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チャートを分析するにあたって、テクニカル分析は必要不可欠なものです。
しかしその種類は膨大で、一体どれを扱えばいいのやら、初心者では皆目見当がつかないことでしょう。
そこで本記事では、初心者が扱うべき必須テクニカル手法を「トレンド系」「オシレーター系」それぞれに分けて紹介していきます。
知ってみれば意外と難しくなく、また再現性のある手法ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください!
目次
トレンド系・オシレーター系のテクニカル分析について
FXではトレンド系・オシレーター系のテクニカル指標が存在し、チャートに様々なインジケーターを表示させ、それを判断材料としてトレードを行います。
トレンド系は、主に相場の流れや方向性を掴むために用いられることに対し、オシレーター系は、相場の買われ過ぎ、売られ過ぎを分析するために用いられ、それぞれ状況に応じて使い分けていかねばなりません。
以下より、トレンド系・オシレーター系インジケーターの特徴について見ていきましょう!
トレンド系
FXではトレンドに乗ることが非常に重要であり、トレンドに上手く乗ることでより多くのpipsが稼げるようになります。
そして、そんなトレンドを見極めるために用いられるのがトレンド系インジケーターというわけです。
トレンド系インジケーターの特徴は、以下の通り。
- トレンド方向がわかる
- 値動きの勢いがわかる
- 売買の判断に使える
エントリーする際は、必ずトレンド系インジケーターを活用して、相場の方向性を確認するようにしてください。
トレンドと同じ方向にエントリーすることを順張り、反対方向にエントリーすることを逆張りと呼び、基本的には順張りの方が稼ぎやすいとされています。
オシレーター系
オシレーター系インジケーターは、相場の過熱感、買われすぎ・売られすぎを見極めるために使われます。
オシレーター系インジケーターの特徴は、以下の通り。
- 相場の反転ポイントがわかる
- 値動きの強さがわかる
- 売買の判断に使える
一方的に続くトレンドは存在せず、トレンドがいつまで続くのか、その反転ポイントを掴むのがオシレーターというわけです。
エントリーだけでなく、利確や損切りのタイミングを掴むことができますので、トレンド系のインジケーターと併せて活用していきたいところです。
トレンド系おすすめテクニカル分析手法3選
本節では、おすすめのトレンド系のテクニカル分析手法を3つ紹介していきます。
迷ったらとりあえず、以下に挙げるものをトレードに取り入れてみてください!
移動平均線
移動平均線は、もっともポピュラーなトレンド系インジケーターです。
ある期間の為替レートから平均値を算出して、チャート上に表示されるものであり、200日の期間が設定されていれば、200日分の平均値を表示してくれます。
また移動平均線には、グランビルの法則やゴールデンクロス、パーフェクトオーダーなど、様々な活用法が確立されおり、応用の幅も多岐に渡ります。
シンプルゆえに非常に奥深いインジケーターであるため、初心者のうちからその扱いに慣れておくといいのではないでしょうか。
MT4で移動平均線を活用しよう!設定方法やおすすめトレード手法もあわせて解説!ライン分析
FXでは、ローソク足を結んで形成されるラインを用いた、様々な分析方法が存在します。
有名どころとしては、トレンドライン、水平ライン、レジサポライン、三角保合い、ウェッジ等々、仕組みと引き方さえ分かれば、強力な武器になってくれるでしょう。
覚えることが多いように思えますが、1つずつ意識してデモトレードを実践すれば、習得までにそこまで時間はかかりません。
稼ぐために必要なことと割り切って、ぜひ臆さず挑戦してみてください!
MACD
MACDを用いることで、トレンド発生時において押し目・戻り目が分かりやすく、相場が今どういった状況か環境認識が容易になります。
短期EMA(指数平滑移動平均線)と、中長期EMAの差を線で表したMACDライン、SMA(単純移動平均線)によるシグナルライン、これらの方向性とエントリーの方向性を一致させるようにしておきましょう。
エントリーした瞬間にプラ転する、理想的な立ち回りが実現できるはずです。
デメリットとしては、レンジ相場ではあまり機能しないといった点が挙げられますが、ボリンジャーバンドやパラボリック等を用いることで弱点補完も可能。
多くのトレーダーが意識するインジケーターですので、目線を合わせるためにもチャートに表示させておきたいところです。
オシレーター系おすすめテクニカル分析手法3選
本節では、おすすめのオシレーター系のテクニカル分析手法を3つ紹介していきます。
オシレーター系は、広く浅くと手を広げるのではなく、1つを深く極められるよう使い込んでいきましょう!
