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こんにちはYEN蔵です。
今週の為替相場振り返りです。
目次
今週(11月22日週)の振り返り
市場の流動性が低い中で下落
本日日経平均は747円安と2.5%の下落になりました。時間外のダウ先物が500ドル近く下落したことによる連れ安だったのかもしれません。きっかけはコロナウイルスの新たな変異種発見の報道でした。免疫を回避する性質や感染力が強いといった特徴があり、これをきっかけに株安・円高の流れになりました。
しかし筆者は本当の材料はFRBの利上げスピードが高まることに対して市場が懸念していることが一番大きな材料なのではないかとみています。
ロイターの報道によると、ゴールドマン・サックスはFRBのテーパリング(資産買い入れ縮小)のペースが速まり3月半ばまでに終了するとの予想です。また6月に利上げを開始し2022年は3回の利上げの行うと予想しています。
これはあくまでゴールドマンの予想ですが、米国でインフレ率が上昇し雇用状況も良好な中で、現状の緩和を早めに終わらせないと、経済にとってはむしろ悪い影響を与えるのではないかとの意見はすでにありました。
市場も緩和縮小が2022年6月終了で利上げが1~2回の従来の予想では、遅すぎるのではないかとうすうす感じていたところに、コロナウイルスの変異種のニュースを受けてカブかの下落が加速したのではないかと思われます。
久々に株安・円高の動きになった東京市場
最近は株価の動きと為替、特に円がらみの為替の動きの連動性がなくいなっていました。これまでならば株価下落、円高のリスク回避か株価上昇、円安のリスク選考の動きが長い間の株価と為替の関係でした。しかし今年に入りドル高、円安の流れになると、この関係性も薄れていました。しかし今日は株安と円高が同時に進行、短期筋による日経平均先物とドル円の売りが出ているのではないかと予想します。
本来であれば米国の金融政策が超緩和から中立方向に向かうわけですから、米長期金利が上昇してドル高になるのでドル円は上昇するのが教科書通りの動きです。
しかし株価の下落で資金が米国債券に向かって債券利回りが低下するのでドル円が売られてしまっています。
米長期金利はここのところ上昇していましたが、米2年債利回りは0.62%から0.53%に低下、米10年債利回りは1.6%から1.51%に低下しています。
この米長期金利の低下を受けてドル円は113.65円付近まで下落しています。
米国が休暇シーズンなのも変動を大きくしている
昨日の米国はサンクス・ギビング(感謝祭)のお休みで株式、債券市場ともに休場になりました。この時期家族と七面鳥を食べながら過ごすので、多くの投資家が休みを取り市場の流動性落ちています。市場の流動性が落ちていることが変動を大きくしている原因だと思います。
ドル円に注目
115円を上抜けして、115.50円まで上昇したドル円でしたが、株価下落による米債券利回り低下を受けて113.65付近まで下落しています。ここまでドル円のロングがたまっていたこともあり、115、114.80,114.50、114円と節目では断続的にロングの損切りが出た模様です。
114.15に一目均衡表の基準線、114円に25日移動平均線が位置し、重要な節目ですがいったん下抜けしています。11月9日の押し目が112.73で112円台は上昇前のレジスタンスレベルです。
仮に114円を終値ベースで下抜けした場合は112円台への下落の可能性がありますが、113.50~60が維持されれば再びドル円は上昇トレンドに回復するのではないかと予想します。
チャートはドル円の日足、一目均衡表、5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線、RSI、スローストキャスティックス、DMI、MACD、%Rです。