FXにおける「両建て」とは?使い方やメリット・デメリットを解説

両建てイメージ

FXの魅力の一つは、「レートが上がっても、下がっても」どちらからでも取引を開始できて利益が狙えるところです。

通貨の取り引きで成り立っているFXは、「安値で買って高値で売る」”買い”だけでなく、「高値で売って安値で買い戻す」”売り”という稼ぎ方もできる数少ない投資商品です。

しかし、あなたも一度はこんなことを思ったことがあるのではないでしょうか?

「買っても売っても利益になるなら、両方やれば簡単に儲かるのではないか?」と。

そこで今回の記事でご紹介するのは、そんな夢のような稼ぎ方を実現した戦略「両建て」について、FX初心者の方でもわかりやすいように解説していきます。

ぜひこの記事を最後まで読んで「両建て」の使い方をマスターしてくださいね。

「両建て」とは?

改めて両建てとは、買いと売り(ロングとショート)の両方でポジションを保有する方法で、上がっても下がっても利益になるという、トレードに取り組む方にとって夢のような稼ぎ方と言えるでしょう。

ただ、国内の証券会社では両建てに対応していない場合があり、その証券会社で両建てをしようとすると、先にエントリーしているポジションが決済されてしまいます。

当エフテンが調べたところ、国内の証券会社では「外為オンライン」「ヒロセ通商(LION FX)」「GMOクリック証券」「FXブロードネット」「DMM FX」「楽天FX」「YJFX!」では、両建てに対応していることを確認できました。

この他の証券会社をお使いの場合、デモ口座などで両建てを試すか、証券会社に問い合わせてから実践することをオススメします。

「両建て」における3つの戦略

両建ての具体的な使い方について解説していきます。

ただ両建てと言っても、買いと売りの両方のポジションを同時に持つという単純な内容でなく、戦略がなければうまく利益に結び付けられないので注意が必要です。

それでは、ここからは両建てのメジャーな戦略を3つご紹介します。

戦略1:長期トレードの中で短期的に利益を狙う

両建て戦略1長期トレードの中で短期的に利益を狙うイメージ図

最もメジャーな戦略は「中長期トレンドの波形の中で戻りを狙う」という使い方です。

例えばこの図の場合、波形を形成しながら上昇トレンドになっているので、買いポジションを持っていれば勝手に利益が増えていきますが、波形を形成するために値動きが戻ってくるところが、もったいなく感じますよね。

こういう場面で売りポジションを持てば、戻りの値動きも無駄なく利益にできてしまうわけです。

中期のトレンドで大きく利益を伸ばしながら、短期のトレンドで戻しをとっていく。

言葉にすると簡単そうですが、こまめにチャートをチェックしながら素早い判断が求められるので、じっくりトレードに集中できる時間を確保して取り組みましょう。

戦略2:含み損を相殺する

両建て戦略2含み損を相殺するイメージ図

続いてよく使われている戦略として「損失の拡大を防ぐ」という使い方があります。

上記の例のように買いでポジションを持ったものの下落した場合、売りのポジションを持つことで、それ以上の損失を食い止めることができます。

下落が続いた場合は今の損失以上は増えないですし、仮にレートが戻ってきた場合は、売りポジションをプラスのうちに決済して、買いポジションがプラスに転じたところで決済すれば、両ポジションとも利益を出すことができます。

損失がプラスに転じるまで猶予を作れるので、一定の値幅を上下しているレンジ相場にかなり有効な戦略ですが、一方にレートが動き続けるトレンド相場では損失を取り戻せずに、むしろ損が拡大することがあるため注意しましょう。

