「チャートにたくさんインジケーターを表示させたら頭がこんがらがる。」
「ローソク足が形成した形だけを見るプライスアクションは、相場のどこを見たらいいかわからない。」
こういった悩みを抱えている人も多いでしょう。
実はもっとシンプルで簡単ながら、高勝率が見込めるトレード方法があるんです!
それがラインを使って売買の判断をしていく「ライントレード」です。
ライントレードはリアルタイムの値動きだけでなく、過去の値動きも加味して相場全体の流れを把握する手法なので、勝率が高いことはもちろん、相場観を養うにもうってつけ。
さらにトレードの基準はラインとローソク足の関係を見るだけと、とってもシンプルなのでFXを始めたばかりの方にもオススメです。
この記事では、そんなライントレードのやり方やコツを、初心者にもわかるように解説していきます。
どうぞ最後まで、ご覧くださいね。
目次
ライントレードの3つのメリット
まずはライントレードのメリットについて解説していきます。
メリット1:どのチャートでも使用でき設定が不要
MT4に限らず証券会社オリジナルのチャートシステムでも、同じように使えることは大きなメリット。
当エフテンではMT4を推奨していますが、MT4に対応できない証券会社でトレードしている方も多いでしょう。
おそらく国内外どこの証券会社独自のチャートシステムでも、ラインを引く機能は揃っているので、ここで学習したことが必ず活かせます。
また、EAや外部からオリジナルインジケーターを導入する必要がないので、パソコンが苦手な方でも安心して使えますね。
メリット2:トレード戦略を立てやすい
ラインを引くという非常にシンプルなことですが、その効果は絶大。
チャートにラインを引くことで「あのラインまで相場が伸びそう」「ここで反発しそう」といった予測が立てられるようになります。
ただ、上がった下がったで売買の判断をするのではなく、テクニカル分析を活用して戦略立ててトレードするのがFXの基本。
ライントレードはシンプルながらかなり精度も高いので、トレードの基本を覚える上でも非常に有効です。
メリット3:他の手法の精度を高めることが可能
トレードの戦略や相場観が養われることから、他の手法との相性も抜群。
例えば、移動平均を使った「パーフェクトオーダー」や、オシレーター系のインジケーターを使った「ダイバージェンス」など、他の手法の勝率を高めることができます。
ライントレードの知識は他の手法でも必ず役に立つので、FXを続けている限り学んだ知識が半永久的に役に立つというのも魅力ですよね。
ライントレードの2つのデメリット
次にライントレードのデメリットについて解説していきます。
メリットを知ることはもちろんですが、デメリットもしっかりと理解することで特性にあったトレードができるようになり、高い勝率を狙っていけるでしょう。
デメリット1:ラインの引き方に個人差がある
簡単に引けるラインですが、簡単で自由度が高いがゆえに、その引き方は様々。
例えばローソク足のヒゲで結ぶのか、実体で結ぶのか。
さらには波形の捉え方も個人差があるので、すべての人が同じ波形を捉えるのは難しい、という欠点もあります。
ただこれは、インジケーターのZigzagを使うことで同じように波形を捉えられますし、波形の捉え方に正解はないので、それほど大きな障壁ではないでしょう。
デメリット2:ダマシが多い
一番厄介なのは、ラインを突破、反発した動きを見せて戻ってきてしまう「ダマシ」です。
やはり相場は大衆心理が反映されているので、教科書のようにきれいな値動きをすることはほとんどありません。
そのため、常に突破される可能性を考えながら、損切りやその後の戦略を考えてトレードしていくことが大切です。
また、ラインがピッタリ効くということはほとんどないので、ある程度のノイズ(余計な動き)を許容するだけの、心の余裕を持ってトレードするようにしましょう。
3つのラインの種類
ここからはライントレードで使用するラインの種類とその解説をしていきます。
ライントレードとネットで調べると様々な記事がありますが、当サイト「エフテン」では3つのラインを推奨しています。
ライン1:トレンドライン
まずはお馴染みのトレンドライン。
ライントレードでは主にトレードをする執行足で使用して、エントリーの判断に活用します。
トレンドラインを引くコツは、波形に合わせて効いているラインを引くこと。
必要に応じてラインの引き直しをしながら、意識されているトレンドラインを引くことで最適なエントリーポイントを見つけることができます。
ラインの引き直しの詳しい方法はこちらから。

ライン2:水平ライン
水平ラインは、環境分析の際に意識されている価格帯に引いてエントリー、決済の判断で活用します。
過去に反発が起きている価格帯は、今後も意識される可能性があるので、水平ラインを引くことで、注目すべきポイントを絞ることができます。
また、サポレジラインを基準に上なら買い、下なら売りといった売買の判断にも活用できます。
ライン3:並行チャネル
並行チャネルは、環境分析で”トレンドの方向性を把握するために活用します。
環境分析の際に波形の高値安値を結んで、相場全体の流れを掴んで売買の判断をしていきましょう。
平行チャネルを使っているトレーダーも多いので、応用として平行チャネルをブレイクしたら、トレンドの転換のサイン”という活用方法もできます。
ライントレードを実践するときの3ステップ
ここからはライントレードの考え方を用いて、実際にチャートを見ながら、エントリーから決済までのステップとポイントを確認していきましょう。
ステップ1:環境分析
まずは相場の大きな流れを掴むために、執行足(エントリーの判断をする時間足)よりも大きな時間足で環境分析をしましょう。
※今回は15分足を執行足にしているので4時間足で環境分析をしています。
相場を引き気味に見て、現在のトレンドにチャネルライン(青)、そして意識されている価格帯に水平ライン(桃)を引きました。
※筆者が見ている波形を(黄)で補足しています。
チャネルライン(青)が右肩上がりになっているため、上昇トレンドと判断できるので、この相場では買いでトレードしていきましょう。
また、水平ライン(桃)は多くのトレーダーが意識しているので、決済やエントリーの根拠にしましょう。
続いて執行足では、
ステップ2:執行足分析
次にエントリーのタイミングを探ります。
現在、4時間足で◯をつけた部分を15分足に落として、細かな波形を見ていきます。
細かな波形でも上昇を確認することができました。
※筆者が見ている波形を(柴)で補足しています。
この波形を買いで狙っていきましょう。
ステップ3:トレード戦略
いよいよ実際にトレードしていきます。
1つ前の高値で強い反発が起こっているので、この水平ライン(水)のブレイクを狙うブレイクアウト戦略が有効そうですね。
ただ、ダマシも多いのでしっかりローソク足の確定を確認してからエントリーしましょう。
また、決済は4時間足の波形で見た、直近高値の水平線(桃)にタッチを基準にして、確実に利益を獲得する方法が良さそうですね。
応用として、逆指値を移動させながら利益を伸ばすトレーリングを使って、利益を追求することもできます。
FXライントレード:まとめ
いかがだったでしょうか。
ライントレードは、FXの基本とも言える考え方やスキルが身につくと言っても過言ではありません。
インジケーターやEAといった複雑なものを見るのが苦手という方や、FXに腰を据えてじっくり取り組みたいという方には、ぴったりな稼ぎ方だと思います。
ぜひラインを使ったトレードで、FXの基本を学びながら稼いでいきましょう!