ポンド円 ドル高基調へ転換するもポンド安と円安が競合

ポンド円 為替相場予測

おはようございます。大塚亮です。

2021年9月8日の相場分析です。

概況

ポンド円の9月7日終値は152.029円、前日比0.083円高と小幅上昇した。取引レンジは152.218円から151.495円。

9月3日夜の米雇用統計発表直後のドル安を反映してポンドドルが一段高となり9月4日未明へと高値を切り上げる中でポンド円も4日未明高値で152.293円を付けて9月3日昼高値152.289円をわずかに上抜いたが、ポンドドルが上昇する一方でドル円が急落したために上昇は限定的だった。

9月6日は米国市場休場だったが、雇用統計直後に8月20日以降の最高値を更新したユーロドルや豪ドル等が失速してドル安一巡感が強まったことでポンドドルも9月4日未明高値からは下落に転じ、ドル円が下げ渋りからやや戻す中でポンド円は揉み合いとなり、6日夜安値で151.797円まで下げたものの7日夕刻には152.218円まで持ち直す等、高値圏を維持する動きを見せていた。

9月7日夜にドル全面高の様相が濃くなりポンドドルが一段安したためにポンド円は151.495円までいったん下落したが、その後にドル円が110円超えへ急伸したことで152円台到達まで買い戻されてV字反騰の様相となった。

注目ポイント ドル全面高でポンドドルの上昇基調は崩れる

ポンドドルは9月3日夜の米雇用統計発表からいったん高値追及の流れとなり4日未明に1.38904ドルまで上昇して8月20日安値1.36023円以降の高値を更新した。しかし米雇用統計では非農業部門就業者数が予想を大幅に下回ったものの失業率と平均時給の改善もあり、米連銀のテーパリング開始は9月21-22日のFOMCでは決まらないだろうが年末までには開始され徐々に正常化してゆくと市場は再認識したこと、8月20日からの上昇も8月27日のパウエル米連銀議長によるジャクソンホール講演と9月3日の米雇用統計を通過したことで当面の材料消化とし、利益確定売りが急がれる状況となったことでドル高へと流れが変わった印象だ。
ポンドドルは6日深夜に1.38186ドルまで下げてから7日午前に1.18556ドルまでいったん戻したが、7日夜の急落で1.37679ドルまで一段安となった。8月20日安値以降は戻り高値を切り上げた後の小調整でも底上げをして次の高値更新へと進んできたが、9月4日未明高値を折り返しとして戻り高値切り下がりからの一段安という下落パターンに陥ってきた印象だ。

8月20日夜安値と8月27日午前安値を結ぶこの間の上昇トレンドの下値支持線に対して9月7日夜安値で到達したところで下げ止まっているため、支持線維持から切り返しを試す可能性があるが、9月7日夜安値を割り込む場合は支持線からの転落となり下値目途も1.370ドル前後、さらに8月20日安値をもう一度試す流れへ進みかねない。

テクニカルポイント、ポンド円はすでに8月20日からの上昇トレンドから転落

ポンド円としては8月20日夜安値、8月27日午前安値を結んだ上昇トレンドの下値支持線からすでに転落している。ポンド円の上昇トレンドが力強い場合は、ポンドドルの上昇を主力エンジンとしながらもポンドドルが調整安につかまる際にはドル円が上昇して下支えとなって上昇トレンドを維持するような強気な組み合わせが多くなるので、今回もいったん割り込んだ下値支持線を上抜き返すところまで戻せばポンド円の上昇トレンド再構築となり高値更新へ進む可能性も残るが、9月7日夜安値を割り込む場合は上昇トレンドからの転落の再確認となりその後の下げ足が速まることが警戒される。

短期テクニカル分析

ポンド円の60分足レベルでは概ね3日から5日周期での底打ちとピークアウトを繰り返すリズムがある。

9月4日未明高値を当面のピークとして上げ渋りから9月7日夜へ一段安したが、その後はV字反発気味に戻している。このため現状は9月2日午前安値から3日半となる9月7日夜安値で目先の底を付けて戻りを試しに入っているところと思われる。高値形成期は9月4日未明高値を基準として8日夜から13日朝にかけての間と想定されるが、戻りは短命の可能性もあると注意し、151.75円割れからは下げ再開を警戒して7日夜安値試しとし、底割れからは新たな下落期入りとして10日夜から14日夜にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では9月7日夜安値からの反発で先行スパンを上抜き返しつつある。持ち合いからいったん下げて持ち直しているところのため、9月4日未明高値を超えるところからは遅行スパン好転中の高値試し優先とし、7日夜安値割れからはさらに一段安へ向かうとみて遅行スパン悪化中の安値試し優先とする。
60分足の相対力指数は9月7日夜の下落時に30ポイント割れまで下げてから持ち直しているので、50ポイント以上での推移か一時的に割り込んでも回復するうちは上向きとするが、45ポイント割れからは下げ再開とみて30ポイント割れを目指す流れと考える。

9月8日の売買戦略

9月7日夜安値からV字反騰気味の推移のため、4日未明高値超えへ進む可能性もあるが、8月20日以降の上昇トレンドからいったん転落しているので4日未明高値手前までは戻り売り有利の状況とし、151.75円割れからは下げ再開を見込んで戻り売り有利として7日夜安値試し、さらに底割れからは下げ足が速まるとみて151円台序盤(151.25円から151.00円)を試す流れとみる。

9月8日の注目経済指標

  • オーストラリア
  • 17:10 デベル豪中銀副総裁、オンライン会議で発言
  • カナダ
  • 23:00 カナダ銀行 政策金利 (現行 0.25%、予想 0.25%)
  • 英国
  • 24:00 ベイリー英中銀総裁、発言
  • 米国
  • 23:00 7月 雇用動態調査(JOLT)
  • 26:00 財務省10年債入札
  • 26:10 ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁、講演
  • 27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 28:00 7月 消費者信用残高 前月比 (6月 376.9億ドル、予想 250.0億ドル)