フィボナッチ・リトレースメント
人が本能的に美しいと感じてしまう形状を黄金比といい、これをチャート上に表示させるモデルがフィボナッチと呼ばれるインジケーターです。
以下のようにフィボナッチ・リトレースメントに当てはめることで、多くのトレーダーが意識する、押し目などのエントリーポイントを絞ることができます。
フィボナッチが示す各数値は、それぞれ買い支えが入りやすい、もしくは反転しやすいなど、様々なセオリーや役割が知られており、その信頼度も抜群です。
またエリオット波動と相性が良いことも知られており、エリオット波動の3原則を知っておくことで、トレンドの転換点が掴めるようになるでしょう。
フィボナッチ・リトレースメントは、これ1つだけを頼りにする専業トレーダーも存在するほど、非常に強力なインジケーターです。
自分の値頃感や感覚を頼るのではなく、フィボナッチという数的モデルを活用して、より多くのトレーダーが意識するポイントを割り出していきましょう!
ストキャスティクス
ストキャスティクスは、0から100までの範囲で変動する「%K」「%D」「%SD」それぞれの数値を確認して、トレードのタイミングを掴むために使われます。
%K=(今日の終値-過去a日間の最安値)/(過去a日間の最高値-過去a日間の最安値)
分子は「現在価格が過去a日間の最安値からどれだけ変化したか」を表し、分母は「過去a日間の最大の変動幅」を意味しています。
ここだけを聞けば難しく感じるかもしれませんが、インジケーターの見方は非常にシンプルであり、値を見て売り買いのエントリーを判断するだけです。
%Kの平均をとったものが%D((%K1+%K2+%K3…+%Kn)/n)であり、 %Kが高ければ(80%くらい)「売り」シグナル、%Kが低ければ(20%くらい)「買い」シグナルと判断されます。
移動平均線乖離率
移動平均線乖離率とは、現在の為替レートが移動平均線からどれくらい乖離しているのか、その程度を表すインジケーターです。
チャート上に重なる赤い線が移動平均線、チャート下のサブ画面に表示されているのが、移動平均線乖離率になります。
現在レートが移動平均線よりが上にある場合、乖離率は「+〇%」と表記され、この数値が高くなるほど移動平均線に向かう下落圧力も高まるため、売り注文のエントリーを測ることができます。
また現在レートが移動平均線よりチャートが下にある場合、乖離率は「-〇%」と表記され、この数値が低くなるほど移動平均線に向かう上昇圧力も高まるため、買い注文のエントリーが読みやすくなるはずです。
FXにおける移動平均線乖離率とは?使い方&戦略について詳しく解説!テクニカル分析のポイント・注意点
MT4かTradingviewの活用
テクニカル分析において、高性能なチャートツールは必須です。
数あるチャートツールの中でも、「MT4」「Tradingview」の性能は頭ひとつ抜けておりますので、これらいずれかを使うようにしましょう。
また、いずれも無料ではありますが、使いこなせるようになるまでは、ある程度の時間が必要になります。
上記のチャートツールは、野球でいうところのバットのようなもので、実際に打席に立たねば成長することはできません。
PC・スマホ・タブレット、デバイス関係なしに利用できますので、スキマ時間を活用して、ぜひ積極的に練習に取り組んでみてください。
トレンド系とオシレーター系を組み合わせる
テクニカル分析においては、必ずトレンド系とオシレーター系のインジケーターを組み合わせるようにしてください。
理由はシンプルに、より精度を高めたトレードを行うためです。
例えば、トレンド系のインジケーターだけでは、エントリーの方向性は掴めてもタイミングまで読むことはできず、逆のパターンでも同じことが言えます。
また、扱う数を増やせばいいというわけではなく、重要なのは自分に適した組み合わせを見つけるということです。
各インジケーターにおいてトレード毎に成績を付け、その中でも成績の良かった組み合わせをメイン武器にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:テクニカル分析は、メジャーなインジケーターの活用がおすすめ!
本記事では、テクニカル分析のおすすめ手法として、以下のポイントを中心に解説しました。
- トレンド系・オシレーター系のテクニカル分析について
- トレンド系おすすめテクニカル分析手法3選
- オシレーター系おすすめテクニカル分析手法3選
- テクニカル分析のポイント・注意点
テクニカル分析は、知名度の高いメジャーなインジケーターを優先的に取り入れていきましょう!
知名度が高いということは、利用者も多いということであり、利用者が多くなるほどインジケーターの効力も大きくなります。
マイナーなインジケーターは、時にセオリーを無視したサインを出すこともあるため、相場が読みにくい初心者のうちは意識的に避けねばなりません。
以上、参考にしていただければ幸いです。