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おはようございます。だいまんです。
2021年3月22日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
金曜日の海外市場は、米連邦準備理事会が、米銀行の自己資本比率に影響する「補完的レバレッジ比率(SLR)」の特例措置を延長せず、予定通り3月末で終了すると発表したことを受けて、米長期金利が高止まり、NYダウが、一時357ドル安まで下落したことなどから、リスク回避の動きが広がった。ただ、ナスダック株価指数は、136ポインド高まで上昇、プラス圏で引けたこともあって、ドル売りも限定された。
ドル円は、108.61を安値に109.05まで反発、ユーロドルが1.1874、ポンドドルは、1.3831まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円が129.32、ポンド円は150.57、オージー円は84.12、NZD円は77.84、カナダ円は86.82まで一時売りに押された。
3月22日の注目材料
- 南アフリカ市場休場(人権の日)
- 10:30 (中) 中国人民銀行・3月貸出基礎金利1年物公表 (現行3.85%)
- 10:30 (中) 中国人民銀行・3月貸出基礎金利5年物公表 (現行4.85%)
- 14:00 (日) 1月景気先行指数・改定値 (前回99.1)
- 14:00 (日) 1月景気一致指数・改定値 (前回91.7)
- 18:00 (ユーロ圏) 1月経常収支・季調済 (前回367億ユーロ)
- 18:00 (ユーロ圏) 1月経常収支・季調前 (前回519億ユーロ)
- 21:30 (米) 2月シカゴ地区連銀全米活動指数 (前回0.66)
- 22:00 (米) パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁・BISイノベーションサミット参加
- 23:00 (米) 2月中古住宅販売件数 [年率換算件数] (前回669万件 予想650万件)
- 23:00 (米) 2月中古住宅販売件数 [前月比] (前回0.6% 予想-2.8%)
- 23:00 (米) バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
- 00:15 (ユーロ圏) シュナーベルECB専務理事講演
- 00:30 (ユーロ圏) パブロヘルナンデス・スペイン中銀総裁講演
- 02:00 (米) デイリー・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 02:30 (米) クオールズFRB副議長講演(Liborに関するシンポジウム)
- 国際決済銀行(BIS)イノベーションサミット(25日まで)
3月22日の相場見通し
先週も米長期金利や株価の動きに振らされる相場展開となりましたが、今週は、主要中銀のイベントを経過して、相場が落ち着きを取り戻すか注目となります。
ただ、今週は重要な経済指標の発表のない中、パウエルFRB議長やイエレン財務長官の議会証言に加えて、イベント絡みで多くの金融政策関連の要人発言が続きます。発言次第では、長期金利や株価の動きが不安定となる可能性に注意が必要となりそうです。特にFRB関連では、楽観的な見通しが引き続き示された場合、米長期金利を更に押上げ、株価の下落を招くなら、リスクオフの相場展開となる可能性に留意して対応しましょう。
本日の経済指標としては、中国人民銀行の貸出基礎金利公表、日1月景気先行指数・改定値、ユーロ圏1月経常収支、米2月シカゴ地区連銀全米活動指数と2月中古住宅販売件数などが発表されます。
ただ、重要度の高い経済指標の発表はありません。相場に対する影響はなさそうです。
本日も引き続き米長期金利や株価の動向に注目して対応しましょう。
3月22日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ:108.10~109.10
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:07:08 予想時レート:108.77
ドル円は、日足の雲や123.23の高値からのレジスタンスを超えて、109.36まで上昇も現状は上げ渋っている。ただ、下値も108円ミドル・アンダーが堅く、次のこういったブレイクが相場の焦点となる。
上値は、109円前後が抑えると弱いが、109.36を超えて、109円ミドル、109.69の戻り高値を超えると109.85の昨年6月の高値が視野となるが、サイコロジカルな110円と含めて、一定の利食いが入り易く、更なる上昇は不透明となる。また、110.50、111.00や111.50などのサイコロジカルが上値を抑える可能性が残っているが、111.71や112.23の戻り高値まで越えると上昇トレンドが拡大する。
一方下値は、108.22-48の戻り安値が維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ずに、107.82-98の窓の下限を割り込むと、107.16のそれ以前の高値から106.94の戻り安値で基準線と絡む位置、106.37-64の戻り安値が視野となるが、上昇チャンネルの上限や106円のネック・ラインからは買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値を割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。
デイの戦略としては、早朝からギャップダウンの動きとなっており、この展開からは、109.36が当面の高値となる可能性があり、109円方向への反発から売り場を探して、ストップを109.36越えとしたい。ターゲットは、まず108.50が維持されると利食いも、割れるなら108.24-48ゾーンの動向を見る形から、ここも維持されると買い戻しとなるが、こういった下落では、再度戻りでは売り直すのも良いかもしれない。あくまで108.24-48ゾーンを割れて、108円を手前に利食いが理想的。また、この位置への下落では買いも狙いたい。ストップは近めなら107.82割れまたは、107.116や106.94割れをストップに、買い下がるのも一考となる。ただ、こういった下落での利食いは、早朝のギャップとなる108.80前後が抑えると利食い優先が良い。
トルコリラ円
- 当面の予想レンジ:12.00~15.00
- 当面の基本戦略:慎重に下値を確認して買い場探し
- 予想時間:06:10 予想時レート: 13.00
週末、トルコがイスタンブール条約から脱退、エルドアン大統領が、3回連続して利上げを実施したアーバル・トルコ中銀総裁を解任したことで、トルコリラ相場が急落しています。
折角12.02の安値から堅調に反発してきたトルコリラ円相場も、週初の早朝から大きく調整しています。週末の終値が15.08ですから、2円近い下落ですので、一部暴落とも言えそうです。
材料として指摘されている「イスタンブール条約」とは、2011年5月11日にトルコのイスタンブールで署名された「女性に対する暴力と家庭内暴力の防止と撲滅に関する欧州評議会条約」のことですが、ここからの離脱が、欧州との関係悪化につながるとの思惑となっています。また、中銀総裁の解任は、3回の連続利上げが、「利下げこそが、インフレを抑える」と主張するエルドアン大統領の怒りをかったと見られますが、今後ハト派で、エルドアン大統領に迎合する中銀総裁を指名する可能性が、懸念となっています。
次の総裁指名や中銀の理事会の今後の動向次第ですが、更にトルコリラ売りが強まる可能性に留意しましょう。
一方テクニカル面で、トルコリラ円は12.02の安値からそれまで上値を押さえていた200日移動平均を超えて、15.24まで上昇していました。下記日足や月足チャート(2021年3月19日時点)からモメンタムを示すスロー・ストキャスティクスも反転上昇となって、今後更に上昇期待が持てたものが、今朝の13円割れまでの下落で、全ての高環境を崩しています。こういた急落では、買いは慎重さが求められますが、ただ、12.02の安値を守れるなら更に調整が深まるとも思えません。
ここはしっかりと下げ止まりを確認して対応しましょう。
従って、若干ベンチャー気味ですが、中期的な戦略として12円ミドル程度から買い場を探してみるのも面白いかもしれません。ストップは12円割れとして、買い下がりの余裕を持って対応しましますが、 ただターゲットは、15.46-16.15のネック・ラインを超えることは、当面余程の好材料が出ない場合難しく、直近高値の15.24と合わせて、こういった位置を前に上げ渋るなら利食って置くのが安全となりそうです。