FX初心者が始める前に知るべき用語10選

FX用語10選

今回は、FX初心者のために、FXでよく使われる10大用語を解説していきたいと思います!

FXをよく知っている方も、改めて用語について学んでみると意外に知らないことがあるかもしれないので、ぜひ復習も兼ねてこの記事を読んでみてくださいね(^^)

簡単な用語もあると思いますが、皆さんで用語をマスタ―して、FXに対する理解を深めていきましょう!

FX10大用語

本記事では、必須の用語10選を紹介します。

【FX用語1】チャート

「チャート」という言葉は、本来グラフ、図表などの意味があります。

FXでは、為替相場の動きをグラフ化して表示させることにより、視覚的に日々の値動きを見ることを可能にしたものです。

為替チャートはテクニカル分析を行う上でなくてはならないものです。

「ドル円チャート」「ユーロ円チャート」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、「ドル円チャート」であれば、アメリカドルと円の値動きを表したグラフ、「ユーロ円チャート」であれば、欧州の通貨であるユーロと円の値動きを表したグラフを意味しています。

一般的に使われるチャートの種類として、バーチャート・ラインチャート・ローソク足チャートなどがあります。

ローソク足チャートは日本で生まれたものですが、世界のプロトレーダーの多くが使用しているチャートとなります。

ちなみに、下図に表示されているのは、ローソク足チャートです。

ローソク足1

為替レートの動きを数字だけでなく、グラフ化したチャートを使うことによって相場の流れが一目で把握できます。

それをもとに、今後値動きがどうなるのかというのを分析して取引のタイミングを決めていくのです。

また、チャートパターンは大きく分けると2つのタイプに分類することができます!

1つ目は、波形を作りながら上昇、または下落を行うトレンド相場、もう一つは、一定の幅の中で値動きを行うレンジ相場です。

上昇トレンド・下落トレンド

相場には良好なチャートパターンと劣悪なチャートパターンがあり、良好なチャートパターンというのは、上記の画像のように、上昇と下落の波形がきれいなチャートになっており、「トレンド」も「レンジ」も利益の振り幅が平均的なものを選んでエントリーするのがおすすめです。

利益を狙っていくためには、規則的な動きをするチャートの中でエントリーすることがポイントになります。

荒れ相場

上記の画像は、綺麗ではないチャートパターンの例で、振り幅が大きく、利益を狙うことのできるエントリーポイントを見つける事が難しい、チャートになります。

相場の振り幅が激しすぎたり、あまり動きがなかったり、変動的な動きのものは、なるべく手を出さないようにするのが一つの手だと言えます。

高勝率を狙えるエントリーポイントではない場合は、無理にトレードを行うことは危険なので、トレードを行わないという判断も必要です。

【FX用語2】通貨ペア

FXの取引では、「ある通貨を買って対になる通貨を売る」という取引が基本になります。

そのため、2種類の通貨の組み合わせのことを通貨ペアといいます。

例えば、アメリカドルと日本円の通貨ペアの取引であれば、「米ドル/円」と表します。

そして1ドル=100円の時に円でドルを買う(=円をドルに両替する)ことを、「ドルを買う」といいます(^^)/

FX市場には、豪ドル/米ドル・米ドル/スイスフラン・英ポンド/円などさまざまな種類の通貨ペアがあります。

そして、この沢山ある通貨ペアの中から通貨ペアを選び、トレードを行います。

なお、左側の通貨を「主軸通貨」と言い、右側の通貨を「決済通貨」と呼びます。

少し余談になりますが、英国を宗主国としている国の通貨は必ず主軸通貨になっていて、日本の通貨ペア取引量ランキングでは・・・

日本通貨ペア取引ランキング

となっています!

「豪ドル/円」、「英ポンド/円」の取引量は、世界で人気のある通貨ペアの数十分の一に過ぎません。

このことから、日本では取引量が少ないにも関わらず、慣れ親しんだ円絡みの通貨ペアを選ぶ傾向にあることが分かります(^^)

FXで利益を上げるためには、それぞれの通貨ペアには特徴があるということを知っておくのが大切です。

そしてトレードスタイルによって、通貨ペアを使い分けることで、より高勝率を狙えるトレードを行うことが可能です。

例えば、スキャルピングトレードは、1日の中で数十回から時には百回を超える取引を行い、利益を細かく積み重ねていくトレードスタイルとなります。

そのため、何回もトレードを重ねることによってスプレッドの金額も大きくなってくるのです。

※スプレッドとは為替レートに存在する「買値と売値の差」のことです

このことから、スキャルピングトレードではなるべくスプレッドの狭い通貨ペアを選ぶことが必要なのです!

