あなたはMT4に標準搭載されている「フィボナッチエクスパンション」という機能をご存知でしょうか?
知る人ぞ知るこの機能、無料で使い放題なのに、すっごくシンプルで使いやすいんです。
しかも機能とは言いましたが、正確には、テクニカル分析の方法の1つ、というのが正しくてフィボナッチ比率と呼ばれる「多くのFXトレーダーが意識しているライン」を視覚的にわかりやすく表示できるようにする方法なんです。
ということで、今回のエフテンでは「フィボナッチエクスパンション」をテーマに、その使い方と、トレードにどのように活かしていけばいいのかについてご紹介させていただきます!
あなたも今日からすぐに実践可能ですので、ぜひ今回の記事を参考に「フィボナッチエクスパンション」を使いこなしていただければと思います。
それでは、早速始めましょう!
目次
フィボナッチエクスパンション:ラインの引き方
まず、この「フィボナッチエクスパンション」の引き方をご説明いたします。
ラインの引き方:基礎
MT4を開いていただき、ウインドウ上部の「①挿入」クリック「②フィボナッチ」にマウスカーソルを合わせて、さらに「③エキスパンション」をクリックします。
※下図参照 ※エキスパンションとエクスパンションは同じ意味です。
ここまで出来てしまえば、あとはラインを引くだけ!
ラインの引き方は、上昇トレンドなら直近のもっとも低い安値(直近最安値)から直近高値に向かってラインを引き、
下降トレンドなら、直近のもっとも高い高値(直近最高値)から直近安値に向かってラインを引くだけ。
ちなみ、「高値」は、チャートが山になっているポイントで、
「安値」は、チャートが谷になっているポイントです。
では、ラインの引き方がわかったところで、実際にラインを引くとどのような表示になるのか見ていきましょう。
ラインの引き方:実践
今回は上昇トレンドの場面で使ってみます。
なので、直近最安値から直近高値に引くとこんな感じになります。
すると3本の黄色い横ラインが表示されます。
これが「フィボナッチエクスパンション」です。
お気づきの方もいるかもしれませんが、ラインで引いた以外に下図の①にさらに赤い点線ラインが自動で引かれています。
実は「フィボナッチエクスパンション」では、この①の点線ラインを最後に調整する必要があります。
調整方法は、赤いラインをダブルクリックしてもらうと動かすことが可能になりますので、その状態で①のラインの先端をクリックしたまま引っ張り、上昇トレンド狙いの時は「直近安値(谷)」に移動させて、下降トレンド狙いの時は「直近高値(山)」に移動させます。
なので、今回の場面では、上昇トレンドを狙うので「直近安値」に①の点線ラインの先端をもっていきましょう!
3本の横ラインの位置が変わったのがわかりますか?
1つ前の画像とぜひ比べてみてください。
この「フィボナッチエクスパンション」の「3点目」をちゃんと調整すればより精度の高いトレードができるので、忘れないようにしましょう。
では、ここでいったん「フィボナッチエクスパンション」のラインの引き方についてまとめておきます。
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【上昇トレンド狙いの場合】
①直近最安値 → ②直近高値 → ③直近安値

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【下降トレンド狙いの場合】
①直近最高値 → ②直近安値 → ③直近高値

いかがですか?
ここまでできたら後は「フィボナッチエクスパンション」でトレードをするだけです!
3本の決済ラインの使い方
ここまでお疲れ様でした。
後は「フィボナッチエクスパンション」の3本の横ラインの使い方だけです。
この3本のラインは、簡単に説明すると世界中のFXトレーダーがもっとも注目している「決済ポイント」なんです。
なので、この「FE 61.8」「FE 100」「FE 161.8」のラインにタッチしたら決済すればいいだけ。
では3本のラインのそれぞれの違いは何かというと、それは単純に到達できるかどうか、つまり「勝率の違い」だけです。
ちなみにこの「FE 61.8」「FE 100」「FE 161.8」という数値は、FXにおける「フィボナッチ比率」でもっとも有効な数値と言われているものです。
そのため、世界中のトレーダーがこれを参考にトレードするようになり、実際の相場の動きにも強く影響を与えるようになったというわけです。
とはいえ、絶対にその通りに動く、というものではないので、その点についてはご注意ください。
初心者の方へのオススメの使い方としては、もっとも勝率が高い「FE 61.8」で決済することです。
またエントリーした時点で「FE 61.8」を超えている場合は、次の「FE 100」を目指すのもいいでしょう。
もちろん「FE 161.8」を目指してもいいですが、その場合はしっかりと損切りなどのリスク管理は万全にして挑むようにしてくださいね!
ちなみに今回ご紹介した場面では、見事「FE 161.8」まで到達しました!
フィボナッチエクスパンションの使い方:まとめ
今回は「フィボナッチエクスパンション」のラインの引き方と、使用方法について紹介しました。
これまで決済のタイミングで迷っていた方であれば、ぜひとも「フィボナッチエクスパンション」を使ってみてください!
なんといってもMT4に標準で搭載されている機能であり、どんなに使ってもお金はかからないわけですから活用しないのはもったいないですよね!
そして、誰もが簡単に使えるということは、それだけ世界中のトレーダーも使っている可能性が高いということです。
相場というのは大衆心理で動く、というのは聞いたことがあるかと思います。
だからこそ「フィボナッチエクスパンション」の決済ポイントは要チェックなんです。
例えば、もしも世界中のトレーダーが「フィボナッチエクスパンション」の「FE 61.8」で決済したら相場にどんな影響があるでしょうか?
みんなが売り決済をすれば、一気にチャートは下降してしまうわけですが、その時、あなただけ買いエントリーを続けていたら悲惨な結果になってしまいますよね?
だからFXは、大衆心理が読めた人が生き残れるわけで、乗り遅れは厳禁なんです。
あなたもそんな大衆心理の波に乗り遅れないように、みんなが意識している「フィボナッチエクスパンション」の3つのラインを活用してFXで生き残っていきましょう。