか、102.59をストップとするなら、102円後半も買い下がる形。ただ、こういった下落での利食いは、103円後半が抑えると利食いとなる。

週末を考えると安易なドル売りは注意【2021年01月8日】

豪ドル・ドル

  • 予想レンジ: 0.7700~0.7800
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:09:22 予想時レート: 0.7771

豪ドル・ドル相場は、0.7006と0.6992でダブル・ボトムを形成して、一過性の上昇波動となっている。スロー・ストキャスティクスの反転もあって、今後も堅調が想定され更なる上値拡大があるか注目されるが、ただ、今後上昇チャンネルの上限が2線絡む位置が控えて、一旦達成感が出る位置となるか注目したい。

この位置は若干不透明だが、現状の高値を越えると月足からは、0.7917の戻り高値、サイコロジカルな0.80が視野となるが、ロング・ランのマイナーレジスタンスが控えている。一旦しっかりと買い手は利食っておきたい。また、更に上値では、0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。

一方下値は、0.7643-60、0.7558-0.7600の戻り安値圏に、サポートが控えており、買いが入り易い。ただし、0.7516の戻り安値を維持出来ずに、0.7463の下ヒゲを割れると、上昇してくる0.72212-0.7289方向への下落となるが、更に外部サポートが控え、維持では堅調が続く。このリスクは0.7255や0.7223の安値割れで、その場合0.7029-50まで視野となるが、維持は不透明も、もし0.6992の安値割れると下落が0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571まで視野となるが底堅い位置となる見通し。

デイでは、週末もあって、ポジション調整の利食いが出易く、上値は追いたくない。あくまで深押しがあれば買う形だが、まず0.7726の安値を守るならこの手前の押し目を買っても、割れるなら止める形。ターゲットは、0.78前後が抑えると利食い優先で、またこの位置の売りはCapを見て、0.7821を超えるなら止めるスタンス。ターゲットも、0.7726を割れないなら利食いとなる。また様子見なら、0.77前後への下落があれば、買い下がりを検討して、ストップは0.7643割れ。または0.7558割れに置くなら買い下がりとなる。ターゲットは、0.7730が上値を抑えると利食いとなる。

週末を考えると安易なドル売りは注意【2021年01月8日】

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