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おはようございます。だいまんです。
2021年4月15日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、特別な材料もなく、米長期金利の動きが限定されたこともあって、総じて揉み合い気味の展開に終始した。米10年物国債利回りは、1.613%から1.648%まで上昇後、1.629%まで低下した。株価面では、NYダウが、好調な米金融機関決算を受けて一時233ドル高まで上昇も、午後になって値を消し、ナスダックやS&Pは軟調な終了に終わった。また、パウエルFRB議長のインタビュ-では、「2022年末まで政策金利は引き上げられない可能性は高いが、データ次第ではある」、「量的緩和の縮小は利上げのかなり前となる可能性」と示されたが新味はなく、米地区連銀経済報告では、「米経済活動は緩やかなペースで拡大した」、「物価は前回報告からわずかに加速した」などと指摘されたが、相場への影響は限られた。
NYダウは一時233ドル高から値を消し、ナスダックやS&Pは軟調な終了となった。
ドル円は109.10まで一時反発、ユーロドルは、ECB要人の緩和継続の発言が続いたが1.1987まで反発、ポンドドルは、1.3809から1.3751で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円が130.58まで上昇、ポンド円は150.46から149.80で上下、オージー円が84.30、NZD円は77.91、カナダ円は87.17まで反発した。
4月15日の注目材料
- 07:05 (米) カプラン・ダラス連銀総裁「国内外の経済問題に関する討論会参加」
- 07:45 (NZ) 3月食品価格指数 (前回-0.9%)
- 未 定 (韓) 韓国中銀・政策金利公表 (現行0.50% 予想0.50%)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回3770億円)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回9784億円)
- 10:00 (豪) 4月消費者インフレ期待
- 10:30 (豪) 3月新規雇用者数 (前回8.87万人 予想3.50万人)
- 10:30 (豪) 3月失業率 (前回5.8% 予想5.7%)
- 10:30 (豪) 3月フルタイム就業者数 (前回8.91万人)
- 10:30 (豪) 3月労働参加率 (前回66.1% 予想66.1%)
- 未 定 (日) 黒田東彦日銀総裁・あいさつ(支店長会議)
- 未 定 (日) 日銀地域経済報告(さくらレポート)
- 15:00 (独) 3月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.5% 予想0.5%)
- 15:00 (独) 3月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回1.7% 予想1.7%)
- 15:00 (独) 3月卸売物価指数 [前年比] (前回2.3%)
- 15:00 (独) 3月卸売物価指数 [前月比] (前回1.4%)
- 15:45 (仏) 3月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.6% 予想0.6%)
- 15:45 (仏) 3月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回1.1% 予想1.1%)
- 20:00 (トルコ) トルコ中銀・政策金利公表 (現行19.00% 予想19.00%)
- 21:30 (加) 2月製造業出荷 [前月比] (前回3.1% 予想-1.0%)
- 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回74.4万件 予想70.0万件)
- 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回373.4万人 予想370.0万人)
- 21:30 (米) 4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (前回51.8 予想40.0)
- 21:30 (米) 4月NY連銀製造業景気指数 (前回17.4 予想18.5)
- 21:30 (米) 3月小売売上高 [前月比] (前回-3.0% 予想5.5%)
- 21:30 (米) 3月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回-2.7% 予想4.8%)
- 22:15 (米) 3月鉱工業生産 [前月比] (前回-2.2% 予想2.6%)
- 22:15 (米) 3月設備稼働率 (前回73.8% 予想75.6%)
- 23:00 (米) 2月企業在庫 [前月比] (前回0.3% 予想0.5%)
- 23:00 (米) 4月NAHB住宅市場指数 (前回82 予想84)
- 24:30 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁「討論会参加」
- 03:00 (米) デイリー・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 28:45 (米) クラリダFRB副議長「シャドウオープンマーケット委員会出席」
- 05:00 (米) メスター・クリーブランド連銀総裁講演
- 05:00 (米) 2月対米証券投資 (前回1063億ドル)
- 05:00 (米) 2月対米証券投資・除短期債 (前回908億ドル)
- 米財務省・半期為替報告書発表
- 米国3年物国債(300億ドル)、5年物国債債(449億ドル)償還
4月15日の相場見通し
若干揉み合い気味の相場展開となっています。本日は、米小売売上高の結果を受けた米長期金利の動向に注目ですが、強い米消費者物価にも、米長期金利が上げ渋っています。一定の織り込みがあることで、相場に新たな材料が見えるまでは、同様の展開が続くと見ておきましょう。
金融政策としては、韓国中銀とトルコ中銀が政策金利を公表します。韓国中銀の影響はないですが、トルコ中銀に関しては若干注意が必要となりそうです。
