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こんにちは。YEN蔵です。
今週の相場振り返りです。
目次
今週(3月22日週)の振り返り
週初はトルコリラの下落を引き金にシドニー市場でギャップを空けてドル円、クロス円が下落してスタートしました。先週トルコリラの最近の上昇について書きましたが、エルドアン大統領が我慢が足りずに金融引き締めによりインフレを抑制、通貨防衛を行っていたアーバン中央銀行総裁を更迭したことでトルコリラは急落しました。せっかく反発していたトルコリラはこれで再び下落トレンドに逆戻りになる可能性が高くなり、しばらくは市場からはトルコ当局およびトルコリラは信用を失うと思われます。
先週金曜日に米10年債利回りは1.75%と最近の一番高いレベルまで上昇しました。金利が上昇すると株価にとってはマイナス材料ですから、そこからダウやナスダックといった米国株や日経平均は下落しました。
週初から株安、ドル高、円高(クロス円)の流れとなりましたが、米長期金利の上昇が落ち着くと週後半に日米とも株価が底値から反発し、クロス円の円高も一旦下げ止まっています。
先週はFOMCや日銀などの中央銀行の会合が注目されましたが、今週もメキシコ中央銀行や南アフリカ中央銀行の会合があり、いずれも政策金利据え置きでしたがメキシコペソはややペソ高の方向に向かっています。
株価とドルの行方に注目
市場が注目していた米長期金利の上昇は先週末をピークにやや低下しています。(米10年債利回りは1.75%から1.63%)それを受けて日経平均は25日、26日と上昇、米国株25日は上昇しています。
ドルの強さを示すドルインデックスは92.75とこれまでレジスタンスになっていた92.50付近を上抜けしてドルは堅調です。ドル円は109円台前半で推移していますが、レジスタ109.40~50付近は依然としてレジスタンスになっています。
今週から来週にかけてのポイントは2つあります。1番目はここまで株価が下落、ドル高、円高の流れでしたが、それが一服して株高、ドル安、円安の流れに戻るのか、再び株価下落、ドル高、円高の流れが続くのかどうか。
2番目は来週は月末、年度末なのでこの時期特有の需給が出てくる可能性があるので、その需給によって株価、為替市場が大きく変動するのかどうかです。
株式市場は金利の上昇を嫌いますが、一方で米国ではここまでワクチンの接種が進み(24日時点で39.01%)
経済再開が近いとの期待感から株価が反発しています。米長期金利は高止まりしてはいますが、このレベルで落ち着けば経済が回復するから金利が上昇するという理屈で株価が上昇して円安の流れになる可能性は高いと思います。市場はいつも都合よく解釈することがあります。
株価の動きを見ながら今週から来週にかけてはクロス円の反発を狙いたいと思います。米長期金利の上昇が一服し株価への影響が少し和らぎましたが、米長期金利の上昇はドル円を支えています。
株価が落ち着く中で、ドル円が堅調であれば先週から下落したクロス円が少し反発するのではないかとみています。
豪ドル円に注目
豪ドル円は資源国通貨ということで、昨年11月以降の株価の上昇、資源価格の上昇の恩恵を受けて10月29日の安値74.14から3月18日は85.45まで大きく上昇しました。
この大きな上昇トレンドが継続するのかどうかは82円付近がサポートできるかどうかが重要なポイントと考えています。
82円付近は2月以降サポートされており82~85.45のレンジになっています。
23日に84円台から82円台後半に下落しましたが、24日に82.29付近まで下落後は83.40付近まで反発しています。
日足のRSIは24.77%まで低下、スローストキャスティックスも低下して反発しています。
短期の移動平均線は5日移動平均線が83.24、25日移動平均線が83.30とこのレベルを上抜けしてきています。
中期の移動平均線は50日が82.30付近安値付近でここがサポートされました。
一目均衡表の基準線が83.72,転換線が83.87に位置し、短期的にはこのレベルがレジスタンスになりそうです。
豪ドル円の中期の上昇トレンドは82円がブレークするまで継続しています。短期トレンドは82円台まで下落後に反発しています。短期の上抜けめどとしては84円付近です。ここを上抜けできないと82~84円のレンジ。上抜けできれば再び85円台を目指す動きになると予想します。
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