少しずつ経験を積んでいくことによって、通貨ペアの特徴が分かるようになってくると思いますが、どの通貨ペアが自分に向いているのか、それぞれに合ったトレードスタイルを選択していくことが大切です(^^)/

通貨ペア 通貨ペアとは?正しい選択で投資で成功するために!

【FX用語3】買い・売り

相場の基本は「安く買って、高く売る」という考え方になりますが、FXでは「高いうちに売っておいて、安くなったら買い戻す」ことで、利益を上げることも可能になります。

「買い」というのは基軸通貨を買って決済通貨を売ること、「売り」というのは、基軸通貨を売って決済通貨を買うことです。

先ほどもお伝えしましたが、例えば、ドル円を買うというのは、ドルを買って日本円を売るという意味になり、このようにして利益を狙っていく仕組みになっています。

なお、買いは「ロング」、売りは「ショートとも呼ばれています。

FXをはじめたばかりの方にとっては、「買い」や「売り」のタイミングを判断することは決して簡単なことではないと思います・・・。

今が「買い時」というところを見つけるには、買い場・売り場と呼ばれる売買のポイントと考えられる箇所を見つけていくことが基本となりますが、基本的なトレードスタイルとして、順張り・逆張りという売買方法もあります。

順張りと逆張り

「順張り」というのは、トレンドと同じ方向に買い・売りで取引を行うことです。

反対にトレンドと反対方向に取引を行うことを「逆張り」といいます。

ざっくりと説明してしまいましたが、この「順張り・逆張り」には、それぞれメリットとデメリットもあります(^^)/

順張りのメリットとしては、トレンドの流れに乗っていくので心理的に決断しやすいということと、流れに乗っていくことによって短期でも、利益が出しやすいことがあります。

しかし、相場が上がり続けるということはないので、順張りで買ったポイントが天井になってしまうかもしれないという事が最大のデメリットとしてあります。

逆張りは、「相場が行き過ぎたら戻る」という考え方が根本にあります。

そして最大のメリットとしては、相場が下落トレンドだったとしても、一方的に下がり続けるわけではなく、小さい上昇と小さい下落を繰り返しながら下がっていくので、

下落している途中で「行きすぎてしまった」と思ったタイミングに買うことが出来れば、一旦は反発する可能性が高く、相場の方向に左右されずにトレードが出来る可能性が大きくなります。

そして逆張りのデメリットとしては、「順張り」に比べて、相場が行き過ぎることは少ないので、心理的に判断しにくく、ギャンブル的な要素も強いトレードスタイルとも言えます。

下記に、「順張り・逆張り」それぞれに向くタイプを記載してみました!

ぜひ、参考にしてみて下さい!

◇順張りに向いているタイプ

  1. 高値を掴む危険が高いため、きちんとロスカットが出来る。
  2. 損失が続いても、くよくよしない精神力がある。

◇逆張りに向いているタイプ

  1. トレードする回数が少なくても、焦ることがない。
  2. 誰もが買うのをためらうような時に買うので、精神面の強さが必要。

自分の性格を振り返って、どちらが向いているのか考えてみると良いと思います(^^)/

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【FX用語4】ポジション

ポジションというのは、相場にエントリーをしてまだ決済をせずに利益や損失が確定する前の状態のことを言います。

例として、1万ドル買っている場合には「1万ドルの買いポジションを持っている」というようになります。

そして、売り・買い両方とも取引をしていない時には「ノーポジション」ともいいます(^^)

ポジション

ポジションを決済しないで持っている間は、損益が出ていてもその金額が確定していない状態なので、レートが動けば損益はまだ上下するということになります。

※決済とはポジションを解消することです

ちなみに、買いポジションは売ることで決済、売りポジションは買い戻すことで決済するということになります。

人によってはポジションを「手仕舞いする」と言ったり、利益が出ている状態で決済することを「利食い」、損失が出ている状態で決済することを「損切り」と言ったりもします。

FXサイトや雑誌や本など何を読むにしても、よく出てくる言葉なので、しっかりと覚えておいてください!!

【FX用語5】レバレッジ

レバレッジとは、実際に持っている資金よりも多くの通貨量を、トレードすることを可能にする仕組みのことです。

日本語で、「てこ」という意味ですね。

レバレッジ

FXの最大の特徴は、担保となる手元の資金(取引保証金)にレバレッジをかけて、持っている金額よりも何倍もの金額の外貨を取引できることです。

普通だと10万円の資金であれば、10万円分の取引しかできないはずなのですが、レバレッジをかけることによって、手元の資金の何倍もの金額を取引出来るようになるのです。

レバレッジはFXでは当たり前のように使われているシステムですが、自分の資金以上の売り買いが出来るため、少ない資金で大きな利益を得ることが可能になります。

しかしその一方で、高いレバレッジには同時に資金に対してのリスクも大きくなるので、気をつけなければなりません。

海外のFX業者では、100倍、400倍という高いレバレッジをかけることも可能ですが、日本のFX業者が提供しているレバレッジは、現在最大で25倍までとなっております(^^)/

また、基本的には長期間での資産運用を行う際には、低いレバレッジを使い、短期での運用を行う際には、長期と比べて比較的狭い値幅から利益を狙っていくので、高いレバレッジで取り引きを行うことが多いです!