特に今回の会合は、アーバル総裁解任後に就任したサハプ・カブチオル総裁の初会合になります。同氏は利下げ支持派と見られています。エルドアン大統領の意向通り、利下げに踏み切った場合、またぞろトルコリラ売りが強まる可能性に留意しておきましょう。
経済指標としては、NZ3月食品価格指数、豪3月雇用統計、 日銀地域経済報告(さくらレポート)、独3月消費者物価指数・改定値と卸売物価指数、仏3月消費者物価指数・改定値、加2月製造業出荷、米国では、週間新規失業保険申請件数、4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数とNY連銀製造業景気指数、3月小売売上高、3月鉱工業生産・設備稼働率、2月企業在庫と4月NAHB住宅市場指数などが発表されます。
経済指標の結果に対する反応が限定される状況が続いていますが、本日は重要な指標が多く、結果を受けて一定の動きが見えるか注目しましょう。
特に豪雇用統計は、良好な結果が豪ドル相場の買い要因となる可能性、一方米国では、週間新規失業保険申請件数や3月小売売上高 4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数とNY連銀製造業景気指数などの結果を受けて、米長期金利が下支えされるとドルに買い戻しも出易いでしょう。
要人発言の機会も多いですが、サプライズがなければ影響は見えないでしょう。また米財務省が、半期為替報告書を発表します。現状特別自国通貨安を強めている国は見当たらず、操作国の認定があっても、直接金融市場に影響を与えることは少なそうです。
その他、本日は、米国債の償還日です。東京仲値やロンドン・フィキシングのタイミングで、一定の円買いが出る可能性の留意しておきましょう。
4月15日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
豪ドルドル
- 予想レンジ:0.7660~0.7750
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:07:27 予想時レート:0.7727
上昇が0.8008でトピッシュなり、日足の雲を割り込むも、現状は0.7532を維持して、戻り歩調。
上値は、0.7747-73の戻り高値圏、日足の雲の上下限が0.7763-86に位置しており、こういった位置が上値を抑えると弱い。0.7850の戻り高値を超えて、0.7884の戻り高値、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。
一方下値は、0.7583-0.7635の戻り安値圏の維持では良いが、0.7532を割れると調整が深まり、0.7515、0.7462の下ヒゲ、0.7374-0.7423の戻り安値まで視野となるが、この位置はそれ以前の高値圏で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持できない場合0.7339―52、0.7255―81まで視野となるが、この維持は不透明も0.7223の安値まで割れると、ロングランのサポートを崩す形から0.7029-50まで視野となる。また0.6992安値まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。
従ってデイの戦略としては、昨日の急上昇で上値追いは出来ない。ただ、豪雇用統計次第では、もう一段の反発の可能性があることは注意しておきたい。
まずは、0.7738の昨日の高値が抑えることが確認できるなら、この位置をストップに売って、ターゲットは、0.7660-80ゾーンが維持されると利食いとなる。また超えるケースでは、0.7850をストップに、0.7755-85、0.7800まで売り場探し。この売りのターゲットは、0.7720-40が維持されると利食いが安全となる。
一方買いは、0.7640-80ゾーンを慎重に買い下がって、ストップは0.7583割れ。この買いのターゲットは、0.7738の現状の高値を前に、上げ渋りでは利食いが良い。
トルコリラ円
- 当面の予想レンジ:12.50~14.00
- 当面の戦略:慎重に押し目を待って買い狙い
- 予想時間:07:37 予想時レート: 13.45
トルコリラ円相場は、エルドアン大統領が、3回連続して利上げを実施したアーバル・トルコ中銀総裁を解任したことで、急落となった戻り安値12.80からは反発気味の相場展開ですが、この戻りも14.05や13.81でCapされて、上昇もおぼつかない展開。
既に上値は、13.56-62の戻り高値が抑えると弱い形。基準線と絡む13.89や14.05の戻り高値を超えて、一定の上昇期待から、14.18-50の日足の雲が絡む位置、14.77の日足のギャップの下限が視野となるが、15.14や15.27の戻り高値を越えるまでは、本格反騰の期待は持たない方が良さそうだ。
一方下値は、13.05-18の戻り安値圏や13.00のサイコロジカルが維持されると良いが、維持出来ない場合、12.80の直近安値を割れると最安値の12.20までポイントが薄くなるので注意。ただ、12.50前後などが維持されると良いが、もし維持出来ずに、12.20を割り込むと歴史的な安値圏でポイントが不透明となることは留意しておきたい。
一応当面の戦略としては、本日の理事会で利下げが行われるかは不透明だが、実施された場合、サハプ・カブチオル新総裁に対する失望感が高まるので注意。特にエルドアン大統領は10%以下の政策金利を求めていることもあって、これに新総裁が同調するとの見方が高まった場合、大きく相場が調整する可能性もあるので、中途半端な位置では買えない。あくまでこの結果を見て対応するのが無難だが、ベンチャー気味だが、もし12.50前後への調整があれば買いを検討したい。この買いは余裕を持つ必要があるが、維持できない場合は、12.20を割れるリスクがあることで、次のナンピンとしては、12.00前後で検討する形。こういった買いは、ストップを置かないで対応する必要があることで、レバレッジは低めが推奨される。ターゲットは、こういった位置が維持されても、上値は14円を前に重い可能性が高く反発ではしっかりと利食う前提での対応としたい。
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