豪ドル円 9月3日以降の安値を更新、全般ドル高基調に圧される

豪ドル円 為替相場予想

おはようございます。大塚亮です。

2021年9月17日の相場分析です。

概況

豪ドル円の9月16日終値は80.034円、前日比0.0.166円安と小幅続落した。取引レンジは80.359円から79.750円。

8月20日安値77.896円からのV字反騰が9月3日高値82.023円で一巡、9月7日の豪中銀金融政策発表直後の高値81.982円では9月3日高値に届かずにダブルトップ型となり、その後は戻り高値を切り下げつつ安値更新が続いている。

9月15日夜に79.823円まで下落して80円割れたところからやや下げ渋ったものの、16日夜は米経済指標が総じて強かったことで豪ドル米ドルが9月3日以降の安値を更新し、豪ドル円も15日夜安値を若干割り込んで79.750円まで安値を切り下げた。80円割れに対する突っ込み警戒感もあってその後は買い戻されて17日早朝の終値時点では80円台を回復したものの軟調な推移が続いている印象だ。

注目ポイント 来週のFOMC控えて強めの米経済指標でドル高

豪ドル米ドルは9月16日夜に0.7274ドルの安値を付けて9月3日高値0.74773ドル以降の安値を更新した。8月20日安値0.71060ドルからは全般的なドル安基調に乗じてV字反騰していたが、9月3日の米雇用統計通過後は9月21-22日開催の米FOMCを意識したドル高へと流れが変わった。今週はFOMC前ということで米連銀高官の発言が手控えられているので米経済指標の強弱を見ながら市場も反応しているが、米経済指標が総じて強めの推移となっていることでドル高感が継続している。

9月16日夜も米新規失業保険申請件数が前週比2万件増の33万2000件で市場予想33万件をわずかに超えたものの低水準を維持し、失業保険受給者総数は266万5000人で前週比18万7000人減少となった。8月の米小売売上高は前月比で市場予想の0.8%減に対して0.7%増と強く、米フィラデルフィア連銀の9月製造業景況指数も予想の18.8を大幅に超える30.7となった。これら発表を受けてユーロドルは13日夜安値を割り込んで9月3日以降の安値を更新、ポンドドルが反落、豪ドル米ドルの下落と同様に軟調な推移が続いている南アランドも9月10日夜以降の安値を更新した。総じてドル高基調でFOMCへ向かいつつあるところだ。

テクニカルポイント 3~4か月サイクルの底試し

豪ドル円は概ね3か月から4か月周期のサイクルで底打ちを繰り返している。2020年3月19日のコロナショック暴落で底打ちした後は、3か月後の同年6月22日、4か月強の同年11月2日、3か月後の2021年1月28日、3か月後の4月23日で底打ちしてきたが、そこから4か月後の8月20日安値で直近のサイクルボトムを付けて反騰した。しかしこの反騰も9月3日と9月7日の両高値で毛抜き天井型を形成してすでにV字反騰の半値を削っているため、3~4か月サイクルの戻りがすでに一巡して下落期に入っている可能性も考えられる。

8月20日安値77.896円からのV字反騰で9月3日高値82.023円までの上昇幅4.127円に対する半値押し79.960円を9月15日夜安値で割り込んでいるため、3分の2押し79.272円、4分の3押し78.928円、さらに8月20日安値77.896円を試してゆく可能性が浮上しているが、仮に8月20日安値を割り込めば、3~4か月サイクルレベルの下落期に入ったことが再確認され、次の底形成期となる11月末から12月半ばにかけての間へと安値試しを続けてゆく可能性が高まると思われる。現時点ではまだ押し目形成の範囲にとどまる可能性のあるところであり、底割れからの下落長期化についての議論は時期尚早ではあるが、そうした可能性も抱えている点には留意しておきたい。

短期テクニカル分析

60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。

豪ドル円は9月3日夜高値と7日午後高値を60分足レベルのダブルトップからの下落が10日午前安値で一服となり10日夕刻へいったん戻したものの底割れとなったために、14日午前時点では10日夕高値を起点とした下落期入りとして安値形成期を15日午前から17日午前にかけての間と想定した。

15日夜安値で80円を割り込んだところから戻したものの16日夜に安値を更新しているため、すでに16日午前高値で戻り一巡となって新たな下落期に入っている可能性がある。このため16日午前高値を超えないうちは20日夜から22日夜にかけての間への下落を想定し、16日午前高値を上抜き返す場合は15日夜と16日夜の両安値をミニ・ダブルボトムとした反騰入りとして20日から22日の日中にかけての間への上昇を想定する。

60分足の一目均衡表では9月15日夜安値から16日夜安値へと安値を切り下げたものの80円を挟んでの揉み合いのために遅行スパンは実線とやや交錯気味の推移だが、先行スパンから転落した状況が継続しているので遅行スパン悪化中は安値試し優先とみる。強気転換は先行スパンを上抜き返すところからとし、その際は遅行スパン好転中の高値試し優先へ切り替える。

60分足の相対力指数は30ポイント割れを回避しつつ50ポイント前後が抵抗となっている。55ポイント以上へ持ち直せば上昇再開の可能性ありとして60ポイント台への上昇を想定するが、45ポイント割れからは下げ再開とみて30ポイント割れを目指す流れとみる。

9月17日の売買戦略

9月3日と7日の両高値をダブルトップとした下落基調の継続とし、戻り高値切り下げ型の中で戻り売り有利の展開とみる。

15日夜と16日夜の両安値でダブル底を付けて戻す可能性もあるところのため、16日午前高値80.359円を超える場合は80.50円台から80.70円にかけてのゾーンを試すとみるが、そこは戻り売りにつかまりやすいとみる。

安値更新からは79.50円、さらに79.25円から79.00円にかけてのゾーンを試し流れとみる。

9月17日の注目指標

 英国
・15:00 8月 小売売上高 前月比 (7月 -2.5%、予想 0.8%)
・15:00 8月 小売売上高 前年同月比 (7月 2.4%、予想 2.7%)
・15:00 8月 小売売上高・除自動車 前月比 (7月 -2.4%、予想 0.8%)
・15:00 8月 小売売上高・除自動車 前年同月比 (7月 1.8%、予想 2.5%)

 ユーロ圏
・17:00 7月 経常収支・季調済 (6月 218億ユーロ)
・17:00 7月 経常収支・季調前 (6月 240億ユーロ)
・18:00 7月 建設支出 前月比 (6月 -1.7%)
・18:00 7月 建設支出 前年同月比 (6月 2.8%)
・18:00 8月 消費者物価指数改定値 前年同月比 (速報 3.0%、予想 3.0%)
・18:00 8月 消費者物価コア指数改定値 前年同月比 (速報 1.6%、予想 1.6%)

 米国
・23:00 9月 ミシガン大学消費者信頼感指数速報値 (8月 70.3、予想 72.6)