豪ドル円 上昇一服から足場固めて高値更新に挑戦、豪中銀理事会待ち

豪ドル円 為替相場予測

おはようございます。大塚亮です。

2021年9月7日の相場分析です。

概況

豪ドル円の9月6日終値は81.699円、前日比0.045円安と小幅反落した。取引レンジは81.854円から81.546円。

9月3日夜の米8月雇用統計発表直後に82.023円を付けて8月20日安値77.896円以降の高値を更新したが、材料消化とイベント通過感から上昇一服となり、直後の下落で81.508円まで下げた。
9月6日は米国市場がレーバーデーで休場となり夜は欧州の主要経済指標発表もなかったために手がかかり難で狭いレンジでほぼ横ばいの持ち合い推移となった。

9月7日午前序盤はやや上昇気配となり81.80円台に乗せてきている。早朝のAigサービス業PMIや住宅建築許可件数等が前月から悪化するなど豪ドルにとっては圧迫要因となったもののさほど売られず、それよりも午後の豪中銀理事会からの金融政策発表をきっかけに高値更新へ進みたいという市場心理がうかがえる動きとなっている。

注目材料 豪経済指標は低調

9月6日午前に発表されたANZ集計の8月求人広告件数は前月比2.5%減となり7月の1.3%減からさらに鈍化した。市場予想は若干のマイナス程度とみていたが予想以上に悪い数字だった。

9月7日朝に発表されたAigによる8月サービス業PMIは45.6となり7月の51.7から悪化した。市場予想は前月から若干の上昇期待だったが期待外れに終わっている。
7日午前発表の7月住宅建築許可件数確報値は前月比8.6%減となり6月の5.5%減からさらに悪化したが速報と変わらず市場の予想通りだった。2月と3月にプラスだったものの4月からは4か月連続のマイナスであり、デルタ株感染拡大によるロックダウンの長期化が豪景気の重石となっていることが印象付けられた。

注目ポイント、豪中銀理事会、QE縮小開始は延期か

オーストラリア準備銀行(豪中銀、RBA)は9月7日13時半に定例理事会による金融政策を発表する。
豪中銀は7月6日の前々回理事会でパンデミック対策として導入してきた量的金融緩和政策としての債券購入規模を9月から週50億豪ドルから40億豪ドルへ減額することを決定したが、8月3日の前回理事会では「保健(感染)状況に関するさらなる悪いニュースが景気回復のより顕著な後退につながれば理事会は行動する用意がある」として感染拡大とロックダウンの影響を見て量的緩和縮小開始を延期する可能性も示唆した。

9月4日に1741人、5日に1658人と感染拡大は続いている。4-6月期GDPや貿易収支は良好だったものの7-9月期のGDPはマイナスに転落する可能性も懸念される状況にある。これらを踏まえて豪中銀が量的緩和規模の縮小開始を先送りするのかどうか、それをもって豪ドル売り材料とみなすのか、景気対策としての緩和状況の継続として豪ドル買い材料とみなすのか、市場の判断待ちだ。

短期テクニカル分析

60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。
豪ドル円は8月20日夕安値を起点として上昇期に入ってきたが、その後も8月27日午前安値、9月2日午前安値で目先の底を付けて一段高を繰り返してきた。9月3日夜に一段高したところからは頭打ちとなっていたため、9月6日午前時点では3日夜高値で目先のピークを付けていったん調整期に入りやすいところとしたが、3日夜に反落して以降はほぼ横ばいの持ち合いが続いている。
9月3日夜高値を超えないうちは7日の日中から9日午前にかけての間へ下落する可能性が残るが、9月3日夜高値を超える場合は新たな上昇期入りとして9月8日から10日にかけての間へ高値試しを続けやすくなるとみる。

60分足の一目均衡表では9月3日夜高値から反落して横ばい推移に入っているため、遅行スパンはいったん実線を割り込んだが、7日午前の上昇で再び実線を上抜いて好転に入っている。また先行スパンの上限が下値支持線となっている。このため遅行スパン好転中は高値試し優先とするが、先行スパン転落からはいったん大きめの調整安に入るとみて遅行スパン悪化中の安値試し優先とする。
60分足の相対力指数は50ポイントを挟んでの揉み合いで推移していたが7日午前の上昇で60ポイントを超えてきているので9月3日高値超えへ挑戦する動きと思われる。弱気転換は45ポイント割れからとする。

9月7日の売買戦略

8月20日からの上昇トレンド内にあるものの、午後の豪中銀理事会反応からは急伸も急落もあり得るところとみて、政策発表から9月3日夜高値を超える場合は上昇基調の継続とみて83円試しへ向かう流れと考える。9月3日高値を超えた後も81.70円以上での推移なら押し目買い有利の展開が続きやすいとみる。
豪中銀政策発表から急落反応の場合は81円台序盤試し、さらに先行きでは80円台後半を目指す下落期入りを想定して戻り売り有利の展開と考える。

9月7日の注目経済指標

  • オーストラリア
  • 13:30 豪中銀金融政策発表
  • ドイツ
  • 15:00 7月 鉱工業生産 前月比 (6月 -1.3%、予想 0.8%)
  • 15:00 7月 鉱工業生産 前年同月比 (6月 5.1%、予想 5.1%)
  • 18:00 9月 ZEW景況感 (8月 40.4、予想 30.0)
  • ユーロ圏
  • 18:00 9月 ZEW景況感 (8月 42.7)
  • 18:00 4-6月期 GDP確定値 前期比 (速報 2.0%、予想 2.0%)
  • 18:00 4-6月期 GDP確定値 前年同期比 (速報 13.6%、予想 13.6%)
  • 米国
  • 26:00 (米) 財務省3年債入札