特に初心者の方で、まだトレードをはじめたばかりの場合であれば、まずは低いレバレッジでトレードすることを推奨いたします。

レバレッジをかける場合は、リスクがあるという事を頭に入れておいていただき、上手にレバレッジと関わりながら、取引を行う必要があります。

レバレッジとは レバレッジとは?FXを始めるために必要な知識を初心者向けに解説!

【FX用語6】ロット

ロットとは、FXでトレードを行う上での取引通貨量の単位のことをいいます。

1ロット、2ロットと表現し、枚数で表して、1ロット=1枚などと表現することもあります。

1ロット=10万通貨となっている証券会社が多く、仮に1枚といった場合、通常は10万通貨のことを表現しています。

FXではある程度まとまった数量を、1単位として取引していく仕組みになっていて、簡単に言えば、スーパーで売られているパックの卵に置き換えると分かりやすいかもしれません(^^)

卵を購入するときは、1つずつバラバラで買うことはほとんどなく、通常は1パック(=1ロット)で購入するかと思います。

そのように、FXでは例えば米ドル/円のペアであれば、1ロットあたり10万通貨単位で取引をすることが一般的になっています。

そのため、1ロット=10万通貨というルールで取引をするときには、1ロット、2ロット、3ロット・・・と数量を入力していくと、10万通貨、20万通貨、30万通貨・・・の取引を行うことになります!

取引通貨量

なお、卵の話に戻ってしまいますが、お店や銘柄によっては、1パック10個入りではなく、6個入りや1個ずつ買える卵があるように、FXでも証券会社や通貨ペアによっては、1ロット=1万通貨や1000通貨などの場合もあります。

トレードを行う時には、自分の使う証券会社がどのような通貨単位になっているのか把握することが大切です(^^)/

ロットとは FXのロット(Lot)とは?基礎知識から使い方まで徹底解説!

【FX用語7】証拠金

証拠金とは、トレードで大きなお金を動かすために最低限必要な担保金のことです。

トレードを行ってポジションを持った場合は、ロックされて動かなくなります。

FXを行うには取引業者に自分の口座を開設する必要がありますが、その際に一定のお金を担保として預け入れます。

この担保金が「証拠金」「保証金」と呼ばれるものになります。

レバレッジ

もともと「証拠金」は、商品先物取引で使われる用語で、担保として預け入れたお金の範囲内で取引できるという仕組みになります。

証拠金は、取引代金とは別に扱われ、取引額全てのお金をやりとりするのではなく、取引で生じた損益分のみのお金のやりとりを行い、これを「差金決済」といいます。

また、FXはレバレッジというシステムで、証券会社に預けている証拠金の数倍~数十倍の取引が可能になっていて、例えば、100万円の証拠金で1,000万の取引を行うことも可能です。

証拠金とは FXの証拠金とは?初心者に必要な知識を徹底解説!

【FX用語8】pips(ピプス)

外貨取引を行う際に使われる単位のことをpips(ピプス)といいます。

pipsはもともとpipの複数形で、直訳するとサイコロの目や点という意味になります。

円の最小pipsは1銭となり、100pips=1円(100銭)となります。

通貨ペアが沢山あるのでpipsという単位で表すことで、分かりやすく表現しています。

pipsは通貨ペアによって異なりますが、ドル円では0.01円、ユーロドルでは0.0001ドルといったように決まっています(^^)

1pipsに対する通貨量

▼例
先日、米ドル/円の買いで76.80円から76.90円の「10pips」の値動きがあった=「10pips=0.1円(10銭)」為替が動いたことを表しています。

pipsはFXで使われる専門用語なので、pipsが何を表しているのかが分からなければ取引ルールを学ぶ時や、FXについての情報を収集する際に、理解ができないこともあるので、きちんと覚えておきましょう!

pips pips(ピプス)とは?FXの単位を理解しよう!

【FX用語9】スプレッド

FXは基本的に年会費、口座維持費、取引手数料というようなものが完全無料になっています。

それでは、FX業者はどこから利益を得ているのでしょうか。

それが「スプレッド」と呼ばれる手数料になります!