戦略3:経済指標の急変動で利益を狙う

両建て戦略3経済指標での急変動を利益にするイメージ図

そして3つ目にご紹介するのが「経済指標での急変動」を狙う戦略です。

経済指標と言えば、多くのトレーダーはポジションを決済して急変動を避ける、という考え方が一般的ですが、両建てを使えばこの急変動すらも利益にすることが可能なんです。

経済指標が発表される前に買いと売りの両建てでエントリー、損失のポジションをすぐに損切りして、含み益が出ているポジションは最大限利益を伸ばしたところで決済。

このような方法で、数分といった短い時間でも爆発的な利益を獲得できるでしょう。

一見するとものすごく簡単で効率よく稼げそうに感じるかもしれませんが、あくまでこの戦略が通用するのは経済指標で急変動があった場合だけ。

変動がない場合は利益にならない、もしくはスプレッド差でマイナスになることも多いでしょう。

綿密なファンダメンタルズ分析や注目度の高い経済指標の目利きなど、トレードの知識や経験が豊富な中上級者向けの戦略といえます。

「両建て」の3つのメリット

FXの特性を最大限活かしている両建てには、大きく分けて3つのメリットがあります。

ここからは両建てならではのメリットについて解説していきます。

メリット1:長期トレードに利益を上乗せ

買いと売りの両方のポジションを持つ両建ては、長期トレードの即金性を補う戦略としてかなり有効です。

メジャーな戦略1つ目で解説したような使い方ができれば、スイングトレードデイトレードなどの数時間から数日かけて大きな利益を狙うトレードに、スキャルピングトレードのような短時間で利益を生み出す即金性をプラスすることができます。

メリット2:経済指標といった突発的な値動きをプラスにできる

損失のリスクを軽減できるのも両建ての強みとも言えます。

FXは株や先物に比べて経済指標や要人発言、といった世界的な経済事情の影響を受けやすい特徴があります。

急変動がいつ、上昇と下落どちらに起きるのか、予測するのは非常に困難ですが、両建てであればレートが上がっても、下がっても両方利益にすることも可能なので、レートの急変動を恐れることなくレードしていけるでしょう。

メリット3:スワップポイントのリスク回避

スワップポイント狙いの運用をする場合でも、リスクを最小限にすることができます。

たとえば、高スワップポイントで人気のトルコリラ/日本円で取引した場合、1万通貨の取引で1日当たりおよそ40円ほど得られます。(1年保有し続けると14,600円儲かる計算になりますね。)

しかし、トルコリラレートが1円下がった場合、1万円の含み損が発生します。つまり、スワップポイントでの利益は、為替損失で簡単に失ってしまうということです。

両建てをすることで、為替差損のリスクを最小限にすることができるので、スワップポイントも着実に狙うことができます。

「両建て」の2つのデメリット

これまで両建てのメリットをお伝えしてきましたが、当然デメリットも存在します。

ここからは、両建てのデメリットと解決方法について解説していきます。

しっかり対策を打ちながら効果的に両建てを使っていきましょう。

デメリット1:有効証拠金の維持が大変

まず1つ目は証拠金の維持です。

FXではトレーダーの資金を守るために、証券会社に預けた資金(証拠金)を必要証拠金と有効証拠金に分けて、有効証拠金のみを使ってトレードできる仕組みになっています。

そして、複数のポジションを持つ際は有効証拠金の維持に気をつけなければなりません。

複数ポジションを持つということは大きな利益だけでなく、大きな損失になる可能性も大きくなり、強制ロスカットに遭う可能性も高まります。

ポジションが増えると有効証拠金の変動も大きくなることも考慮して、ロットを調整しながら有効証拠金にゆとりを持ちながらトレードしましょう。

デメリット2:戦略的に使わないと損になる

そして、2つ目は戦略です。

両建ての使い方のセクションでもお伝えしましたが、ただ買いと売りのポジションを同時に持つだけでは、なかなかプラスにするのは難しいでしょう。

通常のトレードと同じく、どんな根拠でエントリーするのか、どんな理由で決済するのか、一つひとつ戦略を考えなければなりません。

さらに日をまたぐトレードの場合は、マイナスのスワップポイントも発生するので、エントリーと決済の時間にも気を配る必要があります。

このよう両建ては、しっかりと戦略立てて使わなければ損失を生むだけなので、FXを始めたばかりで利益を出せていない人は、まずは1つのポジションでプラスにできるようにしてから、両建てに挑戦しましょう。

FXにおける「両建て」とは:まとめ

いかがだったでしょうか。

両建ての意味から、具体的な方法、メリット・デメリットを解説してきました。

使い所を考える必要があるものの利益を上乗せしたり、損失を相殺したり、短時間で爆発的な利益を生み出したりと、戦略のバリエーションがかなり広がるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、両建てに挑戦してみてくださいね。

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