FX業者は、外貨預金のような為替手数料がない代わりに、このスプレッドによって利益を上げています。

スプレッドとは、外貨の買値と売値の幅、価格差のことをいいます。

例えば、ドル円の取引の場合、買値は80.35ですが売値は80.32だったとします。

この時に、スプレッドは3pips(3銭)で、これはFX業者の利益にあたります。

株取引でも買値と売値は異なりますが、FX業者はさらに買値(Ask)と売値(Bid)を意図的に離すことで、そこから利益をあげているのです。

取引回数におけるスプレッド

基本的にスプレッドは銭単位まで表示されていて、1通貨ごとにかかります。

これがFXでトレードを行う人にとっての主なコストとなります。

このスプレッドは小さければ小さいほど、トレードを行う人にとってはお得です。

そして、スプレッドは証券会社によって異なるため、自分が利用するFX業者のスプレッドはどのようになっているのか、事前に把握しておいた方が、安心してトレードを行えると思います。

スプレッドの高い証券会社で、1日に何回も決済を行ってしまうと、手数料でマイナスになってしまう可能性があるので注意しておきましょう!

スプレッドとは スプレッドとは?トレードにかかる手数料を初心者向けに徹底解説!

【FX用語10】テクニカル分析

テクニカルとは、「技巧的」や「技術的」といった意味ですが、FXでは「テクニカル分析」の略称のことを指します。

テクニカル分析とは、その国の経済状況や企業業績などを考慮せずに、その通貨の過去の価格や取引量、時間軸などから未来の為替がどう動いていくかということを分析する相場分析法の1つです。

分かりやすく言うと、チャートに線を引いたり、インジケーターと呼ばれるテクニカル指標などを使って、今後の相場を分析することを表します。

テクニカル分析とは対照的な分析方法としては、ファンダメンタルズ分析と呼ばれるもや、「アノマリー」と呼ばれる分析方法があります。

また、主にテクニカル分析を用いて取引を行うトレーダーは、「テクニカルトレーダー」と呼ばれます。

テクニカル分析は「歴史は繰り返す」という考えが根底にあり、時系列データを分析して、過去に何度も起きたパターンを見つけ出すことで、今後もそれが何度も繰り返されると仮定するトレードの考え方です。

テクニカル分析ではローソク足を使うことが多く、多くの人が同じような設定のローソク足、同じようなテクニカル指標を使用しているため、テクニカル分析が機能するとも言われています。

この分析方法を使ってトレードを行う人が、常に意識しておくべきこととして、「相場というのは人々の意思決定である」ということがあります。

トレードをしている人々の意思のもと、相場は動くということなのです(^^)

相場の歴史

どのように今後の相場を判断していくのかは、人によってそれぞれですが、参考としてどのようにテクニカル分析をしていくのか簡単に説明していきたいと思います。

まずは、チャートを人間の目で判断していく方法です。

インジケーターと呼ばれる、チャートの動きを視覚化し相場を分析するための指標を参考にしたり、チャート上に引いたラインなどを使用して、示されている状態を人間の目で確認し、判断を行うものです。

特徴としては、コンピューターでは認識出来ない内容や、システムを構築することが難しい内容を読み取って、相場の分析をすることができるという点になります。

しかし、人間による分析になるので、体調や精神状態の影響を受けやすいというデメリットもあります・・・。

次に、コンピューターであらかじめ設定してあるプログラムに基づいた分析を行う方法もあります。

特徴としては、人間による分析ではないので、判断にブレが生じないというメリットがあります。

テクニカル分析は有益な相場分析方法だと考えられていて、世界中で非常に多くのトレーダーに使われている相場分析の方法です。

過去に起こった値動きや相場の展開から、これから起こると考えられる値動きを分析するわけです。

そのため、相場が急展開な動きをして、過去に起こったことのないような異常相場がきた場合には、想定されていない値動きに対して非常に極端な数値を示したり、計算が外れてしまうという弱点もあります。

相場を分析する方法は、さまざまなので、テクニカル分析は1つの参考として、理解しておくことが大切だと思います。

自分にはどのような方法があっているのか、調べたり考えることで更に理解が深まっていくでしょう(^^)/

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FX10大用語:まとめ

今回はFX10大用語として、初心者の方でも知っておきたい用語を解説しました!!

聞いたことのある言葉や知っている用語もあったかもしれませんが、皆さん、楽しんでいただけましたでしょうか(^^)/

FXはどういうものなのか、どのようにトレードしていくのかということを、この10大用語を通して、学んでいただけたら幸いです。

自分でトレードを行う前に、相場を分析していく方法や理論など、知識を深めていくことで、よりFXを理解しやすくなると思うので、それぞれ皆さんにあったペースで学習をしていただければと思います(^^)

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